ソン・ウンソ「そっくりだと言われる少女時代 ソヒョンさん…“共演”しませんか?」

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真っ白な肌と明るい笑顔が魅力的だ。誰が彼女のことを“悪女”と呼べるだろうか。ただ可愛らしい女優だった。彼女と顔を合わせた瞬間、イメージしていた誤解と偏見は一気に吹き飛ばされ、素直ながらもハツラツとしたソン・ウンソの魅力の虜になった。

ソン・ウンソは今月8日に韓国で放送を終了したJTBC月火ドラマ「彼女の神話」(脚本:キム・ジョンア、演出:イ・スンリョル)で、運命に逆らいながら夢を叶えるために絶えず自分を隠さなければならないウン・ギョンヒ&キム・ソヒョン役を演じ、人間本来の欲望をそのまま表現した。刺しても血の一滴さえ出ないであろう強いキャラクターだった。

「4ヶ月間撮影をしましたが、最初はいつ終わるのかと思っていました。久々のドラマでしたし一生懸命やろうと決心していましたが、忙しすぎて途中のことはあまり覚えていません。真ん中がぽっかり空いているような感じです。紆余曲折もありましたが私にとって特別な作品です」


夏の撮影は初めて…冬の方が好き

撮影現場の雰囲気は言葉通り和気藹々としていた。同年代の共演者たちが集まったせいか更に明るい雰囲気だった。ソン・ウンソをはじめにチェ・ジョンウォン、ジョンフン(John-Hoon)、パク・ユンジェなどの出演メンバーが集まると、大変な中でも笑い声が絶えなかった。ソン・ウンソは憂うつで欲望に満ちた役柄のために、笑うシーンがほとんど無くて大変だったという。

「今回はドラマの最初から最後まで、過去の回想シーンなどを除いて笑うシーンはほとんどありませんでした。常に表情をしかめていたような気がするし、追われているような気がしました。それが一番辛かったです。普段はずっと笑っているのに監督のキューサインが入るとすぐに表情を変えなければなりませんでした」

ソン・ウンソにとって夏に撮影した作品は「彼女の神話」が初めてだ。これまで出演したほとんどのドラマは冬に撮影が行われたが、今回は夏にスタートした。2013年6月は、彼女の記憶の中では過酷な暑さとの戦いだった。

「私は寒がりですが、ドラマの撮影は冬の方が良いと思います。夏は汗で化粧が崩れるし、不快な気持ちも高まります。撮影初日が一番暑かったです。それは6月のことでした、弘大(ホンデ)でカフェシーンを撮影し、黒石洞(フクソクドン)で撮影を続けました。9年ぶりに帰国し、母親ミヨン(チョン・スギョン)に会うシーンだったのですが、汗が滝のように流れました。感情を込めるシーンだったので困り果てた記憶があります」


悪役のイメージが固まらないか心配「実際の私は違います」

ソン・ウンソはデビュー当初は清純で可憐なイメージで世間に認知されていた。しかし、SBS「私の娘コンニム」のウン・チェギョン役を皮切りに、MBC「メイクイーン」と「彼女の神話」で連続して悪役を演じ、悪役のイメージが固まってしまうことを心配した。

「悪役のイメージが固まってしまうのではないかと心配しています。最初から悪役をしていたわけではないのに、悪いイメージが皆さんの記憶に焼き付いてしまっているような気がします。私は『私の娘コンニム』では典型的な悪役を演じました、主人公を理由もなく憎む役です。でも今回の役ではそれなりの事情と痛みを抱いており、そうするしかなかった理由がちゃんとあります。演技をしながらウン・ギョンヒに共感しました。そう考えると、実際に私の中にもウン・ギョンヒのような部分があるのではないかと思います。悪事を働き続ける役でしたが、考えてみればそれは人間の本能ではないでしょうか」

しかし、実際のソン・ウンソはウン・ギョンヒとは確実に違っていた。似ているところを彼女に尋ねると、「本当にないです」と手を横に振った。「撮影に入る前はずっと笑顔でした。スタイリストや他のスタッフがいる時は楽しく過ごしましたし、感情シーンに入る時以外は明るく過ごしていました。そうしていると周りの人たちも私に対する偏見がなくなり、時々私がむきになると、『ウン・ギョンヒが出るよ』『ウン・ギョンヒにならないでね』と言われたりしてからかわれました」

“そっくりさん”少女時代 ソヒョンへラブコール

ソン・ウンソは2006年の広告出演をきっかけに芸能界デビューし、走り続けてきた。デビュー以降の一番長い休みは「彼女の神話」に入る前の6ヶ月間である。途中で映画の撮影が入ったが、前の所属事務所を出て現在の所属事務所に出会うまでの道のりは容易ではなかった。

「6ヶ月間の休みを長く感じたのは、前の所属事務所を出て今の事務所に入り、再調整をする中で今後の方向性について悩んでいたからだと思います。過去を振り返ってみると、映画『逸脱旅行:プライベートアイランド』の撮影で日本に滞在し、この映画のおかげでシン・ソユルという友人を得ることができました」

ポータルサイトでソン・ウンソを検索すると、そっくりさんとして少女時代のソヒョンが取り上げられている。しかし、実際に二人が会ったことは一度もないという。ソン・ウンソはソヒョンに会いたいという気持ちを語った。

「少女時代全員ではないですが、ユナさんとは縁が深いです。KBS 2TV『ラブレイン』というドラマで共演しましたので。ですから少女時代には親近感が涌きます。ソヒョンさんと実際にお会いしたことはないのですが、是非お会いしたいです。『私の娘コンニム』を執筆された脚本家の方が、今回はSBS週末ドラマ『熱愛』を執筆されていますが、そこにソヒョンさんが出演されていました。それを見て、いつか私とソヒョンさんが姉妹役を演じてみても良さそうな気持ちになりました。これは中々良いアイディアだと思いませんか?(笑)」

記者 : ファン・ソヨン 写真 : イ・ソンファ