【REPORT】fromis_9、初の日本単独公演でファンとの約束を実現!感動の手紙で涙も「心配もあったけれど本当に幸せ」

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(P)&(C)PLEDIS Entertainment
華麗なルックスと個性的な魅力で正式デビュー前から多くの人気を集めてきた韓国のグループfromis_9。今年6月に韓国でブルーマンデーを吹き飛ばすサマーアルバム5thミニアルバム「from our Memento Box」をリリースし、韓国音楽番組で5冠を獲得するなど大幅にキャリアハイを更新している。

9月30日(金)、10月1日(土)、1日(日)の3日間、韓国ソウルのKBSアリーナで大成功をおさめたfromis_9自身初の単独コンサート「2022 fromis_9 concert<LOVE FROM.>」の日本公演「2022 fromis_9 concert<LOVE FROM.>IN JAPAN」が東京・ 立川ステージガーデンにて開催された。

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クラシカルレトロなワンピースを着たメンバーたちが手紙を手にして、どこかへと集合していくオープニングVCRからコンサートはスタート。映像の中の古いスクリーンでカウントダウンが始まると、「TO LOVE」というタイトルが浮かび上がり、白い衣装を纏ったfromis_9がステージに登場。1曲目の「Somebody to love」からキラキラとした世界観で客席を魅了すると、柱時計のボーンという音ともにはじまった「Glass Shoes」ではスクリーンにメンバーの顔が映し出されるたびに、歓声の代わりにクラッパーの音が大きく鳴り響く。「DM」では花盛りの庭園をバックに思う存分ハイトーンを響かせ、会場を一気にfromis_9の世界に彩っていく。

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イ・セロムが「fromis_9の1stツアー『LOVE FROM.』IN JAPANにようこそ!」と挨拶すると、会場からは歓声の代わりにクラッパーの音が鳴り響く。イ・チェヨンは「2020年の日本ファンミーティングでflover(fromis_9のファンの名称)と会う予定でしたが、コロナのためできなくなってしまって本当に残念でした。でもこうやっと会えて本当にうれしいです!」と、2年ぶりにfloverに会えた喜びを爆発させた。「『LOVE FROM.』というタイトルのように、floverに向けて想いを集めて、愛情たっぷりな時間を作ってみました!」というノ・ジソンの言葉どおり、今回のコンサートに向けて並々ならぬ準備をしてきたそうで、メンバーも気合十分。

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実は今回、公演前にfromis_9とfloverでドレスコードを「ホワイト」に決めていたため、この日の会場は白一色! メンバーも客席を見渡し、白い服を着てきたファンを眺めて「天使みたい」「私たちも白なのでカップルルックですね」とうれしそう。また、声が出せない代わりに今回はクラッパーで応援してほしいと伝えて、再びパフォーマンスへ。

「FUN!」の日本語バージョンが始まると、弾けそうに楽しい曲調につられて会場からは自然と手拍子がわき起こる。続く「Miracle」では一糸乱れぬパフォーマンスで客席を圧倒。デニム衣装に着替えて再びステージに登場すると、星降る夜をバックに「Starry night」をしっとりと歌い上げ、初披露の「0g」でも確かな歌唱力を見せつけた。

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ここで、マイクチェンジのためにメンバーが交代でステージに残ることに。その間、日本で何をしたい? とイ・ナギョンが問いかけると、「ディズニーランドとか、ジブリ(美術館)に行きたいです!」とソン・ハヨン。そんなソン・ハヨンにメンバーからジブリの曲を聞かせてとリクエストがあり、アカペラで「千と千尋の神隠し」の主題歌「いのちの名前」を披露してくれた。

2階席、3階席にいるfloverとも目を合わせたいというメンバーからの希望で、アイコンタクトの時間を設けることに。カメラの前でさまざまなコンセプトのポーズを披露するメンバーたち。イ・チェヨンが振り返りざまに投げキッスをしたかと思えば、イ・ソヨンは壁ドンしながら「flover大好き」と愛の告白(?)をする一幕も。さらに、客席いっぱいに掲げられたペンライトでウェーブを作ってみたり、初コンサートでやりたかったことを思う存分、満喫していた。

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floverからのウェーブのプレゼントにテンションが上がったメンバーたちは、「私たちからもプレゼントを」と「WE GO」でハツラツと明るいステージを見せ、続く「LOVE BOMB」は日本語バージョンで初披露。コミカルで楽しい曲が日本語になったことで、日本のfloverにとってはさらに楽しめるステージに。そしてこの日初披露となる「Airplane Mode」では一転してフレッシュでクールなパフォーマンスで、さまざまな表情を見せる。

ここからはユニットステージへ。まずはパク・ジウォンとソン・ハヨンがステージ上段に登場。透明感ある高音が持ち味の2人が歌う「FLY HIGH」はまさに空を突き抜けていくよう。続いてはイ・チェヨン、イ・セロム、ソン・ハヨンが「Love is around」を情感たっぷりに歌い上げ、ノ・ジソン、イ・ナギョン、イ・ソヨン、パク・ジウォン、ペク・ジホンの4人は白とピンクの衣装に着替えて「Hush Hush」で再び客席を熱くする。

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全員揃ってパフォーマンスした「Cheese」は、日本初披露。チーズ! のかけ言葉に合わせてメンバーが手持ちのカメラでメンバーを撮影し、その表情がスクリーンに映る仕掛けが楽しい。ペク・ジホンが作詞に参加した「Up And」では、軽快なメロディに合わせて弾けるようなダンスで会場を盛り上げ、韓国で今年の夏、音楽番組5冠を達成した「Stay This Way」では輝く季節を満喫するかのように明るくポジティブなエネルギーが会場中を満たしていく。

モノトーンの衣装に着替えて歌った「FEEL GOOD」のジャズバージョンは、ピアノとコントラバスが効いたサウンドをバックにスタンドマイクで歌い上げたかと思えば、二番ではまるでブロードウェイのショーのような華やかなステージを見せる二段じかけ。「Escape Room」ではカリスマあふれる姿を見せ、fromis_9が持つさまざまな魅力を余すところなく見せようという気持ちがあふれていた。

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楽しい時間はあっという間に過ぎ、いよいよ最後の曲を残すばかりに。「きっとみなさんも同じ気持ちだと思いますが、この先に期待して、さびしいけど最後のステージを準備したいと思います」とイ・セロムが言って歌われた本編ラストの「Rewind(D.B ver)」は、これがラストとは思えぬほどの気迫のこもったパフォーマンスを見せた。

鳴り止まぬアンコールののち、再びメンバーがステージに登場すると、「Blind Letter」がスタート。それと同時に、「どんな時でも一緒だと約束しよう」と書かれたプラカードが会場を埋め尽くす。floverからのサプライズにメンバーは驚きを隠せない様子。歌い終わって、「泣きそうになりました」とイ・セロムが言うと、ノ・ジソンも「いつもみなさんが私たちにプレゼントしてくれますね」と喜びをあらわにした。

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ここでメンバーから、この日のために用意したという手紙の話に。実はこの日は入場時、一人ひとりにメンバーからの手紙が配布されていたのだ。その手紙はfromis_9からfloverへの想いを込めたもので、メンバーひとりずつのメッセージをつなげると意味がわかるようになっているそう。ステージの上でメンバーそれぞれが綴った箇所を読みあげてくれた。

イ・セロム「素敵な私になって戻ってくる約束を果たせた、今日という大切な1日」
パク・ジウォン「泣いて、笑って、一緒に過ごした時間、ずっと忘れないよ」
ソン・ハヨン「何度会っても、何度聞いても、うれしいfloverの姿と声」
イ・チェヨン「いつもそばにいてくれるfloverのために」
イ・ソヨン「毎日もっとがんばる私たちになります」
ノ・ジソン「一緒にいた昨日を思い出に、一緒にいる明日をもっと楽しもう」
ペク・ジホン「これからも今みたいに素敵な時間を一緒に作りましょう」
イ・ナギョン「私たちのすべての季節が一番幸せな思い出として残りますように」
全員「Love from.. fromis_9」(全員)

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そして最後に、この日を思い出に残すために、客席も一緒に記念撮影。メンバーからこの日の感想を言うことになり、ペク・ジホンは「まだうまく日本語で気持ちを伝えられなくて」と、自分で書いた手紙を読み上げた。「2年間、会うことができなかったので、実は日本で公演することが決まった時、私たちのことを忘れていないかな、この会場を埋められるかなと心配していたんです。でもこんなに長い間、私たちのことを待っていてくれて、会場をいっぱいにしてくれて、応援してくれて、この感謝の気持ちをどうやって伝えたらいいのかわかりません。いつもは別々に暮らしている一人ひとりが、floverとfromis_9という名前でここに集まって、たくさんの感情を共有できることは本当に特別で貴重なことですよね。こんな経験ができることが本当に幸せです。これからもみなさんと会える機会があるようにもっとがんばります。みなさんがずっと私たちを好きでいてくれたら、私も諦めずに努力します。本当にありがとうございました」というと会場からは大きな拍手が贈られ、それを見届けたペク・ジホンの目からは涙があふれていた。

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「Mulgogi」ではステージを自由に動きながら、flover一人ひとりと目線を合わせて手を振り続けたfromis_9。曲が終わり、ステージ上の扉が閉まっていよいよコンサートも終わりかと思ったその瞬間、扉をこじ開けてメンバーがステージに現れると、「Think of You」がスタート。そして曲が終わってもソン・ハヨンの「もう1回!」の叫び声でみんなが歌い始めるハプニングも。メンバーも、floverも、記念すべきこの公演が終わることを惜しみながら、初めての日本コンサートは終演。「またすぐ会いましょう!」とノ・ジソンが言っていたように、早くもfromis_9が恋しくなる記念すべき1日となった。

記者 : Kstyle編集部