Grizzly、2ndフルアルバム「Life, Breath, Rest」でカムバック“B1A4 サンドゥル&DAY6 ソンジンとは同じ街で一緒に育った”

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写真=EGOエンターテインメント
「少しだけ働いて、たくさん稼いでください」は、最近の社会人の間で最高の励ましの言葉である。「お金は多くても、誰も私のこと知らないままでいてほしい」という多少矛盾している夢も、深い共感を得ている時代だ。

最近TVレポートの取材で、シンガーソングライターGrizzlyは「適度に稼ぎたいが有名になりたくはないです」とし、共感を示した。歌手や芸能人なら誰でも自身の名を広めたいはず。しかし、Grizzlyは「今がちょうどいいです。このまま一生いきたいです」と言って笑顔を見せた。

有名になることを望まないと言っても、音楽に対する真剣さや情熱が足りないわけではない。日常生活の中で浮かんだ考え、感情を日記のように書いておくというGrizzlyは、最近チェコ旅行に行った時も曲を書くことを怠らなかった。

その結果生まれたものが、最近発売された2ndフルアルバム「Life, Breath, Rest」だ。Grizzlyのチェコ旅行記がそのまま収められている「Life, Breath, Rest」に関する話から、今後の目標まで。Grizzlyのインタビューを一問一答で紹介する。

――2ndフルアルバム「Life, Breath, Rest」はどのようなアルバムですか?

Grizzly:1年ほどかけて準備したアルバムで、昨年12月にチェコ旅行に行った時に仕上がったアルバムです。作業が終わってホッとしています。

――今回のアルバムを準備しながら、大変なことはなかったですか?

Grizzly:旅行した都市名を歌のタイトルにしたコンセプトアルバムなので、それを具現化するのが簡単ではありませんでした。企画は良かったけれど、過程が穏やかではなかったような気がします。「もう少しディテールに、すべての面から見つめたら良かった」と思いました。

――それでも、満足する部分もあるのではないでしょうか。

Grizzly:曲はどれもいい感じに仕上がったと思います。他のアーティストもこのようなアルバムの構成を考えたりするけれど、実際に仕上げたものはあまりないので。それを試みたという点からは100点だと思います。

――チェコ旅行に行ってきたということですが、なぜ行ったのですか? 最も思い出に残っているものは何ですか?

Grizzly:元々旅行しようと思っていたのですが、SBS「THE FAN」の出演と重なって少し延期していました。なので「THE FAN」の撮影が終わった直後に出発しました。最も思い出に残っているのは、アルバムの紹介文にもありますが、あるおじいさんがドアを開けてくれたことです。今も昨日のことのように覚えています。その場面があったおかげで、このアルバムを作ることができました。

――以前、済州島(チェジュド)に行って作ったアルバムもありましたが、旅行からたくさんインスピレーションを受けているようですね。最も気に入った旅行先はどこですか?

Grizzly:これまで出した曲は、ほとんどそうだと思います。人よりよく旅行に行くほうです。チェコのチェスキー・クルムロフが1番気に入りました。チェコ旅行の時は行けなかったですが、今回ミュージックビデオ撮影で行きました。

――タイトル曲「Prague(About time)」は、映画「アバウト・タイム」を見て作った曲だと聞きました。

Grizzly:映画の「アバウト・タイム」が大好きですが、プラハの宿所のバスタブで横になって、もう一度見ました。プラハで見たのが7~8回目の視聴になると思います。見る度に好きになるので、いつか曲にしたいと思っていました。チェコである程度作詞して、ソウルで書き直した曲です。「アバウト・タイム」の主人公たちの関係性から感じられるピュアさが好きです。映像も綺麗で、全体的に完璧な映画だと思っています。素敵なところを1つだけ挙げるのが難しいほどです。

――歌詞を書く時、エッセイのように長く書くと聞きましたが、今も同じ方法で作っていますか?

Grizzly:そうです。今回のアルバムも、旅行記のように文章をたくさん書いて、それをベースにアルバムに入れる曲を作りました。僕は歌詞を易しく書こうと努力しています。一般的にある単語を他の単語に変えたり、ポエムのように表現しようとしますが、僕は「どのように書けば発音しやすいだろうか。どのように書けばよく伝わるだろうか」と悩みます。また、歌詞を先に書いてメロディーを後からつけます。

――I.O.I出身のキム・チョンハさんとは深い縁がありますよね? キム・チョンハさんのデビューアルバムの収録曲をGrizzlyさんが作りましたし、最近はデュエット曲「RUN」を発売しました。どんなきっかけで知り合ったのですか?

Grizzly:僕の事務所の代表とキム・チョンハさんの事務所の取締役が親交があります。僕が所属しているプロデュースチーム・コロンバスに作曲を依頼してくださいました。キム・チョンハさんとは、互いの音楽を良いと思っています。両親も周りに僕の自慢をしたい時は「うちの息子は、キム・チョンハさんと歌った」と言ったりします(笑)チョンハさんに(僕の)CDを届けに行かないと。

――B1A4のサンドゥルさん、DAY6のソンジンさんと親しいと聞きました。普段音楽の話もたくさんしますか?

Grizzly:二人とは幼い頃から釜山(プサン)の同じ街で育ちました。二人は、釜山で1番歌が上手でした。サンドゥルとはよく会いますが、ソンジンとはしばらく会っていません。サンドゥルはアルバムを準備していたり、ある歌を作りたいと思ったときに僕とたくさん話します。サンドゥルは本当に音楽が上手です。何でもできます。ソンジンと会うとあまり音楽の話はしません(笑)一緒に食事をしたり、サッカーをたくさんします。

――CRUSHさんの推薦で「THE FAN」に出演しましたが、CRUSHさんとコラボレーションしたことはまだありませんよね?

Grizzly:長い時間CRUSHさんのマネージャーを務めている友人がいますが、その友人と僕、サンドゥル、ソンジンの4人が友達です。それがきっかけで、CRUSHさんとも数年前から一緒にサッカーをして親しくなりましたが、コラボレーションは一度も考えたことがありません。次回機会があればやってみたいです。僕たちは一緒に音楽を聴きますが、思ったより音楽の話をあまりしません(笑)最近はサッカーの話、生活の話をよくします。

――では、コラボレーションしてみたいアーティストはいますか?

Grizzly:AKMUのイ・スヒョンさんです。一緒に歌いたいというよりは、スヒョンさんの曲をプロデュースしてみたいです。バラードまたはアン・マリーの歌のように速い曲で。個人的に、スヒョンさんは韓国で最も歌を美味しく歌う歌手だと思います。

――以前のインタビューで、Grizzlyだけの色が必ずしもあるべきではないと言っていました。今もそう思っていますか?

Grizzly:今もそんな感じです。どうせ曲は僕が書きますし、僕の声で歌いますので、ジャンルという概念は特に必要ないと思いました。また、今の音楽シーンではそれがなくなっているような気がします。どのラッパーも歌いますし、どのメジャー歌手もヒップホップを歌います。ジャンルや色の境界が薄まった感じですね。僕の音楽は、聴きやすいものであってほしいとは思います。「良い音楽」という修飾語は、歌手として最も素晴らしい修飾語です。

――「有名になりたくない」とも言っていましたが、それも変わりありませんか?

Grizzly:小さな希望です(笑)。適度に稼ぎたいのですが、有名になりたくはありません。今がちょうどいいと思います。このまま一生いけたらいいのに。

――では、放送出演もあまり考えていないのでしょうか。

Grizzly:オファーがたくさん来るわけでもないし、なるべく出ないようにしています。

――しかし、2016年のMBC旧正月特番「アイドル陸上大会」のフットサルの試合に出場していましたね(笑)

Grizzly:それは、ただサッカーが大好きで出場しました(笑)撮影が大変ではなかったですが、翌日寝込みました。僕のチームは少し成績が良くなくて、4チーム中3位でした。相手チームにVIXXのレオさんがいたんです。僕のチームにはDinDin、UntouchableのSleepy、ホ・イルフアナウンサー、モルモットプロデューサーがいました。誰もサッカーができませんでした。あ、SBS Plus「みんなでチャチャチャ」には出たかったです。

最近チョン・セウンさんと親しくなりましたが、その番組に出演する気はないかと質問されました。楽しそうで、オファーが来たら出ようと思いました。自ら楽しいと思えてようやく何かがしたくなるタイプなんです。

――ステージに立つのは好きですよね?

Grizzly:公演は本当に楽しいです。本番に強いほうだと思います。初めての公演が中央(チュンアン)大学安城(アンソン)キャンパスの文化祭でしたが、本当に楽しかったです。その後も、ステージ恐怖症のようなものは全くなかったです。ステージに上がると、「僕は最高」と思えます(笑)

――公演のチケットが、販売開始30秒で完売しました。隠れて活動しているシャイなファンが多いとみられますがどうですか?

Grizzly:全く予想もしていなかったです。ファンと直接会う場は今回が初めてですが、早く完売して驚きました。僕は男性ファンが多いです。SNSのDMで「兄さん」というメッセージをよくもらいます。この間、夜にネットカフェに行きましたが、身分証明証を持っておらず、ポータルサイトで検索して認証しました。実は、ネットカフェのアルバイトが僕の公演に来たことがあるファンでした。けれど、最初は僕だと気付いていませんでした。その日、結構綺麗な服装だったのに(笑)

――少しデリケートな質問になるかもしれないですが、最近、音源の買い占めについて議論が広まっています。現在の音楽配信ランキングについてどのように思っていますか?

Grizzly:音源の買い占めが実在するかについて、正確には分かりません。けれど、以前のようにチャートの順位にこだわらなくてもいいと思います。周りで音楽をしている人たちを見ると、音源のチャートでは良い成績なのにオフラインではあまりウケていない場合があったり、音源の成績はよくなくてもオフラインでは人気が高い人たちもいます。それぞれ、個人の戦いではないでしょうか。

――最後に、リスナーにこのアルバムをどのように聴いてほしいですか? 今後の目標は何ですか?

Grizzly:1stフルアルバムと同じく、それぞれの人生のワンシーンを思い出しながら今回のアルバムを聴いてほしいです。今後の目標は、「少しだけ働いてたくさん稼いで、少しだけ有名になってたくさん稼ごう」です(笑)みなさんも、少しだけ働いてたくさん稼いでください。

記者 : キム・ミンジ