チョンウ、映画「野獣の血」自身の役柄に言及“誰もが演じたくなるキャラクター”(総合)

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写真=STUDIO dhL
チョンウが、映画「風」以来、13年ぶりに「野獣の血」でもう一度釜山(プサン)を背景にした映画の主人公になった。

「野獣の血」(監督:チョン・ミョングァン)の制作報告会が本日(21日)、オンラインで行われた。この制作報告会にはチョンウ、キム・ガプス、チェ・ムソン、チ・スンヒョン、イ・ホンネ、チョン・ミョングァン監督が出席した。

3月23日に韓国で公開される映画「野獣の血」は、1993年、もっとも悪い奴だけが生き残る釜山(プサン)郊外にある“グアム”の実力者ヒスと、そこで生き残るためのヤクザたちの激しい戦いを描く。

「野獣の血」は、「キャビネット」「設計者たち」など、スリラー小説の大御所作家キム・オンスの同名の小説を原作に、映画化された作品で、ベストセラー作家チョン・ミョングァンの初の演出作として期待を高めている。

釜山の外れ“グアム”を手に入れようとするヤクザたちの譲ることのできない激しい戦いを描いた映画「野獣の血」は、生存のためにどん底で奮闘する人々の話を生々しく伝える。

より一層深まった眼差しと感情の表現で、人生最高のキャラクターを披露するキム・ガプス、チェ・ムソン、チ・スンヒョンら、信頼できる演技派俳優たちのアンサンブルに、新人イ・ホンネの活躍が加えられ、強烈な演技のシナジー(相乗効果)を披露する。

2009年、映画「風」以降、釜山を舞台にした映画にもう一度出演することになったチョンウは、「釜山を背景にした映画に出演した経験がありますし、方言を使ったこともあるので、重複するキャラクターになったらどうしようと不安でした。しかし、台本を読んで欲が出ました」と打ち明けた。

チョンウは、自身が務めたヒス役に対して「これまでは明るくて愉快な姿をたくさん見せてきましたが、『野獣の血』はジャンルが本格ノワールであるだけに、荒っぽい男性、生のままの姿をお見せできると思いました。私だけでなく、私と同年代の俳優は皆、演じたくなるようなキャラクターだと思います」と伝えた。

また「映画を撮りながら、すっと不安でした」と打ち明けた彼は「ヒスのキャラクターそのものが不安な人生を生きた人物なので、そのような姿と通じたんじゃないかと思います」と伝え、人々の期待を高めた。

チ・スンヒョンは「チョンウさんとは『風』『応答せよ1994』『偽りの隣人』などで共演しました。どれも釜山方言を使う作品だったんです。もう、チョンウさんが釜山方言を使う映画に出演すると聞いたら『僕には連絡来ないかな?』と思うほどです」と冗談を言った。

チョンウは「私が頼んだと思われているんですが、正式に出演のオファーをして決まったんです」と笑顔で補足した。

本格ノワールは今回が初めてだというキム・ガプスは、「これまでこのようなジャンルの映画に出演したことがありません。温かい映画が好きだからです」とし、「しかし、シナリオを読んだら『本当にユニークな映画だ』と思いました。これまでのノワールとは違い、激しい人生が盛り込まれています。静かに暮らしたいけど、皆と戦わなければならない激しさ、そのような時代に置かれている人物たちの物語です」と説明した。

また「作品の中では短命のアイコンではありませんか?」という質問に対して、キム・ガプスは「今回はどうなるか気になりませんか? ぜひ劇場で確認してください」と伝え、笑いを誘った。

高い倍率を勝ち抜いて合流した新人イ・ホンネは「青春の若いエネルギー、どこに跳ねるかわからないラグビーボールのような姿を見せたいと思いました。チョンウ先輩を愛するようになるほど、先輩をすごく頼りにしました。チョンウ先輩は演技が楽しくて胸が躍るものであることを教えてくれた先輩です」とし、愛情を表した。

同日、チョン・ミョングァン監督は映画より映画のような演出デビューのきっかけを明らかにした。チョン・ミョングァン監督は「作家のキム・オンスさんと飲み会でこの話をたくさんしたんです。彼が釜山出身でもありますし、話を聞いたらとても面白かったので、小説にして書いてみたらどうかと提案しました。私が積極的に勧めて小説が出ました」と話した。

「そうして、キム・オンスさんに『兄さんが演出を引き受けてくれませんか?』と言われ、困惑して何度も断りました。小説が出る前から原稿を読ませてもらったんですが、1日で読んでしまいました。本を閉じながら『他の人にあげたら後悔しそうだ』と思い、自分が演出をしてみたいと言って始まりました」とビハインドを伝えた。

同作は韓国で3月23日に公開される。

記者 : ペ・ヒョジュ