YG、化粧品事業に参入…大手中国化粧品会社と合作法人設立へ

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写真提供=YGエンターテインメント
YGエンターテインメント(以下「YG」)が中国第3位の化粧品会社である広州環亜化粧品とタッグを組んで香港に合作法人を設立する。

YGのヤン・ミンソク代表は先月3日、中国・広州で化粧品製造企業COSONと中国の広州環亜化粧品と合作法人の設立のための締結調印式が行われた。

今回の調印式を通じてYGは、COSONを通じた間接投資という形で参加し、COSONと広州環亜化粧品は、合作法人に資本金1000万ドル(約10億円)を共同出資することにした。先立ってYGは、50億ウォン(約5億円)規模のCOSON転換社債(CB)を買収した。

調印式にはYGのヤン・ミンソク代表、COSONのイ・ドンゴン代表、広州環亜化粧品の会長らが参加した。ヤン・ミンソク代表は「現在のYGはBIGBANG、2NE1、PSYなどのアーティストを通じたエンターテインメント事業で成し遂げたYGのブランドを、より多様で新しい領域へと挑戦している段階だ。YGが今後展開していく全ての事業には、YGがこれまでアピールしてきた要素が各事業分野の特性を反映して再解釈されなければならず、化粧品事業はその挑戦の中心にあると言える」と語った。

新たに設立された法人を通じて、各社が保有しているコア・コンピタンス(競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力)を活用した新しい化粧品事業を行う予定だ。BIGBANG、2NE1など海外でも認知度が高いアーティストを保有しているYGはブランドマーケティングを、COSONは化粧品の開発及び製造を、広州環亜化粧品は中国での流通を担当する仕組みだ。

YGは11月、韓国の第一織毛(チェイル・インダストリーズ)と、昨年設立した合作法人「Natural 9」を立ち上げ、初めて衣料ブランドの発売を開始する予定であるため、来年上半期には中国で衣類や化粧品を同時に販売する見通しだ。

今回の合作法人の設立への参加は、中国市場で韓流の主な消費者である1980年代生まれの“八零後(80後)”と1990年代生まれの“九零後(90後)”世代が新しい消費者として浮上しているという点で肯定的だという分析だ。

COSONは10月完工予定の烏山工場と広州環亜化粧品の中国の3工場を賃貸し、合作法人の化粧品全てを生産し、中国を除くアジア全域及び欧州、北米の販売を担当する。

広州環亜化粧品は中国第3位の化粧品会社であり、基礎化粧品「美膚寶」の親企業である。広州環亜化粧品の立場では、基礎化粧品を中心にカラーラインアップまで領域の拡張が可能で、YGも強大な流通網を通じて追加事業の進出が可能となった。

記者 : コ・ギョンミン