チョン・イル「『黄金の日』のソ・ドヨンは『太陽を抱く月』の陽明君とは似て非なる人物」

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「僕が高校生の頃、近所で撮影が行われるということで見に行ったのですが、パク・ウォンスクさんに『自由に見ても良い』と言われました。テレビで見ていた方にそこまで優しくされたことに感動し、“役者になったら是非共演してみたい”と思っていたんですが、夢が叶いました」

デビュー8年目の俳優が目をキラキラさせながら先輩俳優とのエピソードを楽しげに語る。MBC週末ドラマ「黄金の虹」(脚本:ソン・ヨンモク、チャ・イヨン、演出:カン・デソン、イ・ジェジン)の主役、チョン・イルのことだ。1年半ぶりに「黄金の虹」でドラマに復帰するチョン・イルは、「『ハイキック』で長編のシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)に出演したことはあるが、本格的なドラマではなかった」とし、「長編ドラマに出演しながら様々な人物の姿を表現したかったし、尊敬する先輩の方々から学びながらいっそう成長できそうな気がした」と出演の理由を伝えた。

チョン・イルにとって「黄金の虹」は新しいことの連続だ。前述したパク・ウォンスクや、20歳になったチョン・イルに「一生懸命写真を撮りなさい」とカメラをプレゼントしたり、お酒をおごってくれた先輩チョ・ミンギと同じ作品に出演する点もそうで、長編ドラマに出演する点もそうだ。チョン・イルは「また、今までの作品は全て年上の女優の方々と共演したが、今回はAFTERSCHOOLのユイと共演することになり、初めて年下の方と共演することになった」とし、「今まではお姉さん方がリードしてくださる部分が多かったが、今度は僕がリードしなければならないようだ」と微笑んだ。

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彼が演じるソ・ドヨンは、子供の頃に再婚した父ソ・ジンギ(チョ・ミンギ)のため、新しい家族でよそ者扱いされ、わざと適当に生きる姿を見せて来た人物。後に検事になるが、それさえもいつも適当だ。チョン・イルは「どこか間の抜けた、ホダン(しっかりしているように見えるが、実は抜けている人)な雰囲気もあるが、心の傷を抱えている人物」とし、「後にべグォン(ユイ)に出会い、苦しみを癒しながら逞しい男に成長していく」と説明した。わざと明るいふりをしてとぼける点で「太陽を抱く月」の陽明君(ヤンミョングン)を思い出すと言うと、彼は頷いた。

「台本を読んでキャラクターを分析しながら『太陽を抱く月』の陽明君と似ている部分が多いと確かに思いました。でも、陽明君は時代劇で王子だったため(感情を)抑え、表現できない部分が多く、『黄金の虹』は現代劇で、キャラクター自体が持っている魅力や雰囲気がかなり違います。陽明君とはまた違うと思います。また、ドヨンは検事ではありますが、これまでの検事とは違うキャラクターにしようと思っています。一風変わった姿の検事になるのではないかと思います。長編ドラマであるだけに、様々な面を持つ人物を表現したいです」

1年半という長い空白の間、旅に出たり、学校も通ったというチョン・イルは、常に変わらぬ愛を見せてくれたファンに、1週間徹夜で書いた直筆の手紙300枚をプレゼントし、再び俳優としての跳躍を誓った。チョン・イルは「俳優にとって厳しい時間の一つが空白だと思う」とし、「足りない部分を埋めながら、更に成長するチョン・イルになりたいと思うようになった」と覚悟を決めた。

「ついに大学を卒業することになりました。一生懸命に勉強して卒業を控えていますが、役者のチョン・イルとしてではなく、自身が何かをもう一つ成し遂げたという達成感があります。演技も、昔は作品を撮影するたびにかなり緊張しましたが、今はキャラクターと一つになりたいです。ドラマに出演するのは、旅の過程と一緒だと思います。今ではその過程を楽しみながら頑張りたいと思っています」

「黄金の虹」は、血は繋がっていないが、一つの家族として集まった7人の兄妹のストーリーを描くドラマだ。ユイ、チョン・イル、チャ・イェリョン、イ・ジェユン、キム・サンジュン、チョ・ミンギ、ト・ジウォンなどが出演し、2日の午後9時55分から韓国で放送が始まる。

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記者 : イ・ミナ