「先輩、その口紅塗らないで」ウォン・ジナ“SF9 ロウンを信頼して演技した…一緒に合わせていった感覚”

Newsen |

写真=YOOBORN COMPANY、JTBCスタジオ
ウォン・ジナが、SF9のロウンと年下男性と年上女性カップルの恋愛模様を美しく描き、ドラマ「先輩、その口紅塗らないで」のストーリーをリードした。お互いへの信頼を基に、一緒に関係性を築いていった2人が描くストーリーが、視聴者をときめかせた。

JTBC月火ドラマ「先輩、その口紅塗らないで」(脚本:チェ・ユン、演出:イ・ドンユン)で、ウォン・ジナが演じたユン・ソンアという人物はイ・ジェシン(イ・ヒョンウク)とチェ・ヒョンスン(ロウン)から同時に愛される人物だ。

ウォン・ジナはNewsenと行った書面インタビューで、劇中のユン・ソンアの魅力について「ソンアのようにいつも自信とプライドを持って、任されたことをやり遂げる姿は、誰にでも魅力的に見えると思います」とし「ジェシンやヒョンスンもそんなソンアの姿に惚れましたし、恋愛を始めてからも彼女は率直で積極的に愛情を表現します。仕事と愛において、最も基本的で重要な姿勢があるので、愛されたのだと思います」と語った。

チェ・ヒョンスンのストレートな愛情表現に慣れていったユン・ソンアは、恋人になってからはより一層リアルで甘いロマンスを描き、視聴者から好評を得た。ウォン・ジナは相手役として共演したロウンと積極的にコミュニケーションし、劇中の人物に同化した。

彼女は「私も、ロウンさんもお互いに相手が何をしても受け入れるという信頼がありました。どのようなシーンでも、一方的な演技や感情ではなく、『合わせていく』ことが感じられました。それが特に良かったのだと思います」とし「ロウンさんの柔軟で肯定的な姿から、俳優としての責任感も感じましたし、そのおかげで信じて演技することができました」と称賛した。

ドラマの中でユン・ソンアは、仕事と恋の間で葛藤する姿を見せた。実際に同じ状況に置かれたら、2つの内どちらを選ぶかという質問に彼女は「仕事と愛を分けたくないです」と語った。

ウォン・ジナは「仕事と愛の中からどちらを選択すべきかということ自体、よく納得できません。仕事と愛の領域は明確に区別されていると思いますし、劇中でソンアも何を選択して諦めたのか、二分法的には考えられないです」と答えた。

それと共に「よく見てみると、ソンアも仕事と恋愛を両立してきたんです。その過程で試練も傷もあったが、それを克服するための努力があっただけで、ソンアもどちらかを諦めなければならない理由はなかったと思います」と説明した。

ウォン・ジナは仕事と愛だけでなく、母親の執着に苦しみながらも、母娘の複雑な関係をリアルに描き出した。彼女は「母と娘が長い間、お互いにじっと我慢して抑えてきた感情が最後に一気に爆発したため、感情の表現も強くストレートでした」とし「実は、母は私に最も近い人なので傷つけたり、傷ついたりすることが当たり前の関係だと思います。私が娘として感じることをイ・ジヒョン先輩にも話し、先輩もよく理解して受け入れてくれたおかげで、多くの方が共感し、印象深いシーンに出来たのだと思います」と満足する様子を見せた。

JTBC「ただ愛する仲」で主演を務め、注目され始めた彼女は、ドラマや映画で休まず活躍している。毎回作品に出演する度に成長と反省がついてくるという彼女は「モニタリングしながら『あのシーンは、もう少し良い表現があったんじゃないか』『こういうふうにも演技すればよかった』という残念な気持ちはいつもあります」と伝えた。

続けて「その部分は実際の撮影現場でどれだけ柔軟になれるかにも関係します。そのように足りない部分を自ら反省していると、いつの間にか現場にだんだん慣れてきて、監督やスタッフ、同僚の俳優の方々とコミュニケーションする過程を楽に感じるときもあります」とし、デビューした頃と変わった点に言及した。

彼女は「先輩、その口紅塗らないで」の後もNetflixオリジナルシリーズの「地獄」、映画「ボイス」など、様々な作品で様々な姿を見せる予定だ。彼女は「『ボイス』では、振込め詐欺で全てを失った家庭の妻を、『地獄』では子供が生まれてすぐ、地獄行きの告知を受ける苦しい現実に向き合う母親を演じ、人間として崩れ落ちる過程と極限の感情をお見せします。『先輩、その口紅塗らないで』のユン・ソンアとは、異なる面をお届けできることが楽しみです」と話した。

また「これまでやってきたように、これからも作品を通じて新たな姿をお見せする女優になるため一生懸命に努力します。これからもずっと見守ってほしいです」と呼びかけた。

記者 : イ・ハナ