楽童ミュージシャン、2人の成長はこれから「2NE1先輩とコラボをしてみたい」

OSEN |

2012年11年18日、SBS「K-POPスター」に初登場した兄妹ミュージシャンの楽童ミュージシャン。モンゴルでホームスクーリングを受けているという、この可愛い兄妹に「これがシンガーソングライターで、これがデュエットだ」と興奮するパク・ジニョンを見た時、まだリスナーたちはただの社交辞令だと思っていた。その時に歌った曲が「足を組むな」だ。

その後「魅力がある」「クレッセンド」「ラーメンなのか」など、毎回印象的なステージでシーズン2の最終優勝者に選定された時も「良い人材がまたこのようにオーディションと共に去るな」と残念に思う声もあった。杞憂だった。

楽童ミュージシャンは「私たちの音楽を最も上手くサポートしてくれるところ」としながら、PSY、BIGBANG、2NE1、EPIK HIGHなどが所属するYG ENTERTAINMENTを選択し、彼らが「K-POPスター2」の優勝者に選ばれたその日からちょうど1年が経った2014年4月7日にデビューアルバム「PLAY」をリリースした。この1枚のアルバムは、今までの人たちの懸念を払拭するのに十分だった。

「一気にあまりにもたくさんのことが起こり、本当に慌ただしかったです」(イ・チャンヒョク)

インタビューのために麻浦(マポ)区合井洞(ハプジョンドン)でOSENに会ったイ・チャンヒョクが初めて発した言葉からは、その年頃の純粋さが感じられた。半年間の悩みの末にリリースしたアルバム「PLAY」には全11曲の自作曲が収録された。タイトル曲「200%」「MELTED」そして、リスナーたちの選択で3rdタイトル曲となった「Give Love」まで、全曲を兄チャンヒョクが手がけ、妹スヒョンを通じて花咲いた。

「僕が作った曲を最も上手く表現できるのが楽童ミュージシャンだと思います。最初に作る時からそう心がけていたこともあります。スヒョンの声も僕の声とどこか上手く噛み合う部分が確かにあるからです」(イ・チャンヒョク)

デビューアルバム「PLAY」の成績は眩しかった。登場とともに音楽配信ランキングの1位を総なめにし、全曲がチャート上位にランクインし、チャートを緑色(アルバムのジャケットカラー)に染めた。韓国最大の音楽配信サイトMelOnのアーティストトップ20、アルバムトップ20部門で5週連続1位を記録し、音楽番組では1位のトロフィーを1つずつ積み上げた。既成の歌手にもなかなか成し遂げられないことを、一気に成し遂げた。

「名前を聞くだけでもすごいと思う方々と同時期にデビューしました。そのような方々の中で1位を獲得したことは、妙な気分でした。『K-POPスター2』で優勝した時よりももっと(笑) 今だから言えますが、実はその時、その方々の曲をダウンロードしたかったのですが……私たちのランキングが下がることが心配で、ダウンロードできませんでした。結局、数日経ってからやっとダウンロードしました」(イ・スヒョン)

「あれ?僕は全部ダウンロードしたよ?」(イ・チャンヒョク)

「あれ?!?!」(イ・スヒョン)

インタビューの途中、些細なことで可愛く喧嘩したり、音楽番組の控え室では「すぐ隣の控え室にガールズグループがいる」と明るく笑っていたこの兄妹の姿は、あらゆる音楽配信ランキングを総なめにし“怪物新人”“天才ミュージシャン”と呼ばれる楽童ミュージシャンとは確かに乖離していた。ただし、音楽の話をする時は例外だった。

「『Give Love』の人気は意外でした。タイトル曲を念頭にして書いた曲でもなく、個人的には『人工芝生』のほうが気に入っていたからです。『MELTED』よりも『Give Love』が好まれていることに少し驚きました。今回の結果でリスナーたちが聞きたがる音楽が何かについて、もう少し分かった気がします。もちろん、単純にランキングの成績で“良い音楽”と“良くない音楽”を分けられないと思います。つまり、これからも引き続き『MELTED』のような曲も書きます」(イ・チャンヒョク)

チャンヒョクの言葉通り「Give Love」は大衆に選ばれ、デビューアルバムの3rdタイトル曲に選定された。YGは先に約束した通り「Give Love」で追加のMVを撮影して公開した。「200%」に続き、スヒョンは再びMVの主人公として活躍し、可愛い演技も披露した。

「本当に楽しい経験でした。ピュー。でも、お兄さんが今度は自分が出演すると狙っていて大変です。『Give Love』の最後を見ると、女子生徒に興味を示すお兄さんの姿が少しだけ出たからです。家ではこっそり演技の練習もしています」(イ・スヒョン)

「スヒョンが綺麗になったとよく言われます。僕もグループらしく格好良くならなければならないので、努力しています」(イ・チャンヒョク)

楽童ミュージシャンの成長はこれからだ。まだ10代の彼らが踏み出した一歩が既成歌手たちを刺激し、世代と年齢を問わない大衆からの共感を得ただけに、彼らの発展する姿にたくさんの人々が関心を寄せている。他の歌手に曲を提供したり、他の作曲家に曲を貰うこと、また、既存の歌手とのコラボもそういった関心の一つだ。念頭に置いた歌手はいないのかを訊ねた。

「色々と考えてはみました。曲を書いていると、この曲は他の人が歌っても良さそうだと思う曲があります。それを僕らで歌ってもいいのですが、チャンスがあれば他の方に渡す気もあります。しかし、今はまだ早いと思います。コラボはしてみたいです。2NE1先輩と一緒に仕事をしてみたいです」(イ・チャンヒョク)

「私はまだです。時間が経ってからはともかく、今は他の方の曲を貰って歌う段階ではないと思います。私はお兄さんの曲が好きだからです。へへ」(イ・スヒョン)

楽童ミュージシャンの今後は、依然として予測不能だ。今まで一度も見たことのないユニークで魅力溢れる兄妹グループの登場に、音楽業界内外の人々が息を殺して注目している。とりあえず、彼らの口から発せられた目標は、領域は広げながらも既存の純粋さを守ることだ。

「様々なジャンルに挑戦したいです。後からいきなりエレクトロニック、トロット(韓国の演歌)を歌っても可笑しくないグループになりたいからです。幅は広げ、既存の初々しさを失わないことが目標です。お酒を飲まないとしたのも、そういった脈略から解釈して頂きたいです。前もって言っておくと、自らがもっと慎重になりそうだからです」(イ・チャンヒョク)

「子供の頃の夢が音楽に携わる人でした。声楽、ミュージカル、ポッペラ(ポップス+オペラ)、何でもいいです。歌いたいです。とりあえず歌手になったので、ミュージカルもしてみたいし声楽もしてみたいです。ダンスもしたいし、今回のMVのように演技もしてみたいです」(イ・スヒョン)

記者 : パク・ヒョンミン