BTOB、今日よりも成長する明日のBTOB

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一日が集まって一週間になり、それが一ヶ月となって一年になる。貴重な今この瞬間が重なって、輝く未来が作られていく。そうやって1ステップずつ成長していくことの喜びを知っている彼らは、いつか必ず今日よりもっと良い明日を、今よりもっと良い自分になれるだろう。

2012年「秘密(Insane)」でデビューし、「WOW」「2度目の告白」「THRILLER」まで様々なコンセプトを披露して多様なカラーを見せてくれたアイドルグループBTOB。自分たちに最も適したカラーを探すために様々なコンセプトに挑戦してきた彼らは最近、4thミニアルバムのタイトル曲「ティティパンパン」でケーブルチャンネルと地上波の音楽番組でデビュー以来初めて1位候補に挙がるという底力を発揮した。これは、自分たちにぴったり合ったコンセプトを掲げたBTOBの魅力が多くの人々に通じたことを示すと同時に、これまで彼らが費やしてきた時間が決して無駄ではなかったことを証明するものであった。

想像もしていなかった「ティティパンパン」の音楽チャートのランクインに感謝する純粋さと、デビューから2年が経った今になってようやくスタートラインに立ったと語る謙虚さ、メンバー同士で冗談を言い合う会話の中に含まれる深い友情と信頼まで。BTOBと話をすればするほど、彼らは今後さらなる高みへと飛び上がるだろうという確信が強くなった。

―BTOBに会ったら一番に聞いてみたかったことがある。デビュー曲「秘密」から、その後に出た「WOW」「2度目の告白」「TRILLER」まで、これまで様々なコンセプトを披露してきたが、このような変化を試み続けてきた理由は?

ミンヒョク:様々なコンセプトを試してみたことには、いくつか理由がある。まず、メンバーたちが色んなことに挑戦するのが好きで、多様な音楽がやりたいと望んでいた。ここまでは何度も話してきたことだ(笑) 本当の話をすると、もしその中の一つが大ヒットしていたら、恐らくそのコンセプトを押し続けていただろうと思う。でも、大きな成果はなかったので、取り合えずユニークな姿や色んなカラーを見せ続けていかなければならないと思った。

プニエル:僕たちに合うコンセプトを一生懸命探していた!

―そういう意味で、最近活動を終えた「ティティパンパン」はBTOBだけのカラーを見つけた曲だと言えるのでは?

ミンヒョク:あ、「ティティパンパン」は少し違う。「TRILLER」の活動を終えた時、自分たちで話し合ってBTOBの今後のコンセプトを決めた。その時に僕たちに最も合っているのはステージで楽しく遊ぶことができた「WOW」だという結論に達した。だから「ティティパンパン」でそれと同じようなカラーを再び出した。

―確かに「ティティパンパン」は「WOW」の延長線にあるような曲だと感じたことがある。

ミンヒョク:だから「ティティパンパン」は僕たちによく合っていたし、「上手い」という褒め言葉も聞くことができたのだと思う。

ウングァン:活動を終えてから考えてみると、ようやくBTOBのカラーを確立できたように思う。BTOBが大きな成果を得た活動だった。

―BTOBが思う自分たちのカラーは?

イルフン、ヒョンシク:可愛いいたずらっ子!

チャンソプ:(意味深に)ピカソのような感じ。

―“ピカソのような感じ”とは、どういう意味なのか?

チャンソプ:独特なカラーを持っているという意味だ。僕たちは自由な魂を持っている!

ヒョンシク:カル群舞(体を曲げる角度から指先まで完璧な刃物のように合わせるダンス)とも少し違う。

ミンヒョク:枠にはまらないということだ。

―BTOBがカル群舞なんて想像もつかない。

ミンヒョク:そうだろう。まず、僕たちはカル群舞ができない(笑) (ウングァン:違う、やらないだけだ。やればできるよ~) もしカル群舞ができたとしても、僕たちから吹き出るカラーが強すぎてやらなかったと思う。振り付けをぴったり合わせる努力よりも、もっと他の魅力をアピールするためにライブやジェスチャーにより神経を使い、努力している。

ヒョンシク:それぞれの個性が強すぎて、一つの動作をやっても全員少しずつ違う(笑)

ソンジェ:今はそれを僕たちの強みとして生かそうとしている。でも、カル群舞が不可能なのはイルフン兄さんがいつも振り付けを間違えるからだ!

一同:(爆笑)

―「ティティパンパン」のイルフンのNG映像集もある。

ウングァン:今回、イルフンが本当に……(笑)

ミンヒョク:イルフンは本当によく間違えるけれど、ウングァンはダンスを覚えると一人だけ違うように踊る。

イルフン:(メンバーたちに向かって)それが自分だけのカラーというものだ!僕は自分なりに見せたいものがたくさんあって他のことを忘れてしまうだけだし(笑) ウングァン兄さんは自分を出し過ぎているから客観的に見た時に違うように見えるんだ。

ウングァン:そんなこと、あえて言わなくていい。

―イルフンは物事を綺麗に表現するタイプのようだ。

イルフン:それが僕の特技だ。

―その映像を見る前はイルフンが振り付けを間違えていたことに気付かなかった。

イルフン:僕がスムーズに乗り切ったからだ(笑) メンバーたちの色んなカラーが混ざり合っているから、間違えたって間違っていないように自然に次に行くことができた。他のメンバーたちが上手くフォローしてくれたおかげだ。

―グループとしても上手かったが、メンバー一人一人を見る楽しさもあった。

一同:嬉しい!

―さらに、「ティティパンパン」で1位候補に何度も挙がった。

ミンヒョク:「ティティパンパン」で3位を4回も獲得した。1位候補が発表された時、僕たちの姿が画面に映っているのを見て、とても不思議だった。

ヒョンシク:その時、本当に心臓がドキドキした。1位候補を発表する時、いつもはステージの後ろに立っていたのに、今回は前の方に立ってくださいと言われ、マイクも渡された(笑)

ソンジェ:イルフン兄さんや僕は1位候補じゃない時もカメラに映るのが好きだから、元々前の方に立つ! エンディングクレジットが上がる頃には皆バラバラになってしまうから「兄さんたちはどこ?」と言いながら探す。

一同:(笑)

―「ティティパンパン」で良い結果を収めたのもそうだし、やはりBTOBは自由奔放な姿がよく似合う。今まで活動した曲の中で自分たちに最もよく合っていると思う曲は?

一同:「WOW」!

ウングァン:実はこの間、ミンヒョクが「WOW」のカムバック映像を見せてくれたのだけれど、結構良いと思った(笑)

ミンヒョク:「WOW」でもう一度活動してもいいと思うほどだ。当時、僕たちの知名度に比べて反応が良かったけれど、今見てみるとその反応には理由があった。自分たちのステージなのに、久しぶりに自分たちで見てみても素晴らしいものだった。今ならもっと上手くできるのに!

―もし今あの曲をリリースしたら、もっと良い結果が出ると思う。

ミンヒョク:今「WOW」を披露したら1位だ。

プニエル:振り付けも間違えないだろうし!(笑)

―デビュー初期のリアリティー番組で「WOW」の順位が上がったことを確認したウングァンとミンヒョクがこんな話を交わした。まず、ミンヒョクは「順位が30位でも80位でも、順位が上がったことが嬉しい」と言い、ウングァンは「些細なことにも感謝の気持ちを持たなければならない」と言っていた。

ミンヒョク:ああ、あの時話したことは全部覚えている。本当に感謝していたから。

ヒョンシク:今回の「ティティパンパン」の活動でもそうだった。順位が少し上がるだけで嬉しい。

ソンジェ:(感激するように)「ティティパンパン」の音楽配信チャートで初登場10位だった!

―胸がいっぱいになったと思う。メンバーたちがSNSに「ティティパンパン」が音楽配信チャートに初登場した時のスクリーンショットを掲載していた。

ソンジェ:あの日は世界を手にしたような気分になった。

ウングァン:「ティティパンパン」は10位で、アルバム全曲が50位内に入った。

ミンヒョク:他の人からすると何でもないことかもしれないけれど、僕たちは100位内に入ること自体有り難く思うグループだから、初登場であんなに高い順位になるとは想像もしていなかった。“僕たちにこんなことが起こるなんて”“世の中にこんなことが”というような状態だった。

ヒョンシク:順位を確認した時、メンバーやマネージャーのお兄さんたちと一緒に会社にいたけれど、全員嬉しくて叫んだ。

ミンヒョク:リアリティー番組で話したあの気持ちはそのままだ。今回は良い成果を収めたけれど、正直不安でもある。次に出てきた時に、今回のような成果を収めなかったらどうしようという不安があるからだ。より一生懸命準備しなければならないと思う。

―今後さらに成功すると思う!

一同:(拍手)

―3月21日でデビュー2周年を迎えた。もう3年目のグループになったが、BTOBは今どの辺まで来ていると思うのか?

イ・ミンニョク:ようやくスタートラインまで来た。これまでたくさんのトレーニングを経て、仕上げのトレーニングを終えた。今は勝っても負けても正々堂々と勝負できる位置に立ったと思う。

ウングァン:今まで自分たちにぴったり合う靴を選び、体力もつけてきた。

ヒョンシク:走り出す準備は完了した。勝つ自信もある。

―デビューからもう3年目なのに、ようやくスタートラインに立ったという話が理解できるのは、「WOW」と「TRILLER」の間の空白期間がほぼ1年あったからだ。途中で「2度目の告白」をリリースしたが活動期間は短かった。その時期を乗り越えられた力の源は何だったのか?

イルフン:やはりMELODY(BTOBの公式ファンクラブ)のおかげだと思う。使命感のような気持ちが生まれて、僕たちを待っていてくれて愛してくれる人たちを失望させたくないと思った。そして個人的に思うのは、メンバーたちの自己開発に対する意欲が強い。そんな風に演技や音楽に力を注いでいるうちに、いつの間にか「ティティパンパン」を準備する時期まで来た。

ミンヒョク:過ぎてみればよく分からないけれど、当時は辛いことも本当にたくさんあった。僕たちは新曲を出すまでの空白期間が長引いているのに、他のグループは継続して活動しているのを見て羨ましいとも思った。そんな時、メンバーたちや家族、MELODYなど、僕たちを愛してくれる人たちと僕たちが愛する人たちがお互いに支え合い、耐えることができたのだと思う。練習も継続した。

―そんな時期だからこそ、自分を本当に愛してくれる人が誰なのか知ることができると思う。

ミンヒョク:そうだと思う。「2度目の告白」を2週間ほど短期で活動したけれど、当時の1年間は僕たちがまだデビューしていないような感じだった。でも、デビューしていないわけでもないから、とても曖昧な状況だった。活動したいのにできない複雑な状況で、誰が僕たちを本当に愛しているのかが分かるようになった。

ヒョンシク:メンバーたちが本当に頼りになった。家族だと僕がそういう気持ちを話しても、実際にはよく分からないはずだから。

―同じ仕事をして同じ時間を過ごす者同士、より共感することができるし頼りになるだろう。

チャンソプ:これは少し違う話だけれど、僕もメンバーたちが一番頼りになる。なぜならBTOBの中で僕が一番の問題児だからだ(笑) もし僕が最年長だったら、すぐ(怒った声で)「ウワー」と叫んでいたと思うけれど、皆は愛情を持って僕の面倒を見てくれる。元々僕は信頼していない相手には自分のミスをちゃんと認めないし、面倒を見てあげようとも思わない。でも、僕が何かミスをする度に自分からすぐにミスを認めて謝っていることを考えると、僕はメンバーたちを凄く信頼しているんだと思う。

―一体どんな問題を起こしたのか?(笑)

チャンソプ:凄い経歴だ。練習生の時から無意識に問題を起こし続けている。

ミンヒョク:でも、それがチャンソプらしいと思う。可愛いレベルだ。メンバーたちがお互いを愛しているから理解できる。

イルフン:大きなミスではない。小さなミスだ。

―メンバー同士、本当に仲が良いようだ。そんなメンバーたちと一緒にその時期を過ごしたから今の“実力派”アイドルBTOBが可能だったのだと思う。

チャンソプ:(両手を合わせて愛嬌たっぷりの声で)ありがとうございます~

ソンジェ:兄さん、急にどうしたんですか?

チャンソプ:突然真似したくなった。メッセンジャーの絵文字あるじゃん。体の両側にハートがあって目が笑っている絵文字。

一同:(爆笑)

―BTOBは特に色んな番組でボーカルの実力を披露しているから多くの人がボーカルラインに強い印象を持っているようだ。もちろん、ラッパーラインの実力も凄い。

ウングァン:多くの人がラップよりも歌に慣れているだろうから、まずはボーカルを先にアピールしようと思った。だからボーカルラインは凄く努力した。

イルフン:でも最近はヒップホップが人気だ(笑)

ウングァン:BTOBのラッパーたちも本当にラップが上手い。そろそろ光を放つだろう。

ミンヒョク:(ウングァンを見ながら)ボーカルラインと一緒にアピールしてください(笑)

イルフン:光る原石は必ず掘り出されるはずだ。(一同:オ!) (自分の話に自分で感心したように)髪を染めてみたら良い言葉がたくさん出てくる。

―では、ボーカルラインでお互いについて評価するとしたら?

ミンヒョク:冷静に長所と短所を話してみよう。

ウングァン:本人はよく分かっていると思う。自分たちで頻繁に話していることだから。

ミンヒョク:非常に長い間一緒にいるから、お互いのことを全て知っている。だからこの際、この場を借りて辛辣に話そう!(笑)

ウングァン:いや、良いところだけ話そう。

イルフン:僕はラッパーだけれど、客観的に見た時……。(話しても)いいかな?

―物事を綺麗に表現するイルフンが一度話してみよう。

イルフン:(声を整えて)この質問は僕がまとめる! ウングァン兄さんは……あ、ウングァン兄さんは最後にする。まず、ヒョンシク兄さんは声に重厚な魅力がある。そしてセクシーだ。それに、自分の“先輩”というイメージのせいかもしれないけれど、聞く人を自分の後輩にしてしまうような感じがある。チャンソプ兄さんは中性的なセクシーさを持っている。声が柔らかくて、どんな曲にもよく合うカメレオンのような声だ。ソンジェは叙情的だ。聞いた時、胸にジーンと来る。グループ内で最年少なのに、昔の歌が好きなことや好みが少し古いからか、より深みがある。最後にウングァン兄さんの長所は、揺るぎのない歌唱力だ。

ヒョンシク:でも、最近は少し揺れている!

イルフン:だから最後にしたんだ。ウングァン兄さんは技術面でもグループで最高だ。高音も中低音も揺るぎがない。

ソンジェ:ウングァン兄さんは練習量が多くて、一曲に集中すると、どこでもその曲を聞いている。

ウングァン:皆どうしたの? 急に変だぞ(笑)

イルフン:ウングァン兄さんは歌を体系的によく研究し、勉強している。感情も凄く良い。どんな雰囲気の曲でも自分の感情を歌に上手く溶け込ませるけれど、最近少し心配なのが兄さんの歌がどんどんぶれてきている……。

―イルフンが言葉を濁しているが、ウングァンの歌にぶれが感じられる理由はゲームのせいだと言いたいのか? ウングァンが「LoL(LEAGUE of LEGENDS)」のマニアであることは有名な話だが。

ウングァン:何をするにもトップになりたいと思っているから。

ミンヒョク:「LoL」の話はもう半年が過ぎた。

イルフン:ヒョンシク兄さんが昔のウングァン兄さんが懐かしいと言って本気で心配している。

プニエル:ウングァン兄さんは「LoL」が彼女だと思っている。「兄さん、寂しくないですか?」と聞いたら、「ああ、『LoL』が僕の彼女だよ」と言っていた。

イルフン:冗談で「ウングァン兄さんはゲームの中に声だけしか知らない彼女がいる」と話したことがある(笑)

ウングァン:そこまで深刻ではない。

イルフン:冗談だよ。とにかく、ウングァン兄さんの長所は揺るぎない歌唱力だ。

―末っ子ソンジェの歌唱力についても話してみよう。ある時一気に伸びた。デビュー初期の頃はグループのラッパー兼ボーカルだったが。

ソンジェ:(誇らしそうに)そうでしょう?(笑) 最初に事務所に入った時はただ歌とラップが好きな子だった。でも、歌の方により興味があったのだと思う。ボーカルラインの兄さんたちを見ながら練習していたら歌の実力が急速に伸びたみたいだ。ラップはもう上手くない。

ミンヒョク:デビュー初期のポジションは気にしなくていいと思う。活動しながら見せている姿がそれぞれのポジションだ。

―では、次はラッパーラインを褒めてみよう。

イルフン:代表としてウングァン兄さんが話して!

ウングァン:ラップのトーンとスタイルがみんな違っていて良いと思う。実は、僕はラップについてよく知らない。かっこよく上手くやっていると思う。

一同:(笑)

イルフン:ミンヒョク兄さんは昔よりラップのパワーが凄く強くなった。ラッパーもシンガーも、自分たちがどんな風になりたいのかを頭の中で明確に描けば実力が伸びる。二人ともその点で徐々に進歩しているみたいだ。最近、僕は勉強にも力を入れていて、ヒョンシク兄さんと一緒に曲の作業もよくやっている。

ウングァン:毎日のように作業室にいる。

チャンソプ:僕から見て、2人のラップの強みは歌詞にあると思う。聞いているとミンヒョク兄さんは非常に強烈だけれど、所々に爽やかなポイントがある。全体を通して聞くと凄くかっこいいけれど、間に甘いポイントを入れてミンヒョク兄さん独自のラップにしている。歌を聞けば分かると思う。可愛いとも言えるそのポイントがミンヒョク兄さんの非常に強い武器だと思う。そしてイルフンは反抗したいという表現をとても上手く浄化させている。聞いた時は腹が立つような内容だけれど、それを面白く変化させる。つまり、イルフンのラップは全体的に聞くと言いたいことを感じることができ、ミンヒョク兄さんのラップは所々に特徴を感じさせてくれる。この2人がいるおかげでラップを聞くことが楽しい。

ウングァン:そしてプニエル! プニエルが歌うスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)の英語のラップを初めて聞いた時、とても驚いた。

イルフン:ラッパーライン同士が集まって一緒に仕事をしたことがあるけれど、それは公開されていない。その曲でプニエル兄さんが英語でラップを披露したけれど、本当にかっこいい。

ヒョンシク:次のアルバムにその曲を収録しようか?

ミンヒョク:プニエルの強みは、ラップユニットを組んだ時に存分に実力を発揮できると思う。イルフンや僕よりも遥かに美声で少し子供っぽい声だけれど、そんなハイトーンボイスだからこそ良いと思う。

イルフン:「ティティパンパン」に収録された「HELLO MELLO」でも、個人的にプニエル兄さんのパートが一番気に入っている。プニエル兄さんはいつも“キリングパート”(歌で人の心を掴む部分)を担当している。

―ではプニエルから一言。

プニエル:感謝している。(大きな声で)韓国語の勉強をもっと頑張ります!

―BTOBの場合、バラエティ番組やドラマ、ミュージカルなど他のアイドルグループよりも個人活動を早く始めた方だ。BTOBというグループを知ってもらわなければという使命感があったのか?

ミンヒョク:誰かが番組のレギュラーになったり、テレビの露出が多くなると、皆自分のことのように喜んだ。

ソンジェ:僕は今回、Mnet「ワイド芸能ニュース」にレギュラーで出演することになった!

―予告映像を見た。おめでとう!

一同:(拍手)

ウングァン:(ソンジェを見て)予告映像で変顔をしていた(笑)

―ミンヒョクもMBCドラマ「弁護士の資格」にパク・ミニョンの弟役で出演している。

ミンヒョク:(自分の髪を指差しながら)これがジヒョク(ドラマの役名)のヘアスタイルだ。(ヒョンシク:上手くいくと思う!) アイドルを夢見て、ミスもよくするが憎めない、そんな可愛いキャラクターだ。何かにはまると夢中になって絶対に諦めない人。

―夢中になって諦めないところは本人の性格とも似ているのか?

ミンヒョク:そうだ。キャラクターと僕はよく似ている。

―性格の話が出たが、ミンヒョクが運動や外国語の勉強を地道に頑張っているというのを聞いて自己管理が徹底されていると思った。自分には非常に厳しいが、他人には寛大なようにも感じた。自分のそういう性格がストレスになることはないのか?

ミンヒョク:自己管理は常に徹底している。ずっとそうやって生きてきたから、それに対するストレスはない。ただ人に不完全な姿を見せるのが耐えられないからやっている。不完全な自分に気付く瞬間があって、「あ、ここがダメだ」と思うとそこに集中して足りない部分を補っていく。自分が望む絵を頭に描くと、いつもその近くまでは到達できていたと思う。自分が好きなもの、やりたいものを常に最優先させて実行している。今後もそうするつもりだ。他人に寛大に見えるのは、性格がウングァンと似ているからかもしれない。僕は人に優しく接する方だ。コミュニケーションする時も聞く側になることが多いので、そう見えるのかもしれない。

―BTOBの公式YouTubeチャンネルで公開されたMSC(Manager Self Camera)の映像で、リーダーのウングァンが「BTOBはアルバムではなく、感動を売る。夢見る美しい若者たちの世界のために!」と言ったことがある。その話を聞いて最初は爆笑したが、よく考えてみたら本当に良い言葉だ。

ウングァン:僕が出演したミュージカル「僕らのイケメン青果店」に出てくるセリフを引用した(笑)

ソンジェ:僕はその言葉を押していきたいけど、ウングァン兄さんにもう使うなと言われた。

イルフン:僕たちはアルバムを売らなければいけないのだから。

一同:(拍手しながら爆笑)

ウングァン:いや、実は恥ずかしかったからだ。

―そう思われることもあるが、素敵な言葉じゃないか!

ソンジェ:僕が言うよ!

ウングァン:分かった。僕はもういい。

プニエル:兄さんは本当に人の意見に左右されやすい(笑)

―ミュージカルに出てくるセリフを応用するほど皆舞台が好きなのか?

ミンヒョク:今回僕たちが出演したSBS MTVリアリティー番組「かっこいい男BTOB」で披露した演技も全てコントだった。僕たちはそういうのが凄く上手い。普段から舞台によく出演しているから全員上手くできるし、演技する時に照れる人もいなかった。

イルフン:毎日が舞台だ。特に、ウングァン兄さんが隣にいる時は無条件に舞台になる。

ソンジェ:ウングァン兄さんは人生がミュージカルだから。

―演技に関心があるメンバーも多い。皆、映画はよく見ているのか?

ウングァン:「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」を見た。

ソンジェ:僕は撮影で上岩洞(サンアムドン)に行った時にクリス・エヴァンスを実際に見た!

チャンソプ:ホラー映画が好きだ。最近面白いと思ったのは「パラノーマル・アクティビティ」シリーズ1で、本当に怖かった。(ミンヒョク:それは最近の映画じゃないじゃん!) 僕にとっては最近一番熱い映画だった。

ミンヒョク:僕はホラー映画を見て怖いと思ったことが一度もない。以前、「オトシモノ」という日本映画の驚くシーンを見て驚いたことは一度ある。でも、一緒に見た友達は凄く怖がっていた。あ、ウングァンは映画のジャンルを選んで見るタイプだ。「これは本当に名作だから!」と言っても、自分が興味ないものは絶対に見ない。

ウングァン:2つのジャンルだけしか見ない。一つはファンタジー、もう一つは犯罪・推理・スリラーだ。

イルフン:僕はジャンルを問わず見る方だけれど、ラブコメディはあまり好きじゃない。

プニエル:僕も全てのジャンルが好きだ。

ヒョンシク:僕もあまり選ばないけれど、芸術映画が好きだ。最近は「そして父になる」を見た。

―やはり、映画の好みもそれぞれ違うだろうと思った。また、メンバーたちはいたずら好きなことでも有名だ。

ソンジェ:(真面目な声で)茶目っ気はあまりない。真面目なタイプだ。

ヒョンシク:僕たちはドキュメンタリーの方に近い。

―今の話はどこまで信じればいいのか?

一同:(笑)

ソンジェ:実は、遊び心に溢れている。全員人を笑わせたいという気持ちが強く、テーマを一つ投げると、全員笑わせようとする。でも、結局はウングァン兄さんが“モリ”(集団が一人に対して集中的にいたずらをして追い込むこと)になるような気がする。いつも最後はウングァン兄さんが締めるから。例えば、もし“コップ”というテーマが与えられたら、僕たちはコップについての話をする。そのうち、ウングァン兄さんが話を始めると全員真面目な顔になる。

ウングァン:違う違う。

イルフン:シェフが料理の最後に箸で野菜を乗せて盛り付けを仕上げるように、ウングァン兄さんは僕たちにとって最後の盛り付けのような感じだ。

ソンジェ:ウングァン兄さんはもう“モリ”を楽しんでいるようにも見える。

ウングァン:皆喜ぶから(笑)

ソンジェ:不思議なことに、初めて会う人もウングァン兄さんを“モリ”の対象にする。

一同:(笑)

―ハハ、こんなことを話してもいいかどうか分からないが、どうしてウングァンが“モリ”の対象にされるのか分かる気がする。いたずらをしても笑って受け入れてくれるからなのだろう。しかし、このような優しい性格がリーダーの役割をする時に妨げになることはないのか?

ウングァン:実は僕の性格自体が人をリードすることとはかけ離れていた。学校でも友達についていくタイプだったから、最初にリーダーになった時はとても大変だった。でも、他の方法を見つけた。普通、リーダーと言えばカリスマ性でメンバーたちをリードする必要があると思われるけれど、それよりも愛情を持ってリードしようとたくさん努力した。

ミンヒョク:ウングァンは先頭に立って引っ張るというよりも、同じ位置に立って一緒に歩く。

ウングァン:後ろから後押しするタイプだ。

ミンヒョク:あ、そうかもしれない。いつも皆より遅れているから!

一同:(爆笑)

―今、ミンヒョクが冗談混じりに言ったが(笑) それでも7人の中ではヒョンシクとミンヒョクがギャグのイメージと程遠いと思う。

ヒョンシク:僕が?(笑)

ウングァン:ヒョンシクは僕たちといる時は面白い姿を見せる。センスが良い。

ソンジェ:まだテレビではあまり出していない。

イルフン:ヒョンシク兄さんはもう少し時間が経てば本当に面白いと認められると思う。

―MBC every1「週刊アイドル」でラップバトルをした時、ヒョンシクが凄く面白かった。

ウングァン:あ……(笑)

―しかし、今も何も言わずに静かに微笑んでいるあの“先輩”ヒョンシク!

ヒョンシク:そこからは僕の席はよく見えないけれど、実はソンジェに変顔を見せようとしていた(笑)

―ミンヒョクはどうなのか?

ソンジェ:ミンヒョク兄さんも人を笑わせたいという気持ちが強い方だけれど、少なくとも1人はノーマルな人が必要だと思う。もちろん兄さんもたまに浮かれて変な行動をする時があるけれど、面白いというよりは(真顔になって)驚いてしまう。その度に僕が「兄さんはそんな人じゃない」と言う。

ミンヒョク:何故か僕が変なように見える(笑) 僕は風車のような存在だ。風が吹いたら回って、吹かないと止まっている。雰囲気によって変わるタイプだと思う。

―エイプリルフールの時、メンバーたちのSNSが騒がしかった。誰が一番最初にやろうと提案したのか? ちなみに、プニエルと“先輩”ヒョンシクは参加しなかった。

ウングァン:ミンヒョクが一番最初に掲載した。

ソンジェ:でもアイディアは僕が出した。僕はアイディアマンだ!

ヒョンシク:僕は後からでも参加しようと思ったけれど、“まあ、今さら遅いか”と我慢した(笑)

―チャンソプは「僕はソンジェだ」と書いたが、プロフィールにあるチャンソプという名前は変えなかった。SNSにまだ慣れていないのか?

ミンヒョク:僕はそれも狙いだったのだと思う。

チャンソプ:いや、本当に知らなかった。SNSは難しい。

一同:(笑)

―それでも、自分のSNSに「イェジアプサ」(「昔も今もこれからも愛してる」という意味を持つ韓国語の第一音節だけを取って作った造語)という言葉を欠かさず書き込んでいる。いたずら好きな性格ではあるが、照れくさくてわざとそのように言葉を省略して書いているのかと思った。

チャンソプ:ファンに愛しているという表現をもっと上手く伝えたくてどう表現すればいいのかと悩み、「昔も今もこれからも愛している」という言葉を略して「イェジアプサ」と公式ファンカフェ(コミュニティサイト)に書き込んだことがある。でも、その表現をある瞬間からファンも使いだした。“皆、どうしてこれを使っているのだろう?”と思ったけれど、ファンが使っているんだから自分も使い続けなければならないような気がして、それで欠かさず使っている。

一同:(爆笑)

チャンソプ:流行語はこんな風にできるのだと思ってもう一つ作ったのが「オジョハヨ」だ。「今日も良い一日を送って下さい」という意味だけれど、これはアクセント付きの声で言わなければならない。「オ↗ジョハヨ↘」

―面白い回答が出てきそうなので聞くが、タイムマシンに乗れるなら過去と未来のうちどこに行きたい?

チャンソプ:僕は過去。17歳に戻って検定試験を受けて大学に行きたい。今、うちの大学に(チャンソプとヒョンシクは湖原(ホウォン)大学の実用音楽学科に在学中)17歳の学生がいる。

ウングァン:本当? すごい!

ヒョンシク:僕とチャンソプがその話を聞いて、学校の前で「もし僕たちがその年齢で大学に入っていたらどうだったかな?」と話をしたことがある。でも、重要なのは後で同じような後悔をしないように今を一生懸命に頑張って生きることだと思う。

ソンジェ:映画「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~」のように一日を二回送ってみたい。取りあえず一日を過ごしてみて、それからもう一度前向きに一日を送ってみたい。

ウングァン:僕は幼い頃に戻りたい。コンピューターがなかった小学校2~3年生の頃、近所で友人たちとコマを回したり、ゲーム機でゲームをしたり、メンコ遊びをしていたあの頃が一番懐かしい。

ミンヒョク:メンバーたちの話に共感する。でも、過去に戻りたいもう一つの理由がある。ただ若くなりたいからだ!(笑)

―先ほどヒョンシクが話したように、今を一生懸命生きることが重要だと思う。それでも、後悔した選択は今まであったのか?

イルフン:ない。僕は過去のすべての選択によって今の結果があると思っている。メンバーたちもそう考えていると思うけれど、僕は今の僕たちについて肯定的に考えている。こんな前向きな今があるのは、過去のすべての選択によるものなのだから、後悔はない。

ヒョンシク:母は僕に「自分が選んだことなのだから絶対に後悔せず、ただ受け入れて一生懸命頑張りなさい」という話をよくしてくれた。以前、中国に留学に行ったことがあるけれど、そういう選択も全部僕に任せてくれた。留学も、事務所にオーディションを受けて入ったことも、すべて自分が選んだことだから後悔はない。

―1年後の今、BTOBは何をしていると思う?

ソンジェ:1年後も心構えは今と変わらないだろうけど、僕たちの位置は少し変わっていると思う。

ミンヒョク:デジタルシングルを一枚出すと思う。それか、サプライズユニットを作るかもしれない。

ヒョンシク:もしくは、ソロの曲を出すかもしれない。

チャンソプ:実際には1年後を想像するのは難しい。でも確かなことは、僕たちが頑張った分だけ何かを得るだろうし、少し変化していると思う。今のように一生懸命に走っていれば、きっと大きな成果を収めているだろう。

―BTOBの最終目標は?

ヒョンシク:目標をクリアしたら、また新しい目標ができるから、事実上、最終目標というものはない。もし最終目標ができたら、人生の意味がなくなると思う。

ミンヒョク:僕たちがもし目に見える目標を設定してそれを叶えたら、その次にまた“初心に戻ろう”という目標ができると思う。

チャンソプ:あ、目標を思いついた! 死ぬまでBTOBが歌手として存在することだ。(ウングァン:ああ、今鳥肌が立った) 「BTOBって誰?」と聞いた時、芸能人ではなく歌手と言われたい。僕たちはステージで歌を歌ってラップをしてダンスを踊る人たちだ。

―ああ、その栄光の瞬間を直接この目で確認したい。

チャンソプ:大丈夫、その時代が記憶してくれるはずだから。

ウングァン:いや、記者さんはきっとその時まで長生きされるだろう。

ソンジェ:男性の方が早く死ぬ。

ウングァン:そうだ、男性の方がより早く死ぬ。

ミンヒョク:僕たちが死んだらすぐに記事を書いてください!タイトルは「国が記憶するアイドル」!

一同:(爆笑)

チャンソプ:(おばあさんのマネをしながら)「パソコンを持ってきて」(大変そうにタイプを打つふりをしながら)「国が記憶するBTOB」

ミンヒョク:(懐かしい表情を浮かべながら)「世界が記憶する歌手BTOB。僕もあなたたちを記憶する」

―やはり、やんちゃなグループだ(笑) 最後にMELODYに一言。

ミンヒョク:大好き。

チャンソプ:ありがとう。

ソンジェ:どこにも行かないで~

記者 : イ・ジョンファ、写真:ク・ヘジョン、翻訳:ナ・ウンジョン