人気バラエティ番組「チャク」で女性出演者が自殺…原因はどこにあるのか?

TVREPORT |

写真=SBS
韓国で放送中の恋愛バラエティ番組「チャク」に出演していた女性が、撮影途中に死亡するという前代未聞の事件が発生した。議論が起こる中でも放送を続けてきた「チャク」は、今回の事件で番組打ち切りの危機にまで瀕している。今回は出演者のメールまで公開され、関心は死亡の原因に移っている。

今月5日午前、SBSは公式報道資料を通じて「チャク」の済州島(チェジュド)特集の撮影中、女性出演者の一人が死亡したことを明かした。TVレポートの取材によると、この女性出演者は同日深夜2時頃、撮影が行われていたペンションのトイレでヘアドライヤーのコードで首をつった状態で発見された。出演者の中に医者がいたため、心肺蘇生を行ったものの、死亡が確認された。

SBS側は「チャク」の出演者の死亡事故に深い遺憾を表し、事後処理などに対する緊急会議に入った。一緒に出演した一般人の出演者も大きな衝撃を受け、済州島特集の撮影分は全てお蔵入りとなる見込みだ。

現在、事件が起こった「チャク」の制作陣への批判が相次いでいる。一般人を対象とした番組であるため、様々な問題点が提起されてきたが、そのたびにその場しのぎで乗り越えてきた。しかし、今回はその問題が全面に表れることになった。あるメディアが公開したチョンさん(29)のメールには「制作陣が私を悲恋のヒロインに仕立てあげようとした」という内容と共に、「トイレまでカメラがついてくるため、ストレスを受けた」という内容が盛り込まれていたことが分かった。

一週間にわたる撮影期間中、性格はもちろんプライベートまですべてを公開することは、タレントではない一般人の立場としては非常に負担を感じざるを得ない。しかも、編集によって性格が操作されるなど、一般人を対象にした番組の問題は絶え間なく発生してきた。そのため、チョンさんの死亡事故が出演に対するプレッシャーのためではなかったのかと、推測が続いている状況だ。

2011年には自分を12期の男性6号だと主張する人物が、制作陣の強圧的な態度を暴露する文章を公開している。「総カメラ監督が出演陣にタメ口で話し、選ばれなかった女性3号と女性5号に、テントで反省しながら寝ろと言った」と主張するこの暴露文には、「制作陣が女性6号に自分を選ぶなと強要した」という内容も含まれていた。証拠を持っているという主張まで提起され、議論を増幅させた。

これに関した事件まで取り上げられている中、警察側は「まだメールを確認できていないが、これから出演陣や制作陣のほかにも、可能であれば知人も召還することができる」という可能性を示唆している。そのため、「チャク」の撮影中に死亡した女性の死亡原因が番組と個人、どちらにあるのかに関心が集まっている。

記者 : ムン・ジヨン