※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
「星から来たあなた」の宇宙人キム・スヒョンと地球人チョン・ジヒョンの出会いが特別だったように、愛も特別に終わるのだろうか。キム・スヒョンとチョン・ジヒョンが自分たちの意志では変えることのできない別れの前でもお互いに何事もないように笑い、愛する姿が視聴者たちをさらに悲しませた。心の底から愛する人がもうすぐ消え去るというのに、チョン・ジヒョンはキム・スヒョンにプロポーズをし、キム・スヒョンはチョン・ジヒョンに愛を告白した。

26日に韓国で放送されたSBS水木ドラマ「星から来たあなた」(脚本：パク・ジウン、演出：チャン・テユ)第20話では、ト・ミンジュン(キム・スヒョン)とチョン・ソンイ(チョン・ジヒョン)が静かに別れの時を待つ内容が描かれた。別れを前にしても慌てることなくゆっくりと時間を過ごす姿に、むしろ視聴者たちが焦りを感じた。

チョン・ソンイはト・ミンジュンからプロポーズを受けたが、別れを告げた。ト・ミンジュンは傍にいられる方法を探してみると言ったが、ト・ミンジュンの超能力はうまく働かず、いきなり鼻血を出して倒れるなど体調は次第に悪化した。

ト・ミンジュンは体が埃のように消えてなくなる夢を思い出し、不安な予感を拭い去れなかった。ト・ミンジュンはこれまで体に異常が生じた場合、倒れたり熱を出すくらいだったが、血を流したのは初めてだった。ト・ミンジュンが地球を離れなければ生きていけないことを明確に示すシーンだった。

しかし、ト・ミンジュンがいなくなれば死ぬほど苦しむのはチョン・ソンイだ。ト・ミンジュンの家を訪ねたチョン・ソンイは、ベルを鳴らしても返答がないことを不安に思い、暗証番号を押して中に入ったが、ト・ミンジュンの命と直接つながっている花が枯れているのを目撃し、急いでト・ミンジュンを探した。

チョン・ソンイはベッドに倒れているト・ミンジュンの心臓が止まっていることを確認して嗚咽した。幸いチョン・ソンイの叫びに意識を取り戻したト・ミンジュンは「君がうるさすぎて気が戻らずにはいられないよ」とチョン・ソンイを安心させ、チョン・ソンイは涙を流し続けた。

それからチョン・ソンイは残りの1週間を1年のように、出来るだけ長く過ごそうとしたが、二人が特別なことをすることはなかった。他の恋人たちのように、平凡に過ごした。別れがもうすぐやってくるというのに、チョン・ソンイとト・ミンジュンは焦らなかった。

チョン・ソンイとト・ミンジュンは一緒にテレビを見ながらドタバタし、チョン・ソンイがお酒を飲もうとするとト・ミンジュンはどこにでもいる普通の彼氏のように「もうお酒は止めたら？」と小言を言った。また、チョン・ソンイは女性たちが交際中に一度くらいは恋人に尋ねる、「あなたのお母さんと私が溺れたら、どっちを先に助けるの？」という質問を、「チャン・ヨンモク弁護士(キム・チャンワン)と私が溺れたら、どっちを先に助けるの？」と聞いた。そして、一緒にじゃれ合いながらキスをするなど、平凡な時間を過ごした。

チョン・ソンイとト・ミンジュンの最後の1週間は、何の変哲もない平凡なものだった。そしてチョン・ソンイはト・ミンジュンが去る前日、二人で小さな結婚式を挙げ、ト・ミンジュンはチョン・ソンイからのプロポーズ映像を見て号泣するなど、悲しい予感は続いた。

しかし、チョン・ソンイは地球人、ト・ミンジュンは宇宙人にもかかわらず二人の出会いが必然的に行われ、彼らの関係が恋人へと発展して愛が叶ったように、最後も特別な形で締めくくられることを期待する。