シン・スンフン、新曲「これが私です」MV公開…寂しい秋をさらに寂しくさせるバラード

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写真=「これが私です」MVキャプチャー
ダンス音楽が主流だった夏が過ぎて、バラードの季節になった。イム・チャンジョン、SUPER JUNIOR キュヒョン、BTOBなどが発売したバラード曲が初秋に人気を得たとすれば、より寒い風が吹く10月末、ついに皇帝が登場した。“バラードの皇帝”シン・スンフンである。

29日0時、シン・スンフンの11thフルアルバムのPart1「I am...」がベールを脱いだ。2006年10thフルアルバム以来、9年ぶりの今回のアルバムにはタイトル曲「これが私です」を始めに、「大陽、月、星そして私たち」「愛が隠した言葉」「AMIGO」「Would You Marry Me」「I Will」などが収録されている。

タイトル曲「これが私です」は余る部分もなければ足りない部分も一つもない、まさにシン・スンフン流のバラード曲である。シン・スンフンが作詞・作曲したこの曲は「微笑みに映った君」「見えない愛」で感じられる感性がある。絶叫するような悲しみではなく、穏やかで寂しい雰囲気がさらに切なくする。

先に開かれた音楽鑑賞会でシン・スンフンは「過度な悲しみや刺激的なフック(同じフレーズを繰り返すこと)は排除した。切ないバラード曲を願っているファンたちを考えた。時間が経つにつれて悲しみが現われるような曲を作ろうと思った。ずっと聞いていると悲しみが増してくるだろう」と自信を示した。彼の言う通り、何度も聞いていると自然と涙が溢れる。

ミュージックビデオは歌詞に合わせて制作された。俳優ソン・ジェリムとコン・スンヨンが出演しているが、別れた後の男女の日常を淡々と描いた。誇張された悲しみではなく、日常生活の中で感じる恋しさが曲の雰囲気を倍増させる。シン・スンフンのミュージックビデオはこれまでスターの登竜門とされてきたが、今回もソン・ジェリムとコン・スンヨンの感性的な演技が際立つ。

別れた後、何でもないように笑っているけれど、いつの間にか涙が溢れる時がある。シン・スンフン流のバラードはこのような感性を狙った。絶叫するような歌い方ではなく、シン・スンフン特有の淡白な歌声がさらに切ないバラードをアップグレードさせた。デビュー曲「微笑みに映った君」の2015年版が誕生した。

嬉しい皇帝の帰還である。信頼して聴くことのできるシン・スンフン流のバラードで、寂しい秋がさらに寂しくなりそうだ。

記者 : パク・ソヨン