今日は職業の多様性が認められる時代だ。数多くの職業の中で天職を見つけるためには、先に自分の適性に合う職業を見つけることが重要だ。そのような理由で、子供向けの職業体験型テーマパークが盛況を見せているが、すでに大人になった人のための場所はどこにもない。適性を見つけられない大人のために、そして夢を追う若者のためにドラマは様々な仕事場を見せている。もちろん、これはドラマの中の状況であるということを忘れてはいけない。

犯人の心を見通す“プロファイラー”

プロファイラー(Profiler)：犯行現場に残っている少ない痕跡や犯行の手口を心理学と行動科学などを根拠に分析し、犯人の性格や特性、行動様態などを推論して犯行動機や隠された意図などを明らかにする犯罪心理分析の捜査官

プロファイラーと一般捜査官の最も大きな違いは心理分析だ。徹底した科学的証拠と犯行現場の検証で事件を調査する刑事とは違い、プロファイラーは犯人の心理を分析して犯人の足跡を再現する。他人の心を見通すという点で、プロファイラーは非常に魅力的な仕事に見える。韓国がプロファイラー制度を導入してから、20年も経っていない。だんだん緻密になっていく犯罪にプロファイラーの重要性が浮上し、これによってプロファイラー制度は短い間に韓国社会で定着できた。

ソ・イングクはKBS 2TV「君を憶えてる」で冷徹な天才プロファイラーのイ・ヒョンに扮した。事件が発生すると、イ・ヒョンは特殊犯罪捜査チームと一緒に犯行現場に出動する。イ・ヒョンは特別な視線で犯行現場を見回して分析する。乱れた犯行現場で刑事は目に見える物質的な証拠を探して、プロファイラーは目に見えない心理的な証拠を探す。時には容疑者に脅かされて危険に陥ることもあるが、イ・ヒョンは天才的なプロファイリングで捜査の方向を提示し、特殊犯罪捜査チームが犯人を捕まえることに大きく貢献する。

全身を投じて犯人を捕まえる“刑事”

刑事：犯罪を捜査して犯人を追跡・検挙する仕事を専門とする警察官で情報収集、容疑者の位置追跡、検挙などの専門的な捜査活動を行う人

プロファイラーは容疑者の心理を分析して犯人を捕まえるとしたら、刑事は足で走って市民の安全のために努力する。MBC「捜査班長」の以来、刑事を主人公にしたドラマは依然として人気を博している。容疑者を追う刑事の職業特性上、緊迫したスリル溢れるアクションが必須として登場する。容疑者を追う実際の状況でも刑事は一触即発の瞬間を経験し、時には命を脅かされる。

KBS 2TV「君を憶えてる」、ケーブルチャンネルOCN「美しい私の花嫁」、tvN「身分を隠せ」などでは女性刑事の活躍が際立つ。彼女たちはプロファイラーに負けないほどの鋭い洞察力と華やかな武術で犯人を一気に制圧する。時には執拗さ、時には直感で、そして現場で積み上げた長年の経験で上手く容疑者を追う。容疑者に身辺を脅かされることも多いが、こうした危険にも関わらず、市民を守らなければならないという正義が彼女たちを動かせる大きな原動力として作用する。

住みやすい国を作るために一生懸命努力する“国会議員”

国会議員：国民の意思を国会に伝える国民の代表で、国会を構成する構成員

様々なことが起こる政界で、国会議員は国民の代表者として国民の声を聞いて意見を国会に披歴し、国民のより良い暮らしのために誰よりも先頭に立たなければならない人だ。だが、実際の国会では数人の国会議員が激しいもみ合いを行ったり、強行採決などの便法で自分の利益だけを追う姿を見せて国民を失望させた。これに、KBS 2TV「ラスト・チャンス！～愛と勝利のアッセンブリー～」のチン・サンピル(チョン・ジェヨン) は現実に必要な、国民が夢見る国会議員の姿を備えたと言える。

チン・サンピルは不当解雇者出身で、苦痛を受けている少数の声を国会に伝えるために国会議員になった。すなわち、国民の意見を国会に伝える国会議員の本来の義務に従事するため、国会議員になったと言える。大変な過程を得て国会議員になったにも関わらず、彼の将来は依然として順調ではなかった。周りの政治家は彼をめぐって政治争いを繰り広げ、チン・サンピルはそんな彼らの行動に動揺しないように議員室で徹夜で勉強するなど一生懸命努力している。チン・サンピルが見せた国会議員の姿は現実の鑑になると予想される。