チョン・イル、映画「高速道路家族」でホームレス役を演じる“20年も使った登山靴を履いて髭も剃らなかった”
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映画「高速道路家族」(監督:イ・サンムン)に出演したチョン・イルは、ソウル鍾路(チョンノ)区の某所で行われたインタビューを通じて、久しぶりに出演した映画について語った。
韓国で先月公開された映画「高速道路家族」は、生きるのは遊び、人生は旅行のような高速道路のサービスエリアで暮らす家族が、偶然ある夫婦に出会うことから予期せぬ事件を経験することになる物語を描く。

同日チョン・イルは「韓国映画は13年ぶりです。そのため一般的ではないキャラクターで復帰したい気持ちが大きかったんです。そんな中でギウというキャラクターに出会い、俳優として欲が出ました。脚本を読んですぐにやると言いました」と話した。
「家族を愛するホームレス」という設定に対してチョン・イルは、「ギウは社会から捨てられたのであって、自分の意志でホームレスになったわけではありません。あの姿が大黒柱として生きていく方法の中で、ギウが選択した最善だったのではないかと思います」と説明した。

彼は「撮影をしている間は、髭剃りもほとんどしませんでした」と話したチョン・イルは、「作品をやり始めたら、最後まで責任を取らなければならないと思います。人生と同じように。作品をやると言っておいて『これはダメ。あれは違う』というのは本当に違うと思います。むしろ僕はもっと壊れたいです」と伝えた。
衣装はみすぼらしいもの数着が全てだった。チョン・イルは「高校時代に買った、実際に20年にもなる登山靴を履きました。すでに底がぼろぼろだったけれど、衣装チームがもっと古いものにしてくれました。服は監督が東廟(トンミョ)で買ったものです。元々物が捨てられない方なのですが、靴は映画が終わってから見送りました」と言って笑った。

最も大変だったシーンを聞くと、彼は一人で彷徨っているシーンを挙げ「撮影中、一人の時間をたくさん持ちました。一体ギウはどんな感情なのだろうかと悩みながら演技した記憶があります。でも身体的には全く辛くなかったです。幼い頃から毎日深夜まで撮影することに慣れていたからだと思います」と明かした。
これまで映画を3回観たが、見る度に違うポイントで涙が出たというチョン・イル。彼は「それだけ家族の意味について考える映画ではないかと思います」と作品への愛情を見せた。
普段から好きだった先輩俳優パク・ヘイルが試写会を通じて映画を鑑賞し、打ち上げで「彼に「もう悪口を言ってもいいと思う」と話したという。チョン・イルは「これまでドラマでは悪口を言うシーンはほとんどなかったのですが、先輩のその言葉にいろいろな意味が入っていると思いました。感謝しましたし、本当に嬉しかったです」と明かした。
さらにドラマ「グッジョブ」で共演した少女時代のユリ、ソン・サンウンも映画を観たとし、「『すごい』と言っていました。想像もできなかったと。だいたいは衝撃を受けたというような反応がみられました」と伝えた。

記者 : ペ・ヒョジュ