シン・スンフン「Sorry」好評の声にも関わらず…なぜ音楽配信の成績が振るわないのか?

OSEN |

歌手シン・スンフンの新曲「Sorry」がかなりの好評を受けているにもかかわらず、音楽配信チャートでは成績が振るわず注目を浴びている。

上位ランクインは容易いとされていた同曲は、リリースから5日目の28日午前現在、MelOnとMnetなど、主な音楽配信チャートのトップ10に名前を上げられずにいる状況だ。カムバックと共に様々なバラエティ番組に出演しただけでなく、季節に似合った歌をリリースしたシン・スンフンとしては残念に思うしかない成績だ。

歌謡界では韓国の叙情とブリットポップ(BRIT-POP:1990年代にロンドンやマンチェスターを中心に発生したイギリスのポピュラー音楽ムーブメント)が似合わないとの見方が強い。完成度に対する好評とは別に、これまで韓国でヒットしたブリットポップジャンルの曲がほとんどなかったということ。感情をすべて吐き出す正統派のバラードが好まれており、これよりもソフトな感じのブリットポップには多少抵抗感があるとの意見だ。

今回のアルバムは、シン・スンフンの過去6年間の冒険を終えるアルバムでもある。2008年「Radio Wave」、2009年「Love O'clock」を経て3部作プロジェクトアルバム「3 Waves of Unexpected Twist」シリーズの完結版であるということ。シン・スンフン本人も成績そのものよりは、道を模索することに重点を置いたアルバムでもある。

そのため彼は、自身に有利なマーケティングツールも使わなかった。後輩歌手を配慮し、音楽番組に出演しなかったうえ、アルバムリリースの場合、午前0時の公開が音楽配信成績に絶対的有利であることを知っているにもかかわらず、歌謡界の慣行である正午発表のルールを守った。

しかし、アルバムの所蔵価値はとても高いとされている。ニューアルバム「GREAT WAVE」は初回制作した2万枚が売り切れとなり、急遽追加制作に入っている状態だ。大きなファン層を持つアイドル歌手を除き、このような反応は珍しいことだ。Dynamic DuoのCHOIZA、Verbal Jintなどが参加した収録曲でシン・スンフンの声とラッパーのラップが調和していることを見せるのに成功したとの評価を受けている。

記者 : イ・ヘリン