「メディカルトップチーム」オ・ヨンソ“チャーミングなクォン・サンウのお陰で楽しく撮影できた”

OSEN |

写真=ミン・ギョンフン
女優オ・ヨンソ(26歳)は最近、韓国で放送を終了したMBC水木ドラマ「メディカルトップチーム」で溌剌としたビタミン剤のような存在だった。爽やかで元気なチェ・アジン役で、権力が渦巻くグァンヘ大学病院で一筋の希望のような存在だった。彼女は権力争いから一歩退き、愛を守り、医者として成長する姿を見せて視聴者から愛された。

ドラマは視聴率の面で大きな成果を収められなかったが、オ・ヨンソに対する好感度は更に高まった。昨年のKBS 2TV週末ドラマ「棚ぼたのあなた」に続き、MBC毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)「オ・ジャリョンが行く」、そして「メディカルトップチーム」まで、主に明るい演技しかしてこなかったため、彼女の前向きな魅力は一段と上昇した。

「明るいキャラクターを続ける理由は特にありません。ただ、私が上手く出来る役割だとは思っています。今回のチェ・アジンという役はボーイッシュなキャラクターでしたが、監督からエネルギッシュに表現しようと言われ、そのように演じました。元々長い髪でしたが、短く切ることでチェ・アジンらしい姿を見せようとしました」

オ・ヨンソはショートカットに髪型を変えた。女優にとって長い髪を短く切ることは簡単ではない決断である。しかし、彼女は果敢だった。

「監督にあえて切ることはないと言われましたが、私が切りたかったんです。気持ちよく切りました。いざ切るとかなり惜しかったですが(笑) これからまた伸ばそうかと思うと若干気が遠くなりそうです」

チェ・アジンは研修医だ。そのため白衣以外で衣装を特に気にする必要はなかった。女優として綺麗に見せるために華やかな衣装を着たいという思いもありそうだが、気さくな性格のオ・ヨンソにとっては、むしろ白衣の方が良かったという。

「服を着替えることが少なくて本当に楽でした(笑) 靴を履き替えるだけで良かったので、綺麗な服を着て気を遣う必要もありませんでしたし。お陰で若干太りました。チェ・アジンは健康的な魅力のある人物なので、序盤には体重を増やしましたが、画面で見た時に太りすぎだと思ってまた減らしました。第1話から第20話までを見比べてみると別人のようです(笑)」

オ・ヨンソはドラマでパク・テシン役を演じるクォン・サンウと恋人として共演した。序盤は片思いをしていて、中盤以降からは甘いカップルを演じてドラマに活力を吹き込んだ。

「クォン・サンウ兄さんは性格が本当に良いです。相手に優しく、本当にマナーの良い人です。お茶目な性格で、私が“ロマンス破懐者”とのあだ名をつけてあげました。ロマンス演技をするためには真面目になる必要がありますが、悪戯をしてくるので、感情が壊れてしまうのです(笑) それでも兄さんのお陰で撮影現場の雰囲気は本当に良かったです。兄さんは『メディカルトップチーム』の撮影現場で“クォン・チャーミング”と呼ばれていました。それだけ相手を思いやり、魅力溢れる人だからこそつけられたあだ名です。兄さんのお陰で本当に楽しく撮影することができました」

実はオ・ヨンソは2人の男性から愛された。キム・ソンウ役のSHINeeのミンホの熱烈な求愛を受けながら、視聴者たちの焼きもちを誘発した。クォン・サンウとミンホという2人の男性の愛を独り占めしたため、当然のことだった。

「最初はミンホと結ばれるのか、それともクォン・サンウ兄さんと結ばれるのか知りませんでした。ミンホは本当に礼儀正しくて良い子です。お陰で楽しく撮影できました。『メディカルトップチーム』に出演する俳優の中で、女優も含めて一番綺麗なはずです(笑) カメラ監督が冗談で、私とミンホと一緒にいると『レディーファースト』と言いながらミンホを先に撮ります。それだけイケメンということです。出演者の中で末っ子ですが、性格も気さくなので可愛がられます。私もミンホに『王子様来たの?』と冗談を言いました。ミンホの顔は本当に小さいんです。なので、不本意ながらも顔の大きさで屈辱を味わいました。私の顔もそれほど大きい方ではないのに……(笑)」

俳優たちの努力とは裏腹に、ドラマは低い視聴率と退屈な展開で良い成績を上げられなかった。医療ドラマとして初めて興行に失敗した作品という不名誉なタイトルの主人公にもなった。

「ドラマは上手く行きませんでしたが、がっかりはしていません。本当に素敵な先輩の方々とご一緒することができて良かったからです。本当にたくさんのことを学びました。撮影は終わりましたが、未だにスマートフォンのトークアプリを通じてグループチャットをしたり、おしゃべりをしています」

どんなドラマであれ撮影は厳しい。更に精巧な手術シーンが多く登場する医療ドラマなら尚更のことだ。しかし、気さくな性格のオ・ヨンソはそれさえも幸せに感じた。

「他の出演者の方々と笑い、おしゃべりをしながら幸せに過ごしました。実は私は、どこででも眠れます。病院が舞台なので、寝ることのできるベッドが多かったです。病院の撮影セットは本当に寝やすいんですよ(笑) 撮影がない度に寝ました。横になるとすぐに眠るタイプです」

オ・ヨンソは今年初めにイ・ジャンウとの交際説が報じられてから立場を表明する過程で混乱があり、大変な思いをした。所属事務所を通じて交際説を否定したものの、交際を認めるかのようにとらえられて問題となった。結局出演していたMBCバラエティ番組「私たち結婚しました」シーズン4にまで影響を及ぼした。彼女はインタビューでイ・ジャンウとの交際説が本当かどうか答えて欲しいという要求を受け、かなり困惑した。

「すでにかなりの時間が経ったので、再び話をすることには慎重になります。私が交際説を言及すること自体が相手俳優に対する礼儀ではないと思いまして。交際説の後、大変でしたが役に立ちました。私を更に成熟させるきっかけになりました。誰もがそうだと思いますが、良い人たちが隣にいるということを感じることが出来ました。上手く解決してから、これからはたくさんのことに気を配らなければならないと思いました。これからどうすべきか、どのように生きれば幸せになれるかについても悩みました」

オ・ヨンソは交際説の後、更に成熟した。かなり大変な時間を過ごしてきたということが十分に予想できた。

「これからは大変なことがあっても、賢明に乗り越えられると思います。落ちこまずに乗り越えて行けるようになるのではないかと思います。あの時苦労したことが原動力になったし、大変なことを克服すると良いことも訪れるということが分かりました」

オ・ヨンソは「棚ぼたのあなた」に出演するまで無名に近かった。20代序盤に演技ができずに休んでいた時期があったためか、彼女は休まずに演技がしたいと夢を語った。

「お仕事をすることが本当に幸せです。所属事務所にも仕事を続けたいと言っています。今までにやったことのない役が多いからです。もっと演技がしたくて、色々な役割をすべて演じてみたいです。そうしながら自分の色も探して行きたいです。たくさんの先輩たちのように、名前を聞いた時に色を思い浮かべることのできる女優になりたいです。人々が考えたときに実力があり、役者として素敵だと思われる女性になりたいです」

まだ20代中盤のオ・ヨンソにとって、結婚はあまりにも遠い未来の話のようだという。最近ドラマで共演した女優ヤン・ジョンアの結婚式にも行ってきたが、結婚したいとか、羨ましいという気持ちはなかったと言いながら微笑んだ。

「まだ成熟していないようです。結婚は遠い未来のことのように思えます。32歳とか33歳頃にするのではないでしょうか。今はまだ、仕事にだけ集中したいです」

記者 : ピョ・ジェミン