「出演者たち、実際に混乱することが多い」…プロデューサーが語る「私たち結婚しました」の魅力 ― Vol.2

OSEN |

写真=チェ・ギュハン
芸能界では、人気バラエティ番組であるMBC「私たち結婚しました」に出演すれば人気が急上昇するという定説がある。名前や顔が良く知られていない新人には知名度を高める機会になるし、ある程度有名な出演者たちにとっては意外な魅力をアピールする時間になることもある。それで人気を得たいと思ったり、人々とコミュニケーションしたいと思うなら、「私たち結婚しました」に出演しなければならないという話があるほどだ。

「私たち結婚しました」で演出を務めるプロデューサーのソン・ヘユンは出演者を選び、他の出演者とつなげる過程でこのような要素を考慮するわけではないと言った。いつの間にか「私たち結婚しました」がスター養成所の役割をしているが、ソンプロデューサーが考える出演者選定の第一原則は、出演者の魅力がどれほど人々に伝わるかということだ。

写真=チェ・ギュハン
―スター養成所と呼ばれていることについてどう思うか?

ソン・ヘユン:もちろん出演者たちがうちの番組を通じて好感を得たり、人気スターになると演出者として嬉しい。でも、私たちに一番重要なのは出演者が魅力的でなければならないということだ。出演者たちが魅力的であってこそ「私たち結婚しました」が生きる。番組によっては出演者が壊れた姿を見せ、魅力がなくなることから来る快感で人気を得るケースもある。

しかし、「私たち結婚しました」は徹底的に愛したくて愛されたい男女が出てこなければならない。そのため、芸能人が魅力的かそうでないかを見る。魅力の条件は色々ある。外貌が全てではない。一言言っても耳を傾けるようになったり、ユーモアのセンスがよかったり、本当によい家庭でよく育った感じがあったり。オ・ミンソクさんはスタッフの皆がとても結婚したい男だと思った。結婚適齢期の女性ならオ・ミンソクさんと結婚したがると思う。

写真=チェ・ギュハン
―制作陣が出演者に特にお願いすることはあるのか?

ソン・ヘユン:出演者に、「私たち結婚しました」に出演して急に注目されても揺らがないでほしいと頼む。人気に陶酔するケースもあり得るので……実は、一番重要なのはパートナーとの信義を守ることだ。二人が一緒に作っていく番組なのに、信頼を失う行動をすれば二人とも大変になる。実は、仮想結婚で結ばれているがお互い男女としての感情を感じることができないケースもある。本当にいい人なのに恋愛感情が湧かない場合もあるためだ。それでもお互いにとって良いパートナーになってほしい、そういう風になれるよう努力してほしいと頼む。出演者らが気楽に遊びにくる気分で来るケースが多い。気楽に時間を過ごしながら自然に良い感情を共有する番組だ。

―視聴者たちはリアリティがないと指摘する。

ソン・ヘユン:実際に恋愛したり、結婚してこそリアリティがあるとおっしゃる視聴者もいる。出演者は「私たち結婚しました」を撮影する間、本気で臨んでいる。収録している時間だけは私の人だ、私の女だ、私の男だと思いながら臨んでいる。私たちが見るリアリティはそうだ。オ・ミンソクさんとカン・イェウォンさんは私たちが何か言わなくても一緒に公演を見に行ったりする。

ちょっと撮影してもらいたいと言ったら、制作陣が来るなら会わないと冗談を言う(笑) 男女関係でなくても「私たち結婚しました」の外で連絡している。そんなことがまさに特別な関係ではないかと思う。クァク・シヤンさんとキム・ソヨンさんもお互いに連絡を取り合っている。多数の出演者が実際に混同している。「私たち結婚しました」に出演する過程で頼り合ったり、信頼を築いたりする。その中で紛らわしくなるのだ。

―出演者はどのように選定するのか?

ソン・ヘユン:ケースによって違う。あるときは20~30人に会っても心が惹かれる出演者がいない。ある時は1~2人だけ会って決めるケースがある。一人は決まったが、別の一人が決まらなくて時間がかかるケースもある。毎回誰とうまく合うのか悩んで選定する。冗談で、今後結婚情報会社を作ったら大儲けするだろうと話している。正直、撮影に入る前まで本当に気を揉む。ひょっとしたら私たちが考えていることとは違って、お似合いではなかったり二人があまり合わなかったりしたらどうしようかと悩む。初撮影で私たちが思った通りうまく合えば、安堵の吐息をもらす。

記者 : ピョ・ジェミン