EXIDのLE、グループの隠れた宝石…次世代PRETTY RAP STAR ― アイドルプロデュー史 Vol.3

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写真=マイデイリー DB

アイドルは進化している。整ったルックス、完璧なプロポーションだけでアピールするアイドルはもはや消えて久しい。音楽的なアイデンティティが明らかになり、自身の声を出すことでアイドルはミュージシャンへ近づいている。アイドルグループをリードしていく音楽的な柱、グループ内でプロデューサーを担当しているメンバーを調べてみた。

EXID LE(本名:アン・ヒョジン)

◆生年月日
1991年12月10日(満23歳)

◆ニックネーム
不明

写真=マイデイリー DB
◆最大のヒット曲
1stミニアルバム「HIPPTY HOP」の収録曲「電話のベル」を挙げたい。別れた恋人との切れない偶然と思い出に苦しむ女性の心情を吐露した。プロデューサーとしてのLEの最初の一歩だった。その後リリースされたEXIDのデジタルシングル「毎晩」は、この曲を新たに編曲したもの。そして2ndミニアルバム「AH YEAH」は、LEが全曲の作詞・作曲に相当部分で参加した。最高のヒット曲「Up&Down」はシンサドンホレンイ(S.TIGER)の曲としてしか知られていないが、LEもこの曲の作詞・作曲に名前が載っているという事実も取り上げる必要がある。

LEはアンダーグラウンドでラッパーとして活動していた。ラップの歌詞やサビ程度に参加していたが、プロデューサーであるシンサドンホレンイのサポートによりプロデューサーとして活動を始め、メロディーラインも作るようになった。初めて手がけた曲が先ほど言及した「毎晩」だ。

写真=Mnet放送画面キャプチャー
◆全盛期
EXIDの全盛期は「Up&Down」で強制カムバックした時だ。空前絶後の“チャート逆走のアイコン”EXIDは、昨年の夏にこの曲をリリースしたが、当時は音楽配信チャートの100位以内に入ることもできず、音楽番組にほとんど出演することもできないほど日の目を見ることができなかった。しかし全盛期を決める歴史的なポイントがあった。それがまさに軍部隊のイベントでファンが撮影したEXID ハニの映像だった。この映像はSNSを中心に拡散され、大きな人気を集めた。これがまさに「Up&Down」のヒットに続いたが、当時「Up&Down」は1日に10ランクずつ音楽配信チャートの順位が上昇し、最終的に1位にまで上り詰めた。

LE個人の全盛期はこれからになる見込みだ。独特かつ音色がはっきりしたラップでガールズグループのラッパーの中でも最高と認められているLEは、放送予定のケーブルチャンネルMnet「UNPRETTY RAP STAR2」の有力メンバーとして取り上げられている。

◆黒歴史
黒歴史(隠したい過去)はまさに全盛期直前だ。「夜明け前が最も暗い」という言葉のように、EXIDの全盛期と黒歴史は「Up&Down」に集約している。ファンの映像により人気を得る前の「Up&Down」がEXIDの黒歴史だ。当時全く可能性が見えなかった音楽配信の成績は、メンバーはもちろん、所属事務所の代表の士気までもへし折ったという。結局、視聴率の惨敗で打ち切りになるドラマのように、「Up&Down」での活動もうやむやに終えた。

LE個人の黒歴史と言えば、2013年に出演したケーブルチャンネルMnet「SHOW ME THE MONEY 2」の2次オーディションで、ラッパーのシム・ヘジとラップバトルを繰り広げた時だ。シム・ヘジはラップを途中で止め、LEはその空白を埋めようとビートが終わる前にラップをして、審査員に酷評された。イ・ヒョンドは「アリ地獄に陥った」と表現し、Outsiderは「ラップしているのがまさにアイドル」と評価した。

記者 : チェ・ジイェ