チョン・ヒョンドンに続いてキム・ソンジュまで…名MCたちの不在にバラエティ業界が非常状態

OSEN |

バラエティ番組業界が非常事態になった。チョン・ヒョンドンの暫定活動中断に続き、キム・ソンジュもしばらく休息するとを宣言したためだ。チョン・ヒョンドンとキム・ソンジュはそれぞれの看板番組を率いる特別級MCの代名詞だ。かつて、ソン・ドンヨル選手とイ・ジョンボム選手を日本に送った、プロ野球チームヘテのキム・ウンリョン監督が残した言葉を借りて言えば“ヒョンドンが行って、ソンジュまで離れてしまった”最近の韓国放送業界だ。

いつの間にかバラエティ番組の代表MCとして浮上した放送人キム・ソンジュにとって、休息は競争力だ。いくらベテランとは言え、疲労が蓄積すればミスが多くなり、ミスが多くなるとそのミスを修正するために更なるリソースと時間がかかるためだ。

今まで地上波とケーブル、総合編成チャンネルを問わず精力的に活動してきたキム・ソンジュの健康に異常が生じた。もちろん深刻な状況ではない。キム・ソンジュの所属事務所の関係者は、キム・ソンジュがすべての番組の収録を中断するわけではないとしながら、昨年の年末から今まで無理してスケジュールをこなしたため疲労が蓄積し、休息することを選んだと伝えた。

今や、こうして時折生じる“しばしの別れ”に慣れなければならない時だ。これに先立ち、チョン・ヒョンドンもMBCバラエティ「無限に挑戦」を離れ、治療のための長期休養に入った。彼は、約11年もの間出演してきた「無限に挑戦」からしばらく離れることで初めて、ようやく長期休養を取れたのだ。

これからの10年、それ以上のために走り続けている「無限に挑戦」だが、制作スタッフと出演者が時折、長くはなくても定期的に休養に行く事態が発生する可能性を念頭に置くしかないだろう。チョン・ヒョンドンの活動休止は、一身上の理由で休養を取る制作スタッフと出演者たちを負担なく行かせるための練習になると思われる。制作スタッフとメンバーもまた、再び彼と一緒に仕事をする日を待ちながら、健康回復を祈っている。チョン・ヒョンドンがしばらく「無限に挑戦」を離れたことは、それだけ彼の健康回復が急務であり、必要だったことを物語る。

キム・ソンジュの所属事務所のTippingエンターテインメントの関係者は16日「キム・ソンジュが疲労の蓄積により約3週間の休息を取る予定」と伝えた。

関係者によると、キム・ソンジュは年末から現在まで仕事を休まず続けた結果、疲労が蓄積し、健康上の問題でしばらく休養を取る予定だ。ラジオの仕事も、このようなキム・ソンジュの状況に配慮し、約1ヶ月間の休養を取れるようにした。

幸いに深刻な状況ではないが、まずチョン・ヒョンドンの活動中断、そしてチョン・ヒョンムの休養などの事態を目の当たりにした大衆は再び驚いた。相次ぐ芸能人たちの健康異常のニュースに、キム・ソンジュまで加わり、驚くしかなかった状況だ。

これに先立ちチョン・ヒョンドンは、長く患ってきた不安障害が最近酷くなり、すべての番組から暫定的に降板し活動を中断した。現在に至るまでチョン・ヒョンドンの復帰の知らせはなく、彼の復帰の時期がいつになるか予想できない状況だ。

チョン・ヒョンムも健康上の理由で、DJを任されているラジオを2日間休んだ。MBCバラエティ番組「私は一人で暮らす」を通じて声帯ポリープの診断を受けた彼は、仕事に対する情熱と責任感のためなかなか休息に踏み切れず、スケジュールをこなし続け、結局健康に異常が生じてしまった。

このように、健康に異常が生じた芸能人たちの健康状態が特に心配な理由は、毎週必ず視聴者の前に立たなければならない芸能人の苦渋を請け負い、解決する“福祉”がないためだ。「無限に挑戦」でも少しだけ言及されたように、バラエティの出演者たちは番組の特徴から、番組が続く限り毎週視聴者の前に立たなければならない。ドラマで熱演する俳優たちは、ひとつの作品が終われば休息する時間が与えられるが、バラエティの出演者たちは廃止という“不名誉”を経験しないために、毎週収録に臨まなければならない。

そのため、疲労の蓄積はバラエティ出演者たちが共通して抱える問題になってしまった。休息を取りたくても席を外せば他のスタッフに迷惑をかけてしまうという気持ちと、番組に対する責任感などがバラエティ関係者たちがなかなか休息を取れない原因となっている。

バラエティの出演者たちのための福祉制度が設けられればどれだけ良いだろうか。笑いを届けるために最善を尽くす人たちが、自身の健康を心配することなく思い切り笑いを伝えられる日が来ることを願う。

記者 : キム・ギョンジュ、キム・ボラ