ドン・ヒョンベ「BIGBANGのSOLの兄、イヤじゃない…着実に続ければ俳優として認めてもらえるだろう」

OSEN |

写真=935エンターテインメント
自主映画「派手じゃない告白」に出演し、演技を始めたのが2006年。今まで長く待ってきた。悩み続け、待ち続けた結果、今を迎えたのだ。彼は現在100%満足するほどの地位を手にしたわけではないが、いつも感謝し、自ら「ファイト」と叫びながら、一歩ずつ進んでいるという。

彼の話を聞いていたら、運命と信じるようになるチャンスは誰にも必ず1度ずつ訪れるような気がした。ある人はそのチャンスに気付き、またある人は逃してしまう。ドン・ヒョンベにとって演技は人生が変わった一大事件だった。

「浪人していた二十歳のとき、偶然ミュージカル『Footloose』を見てあれだと思った。その後、演劇映画科に進学して様々な短編映画を撮る過程で演技に対する魅力を感じた。そのときから欲が出た。役と(自己を)行ったり来たりして紛らわしいのも面白いし、カメラの前に立っている自分を見たら不思議な気分になった。次に生まれ変わっても俳優という職業を選ぶと思う」

端役からはじめ、助演、特別出演、主演など、出演した作品を数えてみるとドラマや映画、公演などで約15本ほどだった。作品やキャラクターについて深く悩みながら一つ一つに臨んできたであろう彼の姿がありありと浮かんでくる。人々が彼を“俳優ドン・ヒョンベ”と見るよりも“BIGBANGのSOLの兄さん”と呼んでいることは事実だ。自身の真価を認めてくれない人々のことを残念に思ったことはないのだろうか。

彼は「実はその話を一番よく言われるが、家族だからイヤじゃない。バラエティ番組『ビデオスター』で弟を超える第一人者になるためにはどうすればいいだろうかという質問を受けたが、僕がいくら成功しても弟を超えるスターにはなれないと思う。しかし、ドラマや映画に着実に出演し続ければ、俳優ドン・ヒョンベというイメージが定着し(SOLの兄と呼ばれるのが)次第になくなるのではないかと思う。着実に作品に出演することが正解だ」と答えた。

今ドン・ヒョンベはJTBC金土ドラマ「青春時代」で飲食店のスタッフを演じている。所属事務所の反対を押し切って、本人の意思で出演したという。「これまでバラエティばかりに出演してきたので、(演技の)感覚を取り戻そうという気持ちで臨んでいる。出番が多い役ではなく、重要な人物でもないが、僕の感じをそのまま生かしている。監督さんも理解してくださるからこそ、それが可能なんだと思う。実際に4人のシェフたちと撮影しているが、面白い」とドラマのエピソードも聞かせてくれた。

一日も早く作品で主人公を演じ、関心と人気を集めたくないかと聞いたら「早く人気を集めたいとは思わない。不安なのは僕が果たしてこの仕事を続けることができるだろうかということだ。最近は新人俳優がとてもたくさんいるが、ほとんど厳しい状況だ。途中で諦めて他の道に進む人々をたくさん見た。今、人々に知ってもらえていないが、僕が最後まで諦めず前に進めばいつかは可能になると信じている」と話した。

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続いて彼は、自身の目標について「いつも考えている。助演、主演など、全ての賞をもらいたい。俳優なら映画祭で賞をもらいたいと思うものじゃないか。最近になって思う俳優としての目標は、粘り強くカメラの前に立ち続ければ(チャンスは)来るだろうということだ。そうすれば、賞や僕の望む地位や人気を得ることができると思う。最終目標は幸せに生きることだ」と話した。真剣に話して答えるドン・ヒョンベの話を聞いていたら、これから彼がどういうキャリアを積んでいくのか非常に気になった。

ドン・ヒョンベはMBCバラエティ「私たち結婚しました」に出演したいと言った。「本当に『私たち結婚したい』に出演したい。番組に出演すれば僕の全てを隠さずお見せできると思う」と正直に言った。

続けて「どの女性スターと仮想結婚をしたいか」という質問に「誰でもいい。僕は愛嬌があって誰とでも上手く付き合えると思う」と答えた。

自身の恋愛スタイルについては「僕は恋愛をすると、相手を徹底的に信じるタイプだ。疑えば自分の方がもっと疲れてしまうじゃないか。(彼女に)全てを捧げるタイプだ。そうすることで、お互いに信頼を築き、さらに楽に距離を縮められると思う」と明かした。

続けて「背は小さくても高くても構わないが、顔がきれいな女性が好きだ。また、肌もきれいな人の方がいい」と理想のタイプについて説明した。

まだドン・ヒョンベが誰か分からない人々は“バラエティ番組によく出てくる人”と思うかもしれない。しかし、一見して想像できない演技への情熱と率直な姿が彼への好感度を高めた。状況をありのまま受け入れ、素直に演じる新人の純粋さがあった。自身がどれほど美しいか知らないときこそ、一番美しく輝くように。

「信頼して見られる俳優になりたい。いつか『ドン・ヒョンベが出るから見る』と言われるようになりたい(笑) もしかして面白くないとしても『ドン・ヒョンベが出るなら見てあげなきゃ』と言われたら、幸せになるだろうと思う。人々から『とてもよくできました』と言われたい」

記者 : キム・ボラ