「ディセンバー」JYJ ジュンス“僕はまだ足りないところが多い…埋めていきながら発展する姿を見せたい”

OSEN |

JYJのジュンス(26)は「モーツァルト!」「天国の涙」「エリザベート」などのミュージカルの興行に成功し、信頼できるミュージカル俳優の仲間入りを果たした。アイドル歌手出身のミュージカル俳優で、まだ一部では色眼鏡で見る視線が存在するが、ジュンスはそのような偏見を乗り越え、ミュージカル俳優として堂々と努力している。

16日から上演されるミュージカル「ディセンバー:終わらない歌」で主人公ジウク役を演じるジュンスは、再びミュージカルの舞台に立つ理由から一つずつ話してくれた。

「僕はまだ足りないところが多い。僕の名前の前にミュージカル俳優という修飾語がついたとき、『堂々となれるのだろうか』と思う。悪口を沢山言われたが、公演しているうちに足りない部分を埋めていきながら発展する姿をお見せしたい。そんな真実性は舞台でしかお見せできないと思う。まだ学んでいる立場だが、少しずつ良くなっていくことでやりがいがある。35歳以降はミュージカル俳優として恥じない姿になっていると思う」

特に、12月第1週目の週間チケット予約ランキングのミュージカル部門とコンサート部門で1位になるなど、舞台に立つ度にチケットの売れ行きが好調なジュンスだが、相変わらずプレッシャーはあると打ち明けた。

「どうしても基準が違うからもどかしいと思った。歌手出身のミュージカル俳優たちへの偏見は皆あったようだ。他の俳優たちが舞台の上でうまくできなければ、『まだ完全にロードされていない』『今回だけだった』という反応だが、歌手出身の俳優たちがミスをすれば『なんでここに来たんだ』という反応だ。ミュージカル俳優は音程が外れると『具合が悪いんだ』と言われるが、僕の音程がはずれると、やめなければならないほどの反応が来るから負担になる」

それにもかかわらず、ジュンスは今回ベテラン俳優たちも大変だと口を揃える創作ミュージカル「ディセンバー」を選んだ。その理由は何だろうか。「既に検証済みで話題になった作品より容易な決定でないことは確かだ。しかし、今回は故キム・グァンソク先輩の歌に惹かれたし、チャン・ジン監督と仕事ができるという点が良かった。演劇的なシーンが多いが、常に挑戦してみたかった部分だ。確かに色々と学べる機会だと思った。故キム・グァンソク先輩特有の雰囲気で歌ったら負担になったはずだが、舞台では力強くて勇壮な雰囲気になった。編曲に合わせて歌おうとしている」

また、ジュンスにとって「ディセンバー」は「モーツァルト!」をした時と同じ感じだという説明だ。「天才音楽家モーツァルトのように、キム・グァンソク先輩もそういった感じがする。どうしてこのようなメロディにこんな歌詞を書いたのか、敬意を表するようになった。もっと会ってみたくなる先輩だ。歌手なら誰もが近づきたいと思う先輩だ」

特に「モーツァルト!」はジュンスには一番大切で、一番記憶に残る作品だという。「僕にはその舞台しかなかったし、怖かった。勇気を出すことができたのは、歌の歌詞が僕の心を代弁してくれたからだ。吐きたい言葉が言えない状況で『黄金の星』が間接的に僕の心を代弁してくれた。『なぜ僕のことを愛してくれないのですか』という歌詞が僕の中にあったもどかしさや抑圧されていたこと、僕を閉じ込めようとしたことから心を開放してくれた」

「『黄金の星』を歌いながら間接的に表現し、ストレスでないストレスを解消した。それで、泣くシーンでもないのにいつも泣いた。どうして僕を一人の人間として見てくれないのか。舞台の上で僕は人間だと叫び、その歌を歌いながら勇気を得た」

ジュンスは「信頼できるミュージカル俳優になったということについて?頑張らなきゃと思う。運がいいと思っている」と自身に向けた称賛には恥ずかしそうに笑ったが、「舞台を通じて愛されて、再び舞台に立つことができた。一生行けないと思った授賞式にも行くことになった。ミュージカルは僕ができる時まではやってみたい」とミュージカルへの情熱と舞台への渇望をそのまま表現した。

一目惚れした女性イヨン(オ・ソヨン)との20年に渡る恋を描く「ディセンバー」は、16日から来年1月29日までソウル世宗(セジョン)文化会館大劇場で公演される。

記者 : クォン・ジヨン