Vol.2 ― 「スリーデイズ」チェ・ウォニョン“絶対的な悪役…繊細な演技を見せるために努力した”
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これまで多数のドラマでサイコパスのキャラクターが描かれたが、チェ・ウォニョンの演じたサイコパスはまた違っていた。繊細で余裕さえ感じられた。だからこそぞっとした。フィギュアを集める彼の趣味は執着と生命軽視を見せ、殺人を命令した後も穏やかな表情でクラシック音楽を聴いている姿は真の悪魔の姿だった。
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彼は「サイコパスにこだわりすぎると、キャラクターの方向性を失ってしまいそうだと思って目標意識と中心を取りつつ、キム・ドジンの持っている気質を元に狂った姿を見せようとした。キム・ドジンがイ・ドンフィ(ソン・ヒョンジュ)に初めて出会ったときを回想するシーンがあったが、『亡くなったアッパ(父の意味。パパというニュアンスに近い)からあなたについて沢山聞きました』と話す。“アッパ”と表現した。あれ?普通そのようには表現しないじゃないか。単語一つで違う姿にも見せられるんだと思った」と説明した。
「サイコのように演じようと思ったわけではない。誰かを殺せと命令するときも、興奮して怒りに満ちて話さない。あまりにも穏やかに、好きな音楽を聴きながら『じゃ、殺せ』と何気なく話す。今回ドジンの場合は実際気を使わなければならないところも多かったし、難しかった。一緒に悩んでくれて共感してくれて感謝している」
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絶対悪だったため、チェ・ウォニョンはキム・ドジンについてさらに細かく掘り下げた。動きや各状況に関して話し合い続けた。キム・ドジンは何もせず、全てを指示して周りの状況に振り回されない性格の人物だったため、台詞と眼差しがさらに重要だった。感情を爆発させないからこそ、その感情をどこまで表現するかという基準を作らなければならなかった。
彼は「実は演技の面白さは繊細さだと思う。演技は繊細さの対決だと思う。その繊細さを探していかにうまく表現するかが俳優に面白さを与え、それを共有できたときに嬉しさを感じる。キム・ドジンは悪役なので、僕個人的にはその役を演じきるために沢山悩み、分析した。でも、実際の結果は僕と共演する全ての方々の演技があったからこそ、可能だった。いくら自分で頑張ってもできないことはできない」と明かした。
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チェ・ウォニョンはまさに繊細な俳優だった。一人の人物を表現することにとどまらず、その周りも見ることができる俳優だった。実際2月に女優シム・イヨンとの結婚準備により、「スリーデイズ~愛と正義~」にも影響を及ぼすのではないかと懸念する声もあったが、チェ・ウォニョンにとってそれは別の問題だった。
「もちろん結婚前と結婚後、演技的に変わってしまうところがあるかもしれない。だが、僕はそうでないと思う。もちろん家庭を守らなければならない大黒柱としての義務があるので、そんなことを考えたりもするが、それによってまた頑張ろうという意欲も湧いてくる。僕はそれに大きく影響されないと思う。基本的に演技に臨む態度や心構えは演技を始める前から持っており、それは最後まで持つべきことだと思う。これは常に心の中に刻もうとしている。メカニズムと環境システムの差があるだけだ。演技へのスタートも大変だったし、大切に思う仕事なので、これから演技に対する今の心構えを持ち続けることに、環境とは別途に努力していく。でも、これが一番難しい宿題でもある(笑)」
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記者 : ホ・ソルヒ、写真 : キム・ソンジン