San E「2年のブランク…必要な時間だったが戻りたくはない」

OSEN |

デビュー4年目のSan Eには笑顔が絶えない。希望していたコンサートも年末に多数予定されており、ユニークなラップが収められたSan E流のアルバムも着実にリリースされているためだ。

2010年、JYPエンターテインメントでタイトル曲「Delicious San」でデビューし活動してきたSan Eは、6月にVerbal Jint、BUMKEYなどが所属しているBRANDNEW MUSICと専属契約を結んだ。それから2ヶ月後、San Eの「知り合いの物語」は大ヒットを記録した。San Eは同曲で音楽配信チャートで2週間1位をキープし、存在感をアピールした。

その勢いに乗って6日にリリースした「Where Did You Sleep」(feat.Verbal Jint、Swings)も音楽配信チャートの上位にランクインし、21日にはついに3年ぶりにミニアルバムをリリースした。「知り合いの物語」以来高い人気を得て人々に声を認知してもらったSan Eと会い、率直な話を聞いた。

「BRANDNEW MUSICに移籍してから割と精力的に活動しているが、最初からBRANDNEWでスタートしていたらこれほど成功することはなかったと思う。僕がJYPエンターテインメントで沢山のことを学んだからこそ可能になったことだと思う。とにかく、最近は音楽的に沢山活動できているので幸せな毎日だ(笑)」

San Eは「知り合いの物語」をリリースする前、約2年間のブランク期間があった。その間San Eは、自身の音楽人生について悩み、進むべき道についてじっくりと考えた。当たり前だと思っていたコンサートも、この時期を経て大切なものの1つとなった。

「最近沢山仕事があることが嬉しい。特にコンサートが多くて本当に幸せだ。最初はステージやコンサートを当たり前のように思っていたが、1つずつ無くなっていくうちに、その大切さが分かった。今もまだステージに出れることが有り難い。今のこの幸せも、またいつかは消えてしまうはずだから」

アルバムが大ヒットした後、家族や友達からの祝福が続いた。San Eは家族が幸せそうにしている姿を見た時に一番やりがいを感じたという。

「両親がとても喜んでいた。歌手になって一番幸せだと思ったことは、両親に喜んでもらった時だ。それが一番の幸せだ。最近はお金も渡すことができて気分が良かった(笑)」

1985年生まれのSan Eは、もうすぐ30歳を迎える。お金を稼ぐための音楽ではなく、自己実現のために音楽をしていると言うSan E。そんな彼が30歳を迎えるにあたり、音楽的にどのような計画を立てているのか気になった。

「感情に正直になることが重要だと思う。年齢にこだわるよりは、流されるまま身を置こうとしている。大人のふりをしたって全部分かってしまうのだから。今の僕の日常を自然に語りかけるかのように歌に込めることが僕の目標だ。『知り合いの物語』や『Where Did You Sleep』もどうすればヒットするかを考えて作ったわけではなく、楽しむために作ったものだ。お金を稼ぐために自分の音楽を変えることなど本当に嫌だ」

San Eは歌手として生きてきた中で最も感謝している人物として“自分自身”を挙げた。最も困難だった時、全ての苦難を乗り越えられたことは、他の誰でもない自分自身であるからだという。San Eにとってブランク期間は、音楽について真剣に考えることができた必ず必要な時間だったということも強調した。

「よく耐え抜いた自分自身に一番感謝している。人の人生には本当に春があるようだ。この言い方は少し大人っぽいだろうか?ブランク期間中、本を読んでいたし考えること以外にやることがなかった。そうするうちに精神的にも強くなった。今になってブランク期間を振り返ってみると……本当に必要だった時期ではあるが、戻りたくはない(笑) 最近はただ夢のようだ」

記者 : ファン・ミヒョン