JYJ ジェジュン、役者から歌手まで“24時間じゃ足りない”

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2014年7月のJYJ ジェジュン、“24時間じゃ足りない”は、今の彼にもっとも似合う表現だろう。MBCドラマ「トライアングル」の撮影はもちろん、近くリリースするJYJの新アルバムの準備に急いでいるためだ。そんなジェジュンと「@star1(アットスタイル)」が会った。「トライアングル」への出演と共に形成されつつある演技観から、アイドル出身の役者に対する偏見を破るための骨身を削る努力、歌手デビュー10周年を迎えてリリースするJYJの新アルバムの話に、彼の隠されたプライベートまで、「@star1」がすべて盛り込んだ。

―「トライアングル」で自身が演じたホ・ヨンダルはどのような人物ですか?

ジェジュン:ホ・ヨンダルは江原道(カンウォンド)カジノ業界の異端児で、町でホ・ヨンダルを知らない人はいないほどの有名人です。あらゆるチンピラのような手段で借金を回収する、生活に追われる人物ですが、子どもの頃に両親と兄弟から離れて暮らしながらもポジティブな思考を持つ、多少大げさに言うと“キャンディ”(漫画キャンディ・キャンディの主人公、お転婆で、元気に困難を乗り越えるキャラクター)のようなキャラクターです。カジノでテキサス・ホールデムのチャンピオンになるという夢を抱き、毎晩カジノで問題を起こすホ・ヨンダルは、一方では愛らしいキャラクターです。兄弟と再会することになり、父の復讐を誓う一方、雲をつかむような夢を追うよりも、現実的に周りの人たちのために野望を育みます。

―あえて3流のチンピラのキャラクターを選択した理由がありますか?

ジェジュン:抜け目がなく、したたかで自身の欲望と夢を叶えようとするホ・ヨンダルの姿が人間らしいじゃないですか。馴染み深く、気が置けないキャラクターで、それが台本からも感じられました。今まで演じてきた役は、私が経験したことのない、かけ離れた人生を生きるキャラクターが多かったです。特に、ホ・ヨンダルが離れ離れになった兄弟や愛する人に出会い、どのように変わるかが楽しみでした。毎回撮影をしながら、もっとホ・ヨンダルのことを知っていくような感じです。

―自ら演技にイメージチェンジが必要だと判断したからですか?

ジェジュン:実は、MBCドラマ「Dr.Jin」で時代劇の演技をしたことも、それなりに覚悟を決めたことでしたが、その時も“演技のイメージを変えよう”とは思いませんでした。キャラクターを自分のものにし、作品に力を吹き込むキャラクターにしたいという気持ちで俳優としての意欲が湧き、今回の作品に出会った時も同じく良いキャラクターを作ってみようという気持ちが強かったです。

今回、演技をしながらも「ジェジュンが持っている型にはまったイメージを破ろう」というよりは、俳優としての幅を広げたかったです。実は、事務所からSBSドラマ「ボスを守れ」のチャ・ムウォンのような、できの良い現代劇の役を何度か提案されたことがあります。その時は、ソロアルバムの準備のために断ったこともありますが、もっと新しい役をしてみたいと思っていました。生きて息をするダイナミックなキャラクターを演じたかったです。ホ・ヨンダルがそうでした。

―本当の“チンピラ”に見せるために、特別に努力した部分があるとすれば?

ジェジュン:今回「トライアングル」では、相手の俳優と話し合いも頻繁にして、感情の交流をたくさんしようと努力しています。ある先輩に言われました。「チンピラ役が別にあるわけではないと思う。ただ、チンピラとして生きる“ホ・ヨンダル”として生きることだが、理由を考えず言葉や行動一つ一つがその人になることだ」と。言葉通り、自身がホ・ヨンダルの眼差しや言葉遣いを作るのではなく、自身の眼差しや言葉遣いを見て、あれであの人はホ・ヨンダルなんだと思わせるのです。

―演技のためにわざと体重を増やしたそうですが。

ジェジュン:困難な状況の中で成長してきた人物のため、わざと体重を落としたのですが、撮影スタート直前に監督にまた増やしてほしいと言われました。その結果はドラマの序盤に公開され、思ったより大きな話題となりました。しかし、すぐにまた落ちました。4日間で5~6時間しか睡眠をとることができず、今回のドラマは以前に比べて厳しいスケジュールで行われているので、太る暇がありません。

―イ・ボムス、ZE:Aのシワンと共演していますが、彼らとの相性はどうですか?

ジェジュン:イ・ボムス先輩は「Dr.Jin」以来2回目の共演なので新しいことはなく、現場でも馴染み深いです。シワンとは今回初めて共演しましたが、本当に良い人だと思います。歌手としても後輩ですが、役者としても真面目で、一方では天然な部分が本当に可愛いです。お互いにキャラクターやストーリーの話もたくさんして、現場で本当に気が合いました。私たちが楽しく撮影すると、スタッフや同僚の役者の雰囲気まで良くなりました。シワンに感謝しています。

―劇中でイ・ボムスと兄弟として再会し、見せた涙の演技が話題を集めました。

ジェジュン:視聴者の方々も好評してくださって感謝しています。私が、過去の記憶を取り戻すために催眠療法を受けるシーンでも涙の演技があります。孤児院で兄弟と離れ離れになった記憶を思い浮かべ、催眠にかかったまますすり泣くシーンですが、カットのサインが出てからも感情の余韻が残り、かなり長い間涙を流しました。次のシーンに移らなければならないのに、目や顔が腫れて、氷で落ち着かせようと努力したことを覚えています。

―アイドル出身の役者という偏見を破ることが簡単ではなかったと思いますが。

ジェジュン:どうでしょう。アイドル出身の役者という表現は、事実でもあります。間違ったことではないからです。しかし、そのイメージをポジティブに変えて行くことが僕の役目だと思い、また、どこでどんな仕事をしても、その場で真面目かつ着実にしていけば良いと思っています。そこで、偏見を破ろうと思うより、ホ・ヨンダルとして暮らそうという気持ちの方が強いです。

―体を張った熱演にも関わらず、「トライアングル」の視聴率はあまり芳しくないようですが。

ジェジュン:それでもどんでん返しのある視聴率です。視聴率が落ち、主演として責任感を感じたりもしましたが、一生懸命にするとまた上がりました。そこで、大きな勉強になりました。「視聴率は役者たちが現場でどれだけ入り込むかによって変わる」ということです。私がもっと元気に、もっとたくさんの俳優の方々と話しながら一生懸命に撮影し、監督と脚本家の先生たちが応援してくださると、だんだん良い結果が出ました。

―所属事務所に“俳優”が増えましたが、大先輩と交流をしているのか知りたいです。

ジェジュン:僕の会社では毎年冬に団体ワークショップに行きますが、スケジュールがない限り、所属アーティスト全員が参加します。前回のワークショップの時は、チェ・ミンシク先輩、ソル・ギョング先輩も参加され、一緒に登山もしました。イ・ジョンジェ先輩とチョン・ウソン先輩は、私の家で一緒にワインも飲みました。先輩の方々とたまに飲んだりもしていて、良いアドバイスをたくさんいただけることも良いですが、ただ、人の匂いがする姿と人生を一緒に感じる、そんな共感が好きでした。先輩の方々、いや兄貴たち、本当に良い方々です。会社に兄貴たちが増えると本当に良いです。本当の兄さんのようで。

―ここからは個人的な質問をしたいと思います。今まで飼っていたペットとはまだ一緒ですか?

ジェジュン:今は茶色いプードルの“ヒロ”だけです。このドラマがスタートしてからマネージャーの家に預けていますが、とても会いたいです。それでも一生懸命に仕事をして帰ったとき、私を歓迎してくれるヒロを見ると慰みになるし、動物と共感することが好きです。

―今回のグラビア撮影を見ていると、依然として筋肉のラインが活きていましたが、体の管理はどうされていますか?

ジェジュン:ラインは活きていますが、筋肉を作る時間がありません。歌手の活動をする時はコンセプトもそうで、ロックジャンルだったため、むしろ筋肉を完全になくしました。しかし、ドラマをやりながらまた作ったのですが、今はスケジュールが忙しくて運動する時間がほとんどありません。しかし、基本的なランニングやサイクリングなどは地道にしています。またJYJとして活動を始めるまでに、筋トレもしたいと思っています。

―もちろん、あまりにも忙しくて“恋愛”は疎かになっているとは思いますが、念のために訊きます。隠している彼女はいませんか?

ジェジュン:ははは。隠している彼女ですか。もし隠していたとしても、僕から逃げていくはずです。撮影現場で一週間の徹夜は当たり前で、JYJの活動準備もしなければならないからです。私たちのチームは宿泊費がかからないというジョークもあります。撮影で毎日徹夜だからです。サウナで体を洗うのがやっとです。

―入隊を控えJYJが再び集まりますが、感想は?

ジェジュン:今、MVとアルバムのジャケット撮影は終えて、レコーディングもほぼ仕上げの段階です。久々に3人で一緒に仕事をすると、時間が経つのも忘れて楽しく仕事をしました。そして、やはりJYJとして一つのステージに立ち、ファンの皆様に会うことを考えるとわくわくして、仕事自体がただ楽しいです。今回のアルバムについて3人で初めて会議をした時にこう言いました。「今、この瞬間を生きる私たち3人の、リラックスできて、私たちらしい、そんな音楽をしよう」「久しぶりに作るアルバムだから、アルバムに力を入れるべきとは思わないようにしよう」と。

―どのような音楽で戻ってくるのでしょうか。2年以上待ってきたファンのための歌やメッセージはありますか?

ジェジュン:様々なジャンルを収録する予定です。そして、私たちが曲のほとんどを作詞し、公演を念頭に置きながら曲を収録しました。本当に久々なので、それ自体に価値があると思います。

―JYJの活動計画も教えてください。

ジェジュン:とりあえず7月末に「2014 JYJ MEMBERSHIP WEEK」があります。アルバムをリリースしてから、8月9日に蚕室(チャムシル)で開催するカムバック公演を皮切りに、本格的なアジアツアーに乗り出す予定です。香港、中国、ベトナムなど、アジアのファンの皆様と会う予定です。

記者 : チョン・ジウォン、写真 : イ・ジスク、「@star1」