“現役ラストステージ”キム・ヨナ「いくらジャンプの難易度が低いとしても…」公演への責任感を語る

OSEN |

「現役最後のステージなのでもっと上手くしなきゃ、格好良くしなきゃと思っています」

キム・ヨナ(24歳)は2日、ソウル芳夷洞(バンイドン)オリンピック公園・体操競技場の特設アイスリンクで開かれたアイスショー「All That Skate 2014」公式リハーサル及び記者会見に出席し、アイスショーを控えた感想を伝えた。

この日の記者会見には昨年6月以来、約11ヶ月ぶりにアイスショーのステージを披露するキム・ヨナをはじめ、シェイ=リーン・ボーン、パク・ソヨン、デニス・テン、ステファン・ランビエール、振付師のデヴィッド・ウィルソンが出席した。

キム・ヨナは「昨年はオリンピックの準備でショーが一度しかなかったので、ほぼ1年ぶりにこの場に立つことになった」と言い、久しぶりに行われるアイスショーに参加する喜びを表した。「引退ステージなのでさらに沢山準備したし、上手くしたいと思って一生懸命やってきた」と付け加えたキム・ヨナは、「一緒にステージに立つ選手たちも一生懸命楽しく準備しているだけに楽しいショーになりそうだ」と期待を示した。

「Adios、Gracias」というテーマで行われる今回のアイスショーのテーマ曲は、空前のヒットを記録したディズニーアニメ「アナと雪の女王」のものだ。キム・ヨナは「大きな人気を得た映画音楽を使うことになった。多くの方により親しんでもらえるショーになると思う」とし「振付師のデヴィッド・ウィルソンが映画『アナと雪の女王』のイメージに合わせて振り付けを担当し、歌の歌詞を上手く生かしてくれた」と微笑んだ。

ショーのテーマが「Adios、Gracias」であるだけに、今回のステージで「アディオス・ノニーノ」を披露する可能性もあるという予測もあった。しかし、キム・ヨナは「五輪以後、色々とスケジュールも多かったし、時間が空いたときは公演の準備しなければならなかったのでフリースケートプログラムをするには時間的に厳しい面があった」とし「(プログラムを)縮小して行うことも考えたけど、色々と大変な点があってショートプログラムをすることにした。(五輪と関連した)感情的な理由は全くない」と付け加えた。

旅客船セウォル号沈没事故で多数の公演がキャンセルされた状況の中、公演を通じてどうやって犠牲者を追悼したいのかという質問にキム・ヨナは、「私たちにできることは準備した最高の演技をお見せし、その演技を通じて多くの方が癒された気分になって帰ってもらうことだ。選手たちは自分が用意したことが人々に上手く伝わるように努力することが最善だと思う」と答えた。

キム・ヨナのマネジメント会社であるAll That Sportの副会長ク・ドンフェ氏が「引退するステージであるだけに、穏やかで感動的なステージを作る」と付け加えたように、今回のアイスショーはキム・ヨナの引退ステージでもあり、特別な意味がある。しかし、キム・ヨナは「いつも韓国で開催されているし、私の名前を掲げたアイスショーであるだけに、完璧な姿をお見せしなければならないというプレッシャーがあった。選手から引退してもこうした部分に変わりはない。特に、今回は現役から引退するステージであるだけに、さらに注目され、期待されているので、むしろもっと上手くしなければならない、格好良くしなければならないと思う」と公演への責任感を伝えた。

五輪以後、アイスショーの準備で余裕がなかったというキム・ヨナは「いくらジャンプの難易度が低いとしても、ショーをこなせるコンディションを作らなければならないので、トレーニングは休めなかった。新たな振り付けももらったので、それを覚えるまでに時間がかかって選手の時とさほど変わらない日常を送った」と笑った。また、アイスショーを含めた今後の計画を問う質問には、「公演が終わったら心身ともに休息をとり、これからの計画を時間をかけて考えなければならないと思う」と回答を見送った。

「アナと雪の女王」をテーマに今月4日から6日まで開かれる今回のアイスショーでは、オープニングの「Let It Go」に合わせた群舞と、50人のオーケストラが演奏する「Time to Say Goodbye」に合わせた壮大なフィナーレが披露される。また、セウォル号沈没事故を追悼するため、公演開始前に黙祷を捧げる予定だ。

記者 : キム・ヒソン