「まるで本当の家族のようだった『約束のない恋』ファミリー。このような家族とまたどこかで会えるでしょうか？チン・ヒギョンおばさん、ラ・ミラン先輩、キム・ジンス先輩のおかげで本当に楽しく幸せに過ごすことができ、忘れられない思い出になりました」

お茶の間を温かくし、泣かせたJTBC週末ドラマ「約束のない恋」が放送終了となった。2013年版「六人兄弟」と呼ばれ、純粋なヒーリングドラマを見せてきた5兄弟のストーリーが温かいエンディングを迎えた。女優チョ・イジンは放送が終了したことが実感できないと語り、「約束のない恋」ファミリーへの特別な愛情を表した。

「撮影は終わったのにまだ実感がわきません。終わったこと自体は嬉しいですが、もう少し上手く演じられたら良かったと惜しく思う気持ちもあります。それに、共演者の皆さんとお別れすることが寂しいです。どこかでまた今回のような俳優たちに会えるでしょうか」

「約束のない恋」は一生忘れられない作品

チョ・イジンは「約束のない恋」で初めて長編ドラマに挑戦した。長い期間に渡って撮影が行われることから最初は不安もあったが、作品を終えてみると得たものの方が多いと彼女は言う。

「全54話のとても長い作品でした。作品に入る前、ジェヒ先輩が『長編ドラマをやると役への集中度が高まるので良いよ』とおっしゃっていましたが、その意味が分かりました。ドラマの長さは別として、共演者全員がまるで家族のようでした。現場に行くことが楽しくて面白くて、とても快適でした」

子役たちが「約束のない恋」の第11話までリードし、それ以降は大人役の俳優たちがバトンを受け取りドラマを率いた。昨年秋にスタートした撮影は3月中旬まで続いた。

「今回のドラマほど人間味に溢れ、素敵な人たちと一緒に仕事をしたのは初めてでした。チン・ヒギョンおばさんが家でご飯を作ってきてくださって皆で食べたり、ラ・ミラン、キム・ジンス先輩がコンビで冗談を言ったりして笑いが止まりませんでした。トラブルを起こすような人はいませんでした。演技面でもとても助けられました。おばさんは私の本当のおばさんのようで、母のように私に接してくださいました。先輩として後輩を温かく包み込む方法を教えてくださり、現場では学ぶことが常にたくさんありました」

酔ってオシッコを漏らすシーンが思い出に残っています

「約束のない恋」でヨンランは姉のヨンソン(ユン・ジョンヒ)とは違って積極的で大胆な性格だった。出世のために絶えず努力をするキャラクターでもあり、妹たちへの思いが強く、積極的に前に出て彼らを代弁して守った。

「ヨンランというキャラクターは気の強い人物で、強烈なシーンが多かったです。お酒に酔い、姉に追いつけないことに劣等感を感じると告白するシーンがありました。また、お酒に酔って気を失い、家に運ばれる際に自分を背負ってくれていた人の背中にオシッコを漏らすシーンがありましたが、そのシーンは思い出に残っています(笑)」

「約束のない恋」のヨンラン役を演じる中、チョ・イジンの心は毎回穏やかではなかったという。長編ドラマに出演するチャンスに恵まれ、そのチャンスを通して自分の存在感を示したかった。

「役者が自分の演技に満足することは難しいです。長編ドラマは初めてだったので心理的にも毎シーンごとに穏やかではありませんでした。よくやったなという気持ちよりも、惜しかったと思う気持ちの方が強いです。このような機会を与えてくださったイ・グァンヒ監督に感謝しています」

ヨンランの片思い、同じような経験があります

ドラマの中でヨンランは幼い頃からインホ(パク・ジェジョン)に特別な想いを抱いていた。ずっとインホだけを見て一途な片思いをしてきた。もちろん、インホは常に冷たく距離を置いていたが、ヨンランの気持ちは変わらなかった。

「ずっとインホ兄さんにアプローチをするヨンランを見て苛立ちを感じました(笑) 本当に振り向かせることが難しい相手でした。実際私にも同じように積極的に片思いしていた相手がいました。一緒にアルバイトをしていたお兄さんでしたが、当時流行っていた薔薇100本を紙で折ってプレゼントしました。ですが、残念なことにそのお兄さんは他のお姉さんのことが好きだったのです」

結婚の予定を聞くとチョ・イジンは「まだないです。もっと仕事がしたいです。ですが恋愛はしてみたいです」と答えた。そんな彼女に理想のタイプを聞いてみた。

「理想のタイプはチュ・ヨンフンさんです。家庭的で優しく、私と話が合う人が良いです。番組を見て本当に驚きました。チュ・ヨンフンさんが私が望む男性そのものだったからです。妻のイ・ユンミさんが羨ましいです。今もどこかで私を待っているはずの私の伴侶、いつか会えますよね？」