JYJ ジェジュン「スパイ」リリース記念インタビュー「命を懸けても守りたいと思うものはメンバー、家族、ファン」
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JYJ ジェジュンの入隊前最後の主演作として話題を集めたドラマ「スパイ~愛を守るもの~」。本作でジェジュンは家族をこよなく愛する優しい息子と、国家情報院の冷静沈着なキレ者という二つの顔をもつ天才分析官ソヌを熱演。スリルと退屈さを与えないスピード感を合わせ持つ完成度の高いストーリー展開で、胸しめつけられる究極のラブストーリーを描いた。
今回、本作のBlu-ray・DVDのリリースを記念して、ジェジュンのオフィシャルインタビューが到着。スパイとして働くキム・ソヌについて、また撮影エピソード、演技を通して感じた思いを語ってくれた。
ジェジュン:どんな役ですかね。ドラマをチェックしてください(笑) キム・ソヌは韓国の国の機関の中でスパイとして働いていて、普通の平凡な家族の中の優しい男の役でもあるので、二つの面がある、一つのキャラクターを演じています。
―「スパイ~愛を守るもの~」の出演オファーを受けた時の気持ちをお聞かせ下さい。最初に脚本を読んだ時の印象は?
ジェジュン:本当に本当に嬉しい気持ちで……、このドラマはやらないと、と思いました。理由は分からないんですけど、一番最初、台本を読んだとき、こういうドラマって今まであったけ? スパイのテーマのドラマは昔にもあったけど、アクションが中心のドラマじゃなくて、家族が中心になっているストーリーじゃないですか。それが凄く新しいと思いました。
―「トライアングル」に続き、今回のキム・ソヌも2つの顔を演じ分けることになりましたが、1人2役でする上で気を配ったことは? また、スパイという職業を演じるにあたり、どのような役作りをされましたか?
ジェジュン:別に準備はしなかったですね。家族の中で息子としての役はその場その場で周りの家族しかないじゃないですか、最終的には。その中では優しい男な感じで。仕事の場では冷静で、結構、気を使わなければならない環境の中にいるじゃないですか。その場での空気を読みながら演じましたね。
―このドラマは、これまでのドラマと違った新しい雰囲気をもつ“新感覚SPYドラマ”のように思いますが、演じながら、難しいなと思う部分、面白いなと思う部分は?
ジェジュン:一番最初、銃を持つのがとても苦手だったんです。どういう風に持てばカッコよく見えるのかな? とちょっと悩んだりしましたね。一瞬の練習ではなかなかカッコいい雰囲気が出なくて、一人で車の中で練習してたりしましたけど(笑) 今は慣れましたね。一番面白いというか、注目して欲しい部分は一人一人の各キャラクターが何のために、何を守るために一生懸命戦ってるのか、そして相手を騙しているのか、というのを注目してほしいです。
―ユンジンもソヌも家族はいても、とても孤独な人のように感じましたが、ご自身はソヌの孤独をどう感じましたか? ソヌという人間の強さと、弱さはどんな部分にあると思いましたか?
ジェジュン:強いも弱いもないと思います。ソヌというキャラクターはだれでも自分のところにひっぱる才能があると思います。優しいし、見せようともしてない、逆に「これは守らなければいけないから、こうしなければいけないんだ」とか、そういう話を直接言ってもないのに、やはりキム・ソヌというキャラクターが一体何に向かって頑張ってるのかみんな分かってくれる。自然に分かってくれるから、弱点も何もないです。
「“この2人本当に付き合ってるんじゃないの”という話を聞いて…」
―ペ・ジョンオクさんとの“母子”、コ・ソンヒさんとの“カップル”で見せた相性も話題になりましたが、それぞれ共演の印象をお聞かせ下さい。ジェジュン:うちのママは若いママですね(笑) 新しい感じの雰囲気で。撮影に入ってから聞いた話ですけど、「この2人ちょっと似てるんじゃない?」という話を何度か聞いたことがあります。よく見てみると「ちょっと似てるかも」と思っちゃいました。一緒に演じてるうちに似て来たのかもしれないし、偶然かもしれないけど、凄く良いことだと思います。コ・ソンヒさんとは正直、最初の方から熱い関係じゃないですか。そこがちょっと心配でしたけど、逆にとても自然で。周りからも「この2人本当に付き合ってるんじゃないの」という話を聞いたんです。だから、そうじゃないのにそのような話が聞こえるのはとても良いことだと思いました。
―ユ・オソンさん、キム・ミンジェさん、チョ・ダルファンさんと共演した印象はどうでしたか?
ジェジュン:ユ・オソンさんはカリスマ性がとても強くて半端ないと思います。でもカメラが回ってない時には本当に暖かすぎる感じがするんです。そのギャップが凄くて、ちょっと最初のほうは集中しにくかったですけど(笑) でも今は慣れてきて、とても良い先輩だなと思います。
キム・ミンジェさんはおしゃべりがすごく好きな人です。俳優だ、女優だじゃなくて、ただの人間として「あなたたちは優しいね」とか、人を褒めるのがすごい好きなんですよ。そうやって仲良くさせて、そこから撮影の現場はすごく自然になって、幸せな雰囲気を作ってくれる方です。
チョ・ダルファンさんは逆に人の話を聞いてくれる人ですね。悩みがあったり、悩みじゃなくても各役を担当している皆の人生の話まで全部聞いてくれるんです。その2人の先輩と一緒に作品に入ると、その作品は皆が仲間って感じで終わると思います。
―映画よりも美しい「雪花キス」が大変話題となりました。撮影当日、突然ぼたん雪が降ってきたと伺いましたが、このシーンの撮影秘話を教えてください。
ジェジュン:キスシーンをはじめようとした瞬間、雪が降ってきて……。これは運命だなと(笑) 冗談です。雰囲気的にとても良くて、絵がとても綺麗で、良いことだと思いました。でも、撮影って一瞬で終わるのではないので、それが1時間、2時間ずっと降るといいんですけど、雪だったり、急に雨になちゃったりしました。それで絵がつながらなくて、また別の日に僕の方だけ2回撮りましたね。
―アクションシーン、特にコ・ソンヒさんとのトイレでのアクションシーンも話題になりましたが、撮影の苦労や裏話はありますか? 相手が女性、しかも愛する恋人であるという意味で、感情表現の苦労もあったと思いますが、どうでしたか?
ジェジュン:現場がとても狭すぎて、動きの限界があって、ちょっとそこで大変でしたね。出来ない動きがあると、代わりにアクションを習った人たちがやってくれるじゃないですか。でも、そのシーンではそれが出来なくて、ちょっと苦労しました。
―撮影した中で、最も印象的だったシーン、気に入っているシーンは?
ジェジュン:何話だったのかな。2話で夢から覚めて彼女が僕の目の前で電話をしてるところがあったんですよ。そこで僕が寝ている姿勢での目線だと、彼女が斜めになったんですね。画面が。それが良いなと思いました(笑) アングルが良いなと思いました。
―この撮影は大変だったというシーンがあれば教えて下さい。
ジェジュン:前作の「トライアングル」の時にはいつもヨンダルが泣く! 悲しくて泣く! 涙をずっと流す。そういう台本が多かったんです。ずっと泣きすぎちゃって、それが凄く大変でした。今回は泣きたいけど泣けないのが大変でした。涙を流したら それがNGになることが多くて、その感情の表現を我慢するのがとても大変でした。
「隠している“秘密”は…いっぱいあります!(笑)」
―ジェジュンさんは家族や友人に何か隠している“秘密”はありますか?―(笑) いっぱいあります! いっぱいありすぎて気まずいですね。意外と僕の親はあまり聞かないんですね。「ご飯は食べたの?」「よく寝れた?」「元気?」など普通の質問しかしないので、僕も余計に「昨日、こういうことがあってさ。それ、本当に内緒だけど言うね(笑)」とか言わないじゃないですか。一年で10回も会えないので、この仕事で……。でもこれからはちょっと親に素直にいろんな話をしようと思うので、がんばってみます。
―自分自身が完全にソヌに同化したと感じた瞬間はありましたか? それはどのシーンですか?
ジェジュン:ドラマ「スパイ」は始まってから終わるまでの時間が3週間もない短い時間で事件が起きて。一番最後に事件が解決するまで、短い時間なのにそんな色々なことが起きるんだというところが、僕とちょっと似てるんじゃないかなと思いました。僕も本当に短い時間で、色々なことが起きて、色々な感情を感じて、例えば、コンサートをするとリハーサルの時のドキドキした気持ち、それからステージに上がって楽しくて、嬉しくて、幸せでまた終わる時には皆とバイバイしたくないじゃないですか。そこで寂しい気持ちと涙を流す。短い時間の中で色々な複雑な感情が出来ちゃうじゃないですか。それと比べるとちょっと似てるなと思います。
―原作は有名なイスラエルのドラマ「MICE」ですね。原作者の方がジェジュンさんのキャスティングを大変喜ばれているようですが、そのニュースを聞いてどうでしたか?
ジェジュン:ありがとうございます(笑) 新鮮な題材と“温かみ”と“冷徹さ”の両面を持った魅力的なキャラクターに惹かれて必ずやってみたいと思った作品でした。キャスティング後にこの話を聞いて自分もとても嬉しかったです。
―お互いがお互いの正体(スパイだということ) を隠していましたね、騙し合う芝居は、どうでしたか? 母子での騙し合い、恋人同士での騙し合い、それぞれどんな気持ちで演じていましたか?
ジェジュン:立場上、母に国情院であることを隠し、事情があって(この部分はネタバレになるかもしれませんね) 恋人に自分の気持ちを隠す姿が描かれています。皆を守るための行動です。家族を守るために自分の所属を秘密にせざるをえず、自分の恋人を守るために彼女への自分の気持ちとは別の接し方をして、「キム・ソヌって凄いな」と思いました(笑) その気持ちを考えながら自然に演技ができたんじゃないかと思います。逆に母とユンジンの秘密を知った瞬間、衝撃的で悲しい気持ちになりましたが、彼女たちも自分と同じ事情で自分に隠すしかなかったことを知り、悲しい気持ちが大きくなりました。かわいそうで……。
―スパイであることを隠し続けるソヌにとって、唯一心が安らぐことができる場所が、ユンジンでした。そういった愛をどう思いますか? ジェジュンさん自身が最も心安らぎ、弱みを見せられる場所はどこですか?
ジェジュン:最近、特にファンの方たちだと思います。特に今年は僕を愛してくれる人が本当に多いと、ファンの方々からお話を聞いて力が沸いて来ますし、感謝しております。それと両親と僕らのメンバーたち。僕の全てを気軽に見せられる人たちじゃないかと思います。
―ソヌは愛する者を守るため、命懸けの危険な道を選びますが、ジェジュンさんが命を懸けても守りたいと思うものはありますか?
ジェジュン:やっぱりメンバー、家族、ファンの皆さんたち。メンバーたちは僕の人生の全般で一緒にいました。時々静かに考えてみると、胸にじんとくるものがあります。そして家族とファンの方たちもまた、いつも横にいてくれる存在なので、考えるだけで気分が良くなります。そして希望と思い出というか、僕は新しいことに挑戦することでその緊張感を楽しむ方ですが、そこから来る希望、そして皆と一緒にした思い出を守って行きたいです。
「1年で“一番良くやった”と思ったことの一つが『スパイ』出演」
―ご自身にとって、このドラマはどんな意味を持つ作品になったと思いますか?ジェジュン:新しいことに挑戦する経験。その緊張感が好きです。キャラクターや題材、ストーリーの全てが新鮮でした。また、金曜ミニシリーズという最初の編成ですが、初めに出演させて頂けたこと自体が光栄で、気分の良いことでした。感謝しています。1年で「一番良くやった」と思ったことの一つが正に「スパイ」に出演したことだと思っているくらいです。
―「トライアングル」に続き、周りのご友人やJYJのメンバーもモニタリングしてくれていますか? どのような反応がありましたか?
ジェジュン:先輩、後輩、友人たちが観てくれて連絡が多く来るのですが、「新しくて面白い」「今まで観たドラマと違う」と言ってくれました。特に金曜の夜に連続で2話放送するというのが良く、このようなドラマが多く作られればいいと言ってくれて僕も気分が良かったです。
―演じながら、もっとも胸が痛んだシーン、心がつらかったシーンは?
ジェジュン:7話でソヌがユンジンに会いにユンジンの家の横まで行くのですが、ユンジンがソヌから電話が来て今日は会えないと話すのですが、既に門の横まで来ているソヌはユンジンが泣いている事に気づきます。そして最後のお願いまで断られて帰りながら、ユンジンの家をもう一度もう見つめて歩き出すのですが、その場面が一番悲しくて、アングルが気に入っていて余韻がずっと残っていました。
―パク監督を天才監督とおっしゃっていましたが、今回パク監督とお仕事をされての感想を聞かせ下さい。
ジェジュン:監督は(撮る) 速度が速くて、始めは「こうやって撮っていいの?」と思いました(笑) 頭の中で構成してきたことがブレないので必要な部分だけ撮ります。全てが準備された環境を作った上で、俳優が足を運べば(撮影が) 終わるんです。序盤は適応できず混乱しましたが、放送を見てびっくりしました。そして監督が指示する内容に半分くらいついていければ大丈夫だということも気づきました(笑)
―撮影が深夜までおよぶことがありますが、撮影の合間にはどのように過ごしていましたか? また、リラックスする方法や集中力を高める方法を教えて下さい。
ジェジュン:ストーリー上、ソヌは国情院のシーンが多いのですが、国情院の職員の中に愉快な性格の方が多く、現場の雰囲気が楽しかったです。チョ・ダルファン先輩やキム・ミンジェ先輩と子供みたいにイタズラをしたり写真を撮ったりもしました。少年のような姿が多いです(笑) そして 国情院メンバーたち以外の先輩たちや後輩たちも皆良い人です。僕たちで「もう一度こんな良い人たちだけで集まって作品を出来るかな?」と言うくらい別れるのが嫌で、放送が終了することが残念でならなかったです。
―最後に日本のファンの方に向けて、メッセージをお願いします!
ジェジュン:日本のファンの皆さん、「スパイ」は凄く良いドラマになってます。たぶん、既にご存知の方もいるかも知れないし、ご覧になってない方もいらっしゃるかもしれないけど、この機会でちゃんとチェックして見てください。また新しいジェジュンの姿を楽しんでください。頑張りました。ぜひ見てね。ありがとう。
「スパイ~愛を守るもの~」Blu-ray&DVD情報
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●BOX1:8月19日(水) 発売 ※レンタル:vol.1~4 同時DVDレンタル開始
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・プレゼントキャンペーン応募はがき
<初回版&通常版共通特典>
・映像特典:メイキング part1(撮り下ろし映像を中心に構成!)、制作発表記者会見、合同キャストインタビュー
個別キャストインタビュー(キム・ジェジュン、ユ・オソン、コ・ソンヒ)
・封入特典:オリジナル・ブックレット(12ページ)
●BOX2:9月16日(水) 発売 ※レンタルvol.5~8 同時DVDレンタル開始
セル発売・販売:エスピーオー/レンタル発売:エスピーオー
レンタル販売:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
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記者 : Kstyle編集部、撮影 : 朝岡英輔