LYn「『星から来たあなた』効果?…韓流ブームに迷惑をかけないようにしよう」

OhmyStar |

写真=MUSIC&NEW
歌手LYn(本名:イ・セジン)の声が好きなファンは、彼女が3月に8thフルアルバム「LE GRAND BLEU」をリリースしたが、テレビにあまり出演しないため残念に思っているだろう。5月にコンサートを予定していると伝えられたが、「会いたくて…泣く」が街に響き渡るのに比べ、LYnの姿を見ることが簡単ではないためだ。

LYnの8thフルアルバムは、2013年4月と8月にリリースしたシングルと、新曲4曲が追加収録されたアルバムだ。同アルバムは昨年10月にリリースされる予定だったが、5ヶ月後公開されることになった。これに先立ちSBS「星から来たあなた」のOST(劇中歌)「My Destiny」がまさに空前のヒットを記録し、“完全体”である8thアルバムが加わって、さらに相乗効果を発揮している。


「星から来たあなた」OSTの中国での人気…「ブームに乗っているだけ」

13日の午後、ソウル麻浦(マポ)区上水洞(サンスドン)のあるカフェで「OhmyStar」のインタビューを行ったLYnは「自分を成長させる時間を送っていたところ、事務所からOSTを提案された」と述べ「以前キム・スヒョンさんが出演した『太陽を抱く月』のOSTを歌ってヒットしたので、『今回も良い反響を呼ぶことができれば』という思いで『My Destiny』を歌った」と語った。

偶然に出会ったこの1曲は、LYnをまた違うところへと導いた。「My Destiny」が韓国だけでなく、香港、台湾、マカオのiTunesで1位となり人気を集めたのだ。LYnは27日に中国で開催される「QQミュージックアワード」に公式招待され、ライブを披露することになった。同授賞式は中国CCTV(中央テレビ)を通じて中国全域に生中継される。

中国訪問を控えたLYnは、一部で“中国進出”“大陸征伐”などと言われることに対し「『星から来たあなた』のブームに乗っているだけ」と謙遜した態度を見せた。「中国語を学び始めたばかりだ」と話しながら「うまく行けば新しい道を開くことができるので集中して取り組んでいる。あまり期待したくはない」と照れくさそうな姿を見せた。

「“女性バラード歌手初”という修飾語は気恥ずかしいじゃない(笑) “中国進出”とかは多少大げさな話だし。実は悩みが多い。中国の観客は私のことをよく知らないから。新人の姿勢で臨むしかない。韓国を代表して行くので国家代表の気持ちで『韓流ブームに迷惑をかけないようにしよう』と、仕事に集中している」


空白期に気づいた歌の大切さ…「鼻声も長所」

2013年4月、LYnは大きな話題を呼んだ。グループM.C the MAXのボーカルであるイスとの交際を認めたためだ。その後人々は、2人の音楽だけでなく、恋愛について興味を持ち始め、放送でもまた同じだった。見守り、聞いて来る人が増えれば増えるほど、このような関心に馴染みのなかったLYnは萎縮するようになった。

「あまり話題になることなく10年以上歌ってきたのに、近ごろ馴染みのない関心をたくさん受けてびっくりした。何か、人生を振り返りたくなった。しばらく休みたかった。私に歌しかないということが悲しくて、一生懸命に料理もして、生け花もした。でも、それは趣味であるだけで、職業ではないということが分かった。そう考えて見ると『私がすべきことは歌しかないな』という気がした」

LYnは今回のアルバムに盛り込まれた4曲のうち2曲の作詞に参加した。悲しい歌詞は主に夜書いた。LYnは「2000年代の初め、歌い始めたばかりの頃のように、起承転結がはっきりしたバラードをやりたかった」と話しながら「ダサくて陳腐に思えるかもしれないが、その時の郷愁を覚えている年頃と疎通したかった」と語った。

「若い人々と『クマのぬいぐるみ』や『ハニー、あなた、愛よ』で疎通したとすれば、今度は同じ年頃と疎通したかった。スキルよりは歌詞に集中し、感情を大げさに表現しなかったので気楽に聞いてもらえると思う。実は私ならではの鼻声が嫌いだった。『どうして私はパワフルではないのか?』と自分を責めたが、今は自分が短所と思っていたものを、長所に変えられるようになったと思う」

2001年にデビューしてから今までがLYnの歌手人生の“第1幕”だったと言うならば、中国を初めとするアジア各地へ活動領域の拡張を控えた2014年からが“第2幕”と言える。LYnは「今まで歌を聞かせることが嬉しかった」と述べ「私の曲が海外チャートにランクインすることも不思議だ。今のこの声援を楽しんでいる」と語った。

「良い曲に出会い、私の声とよく合うと、それほど嬉しいことはないと思う。『私がすべきことはこれだったんだ。好きなことをしながら生きればいいんだ』と思うようになった。いつの間にか30代半ばに近づいたが、私は引き続き夢を見る。もちろん、音楽に影響しない範囲内で(笑) 音楽番組のMCやパーソナリティもやってみたい。知らない人とも交流できる魅力があるから」

記者 : イ・オンヒョク