防弾少年団「流行に便乗してヒップホップに?運が良かっただけです」

OSEN |

賢い。新人アイドルグループ、防弾少年団の第一印象はそうだった。彼らは最近の音楽チャートに欠かせないと言われるヒップホップ音楽を引っ下げて音楽界にデビューしたためだ。

防弾少年団は6月12日にデビューシングル「2 COOL 4 SCHOOL」をリリースした。ヒップホップミュージシャンなら音楽でメッセージを伝えるべきだというメンバーの信念から、シングルなのに収録時間は27分に達する。異例なことにメンバー全員が作詞・作曲に参加するなど、優れた音楽性も備えている。ただ流行に便乗しただけのヒップホップグループではないということだ。

「3年前からヒップホップを考えていました。そのときはヒップホップがトレンドになるとは全然思ってもいませんでした。ただ一生懸命に上手くやっていけば、いけるのではいかと漠然と期待していたと思います。僕たちの立場からすると運が良かったわけです」(SUGA)

防弾少年団が野心満々に掲げたタイトル曲「No More Dream」は、夢もなく漠然と生きていく青少年に夢を持ちなさいと励ますメッセージが込められた楽曲だ。これもメンバーらが作詞に参加した楽曲で、彼らは学生時代の悩みを歌詞に盛り込むため努力した。

「僕も歌手になりたいと思う前は夢のない学生でした。成績が良くて大人たちから褒めてもらったけれど、いざ何がしたいのかと聞かれたら返事に困りました。その気持ちを歌詞にした楽曲です」(RAP MONSTER)

防弾少年団はRAP MONSTER、Jin、SUGA、J-HOPE、V、Jimin、Jung Kookで構成された。一人も平凡な名前はない。VはアルファベットVを一文字に縮めてブィという芸名になり、SUGAは甘い笑顔から、J-HOPEはパンドラの箱に最後まで残っていた希望という意味を込めて付けられた。

「まだ慣れないです。おかげでニックネームが沢山できました。ただ『V』とも呼ばれるし、本名がキム・テヒョンなので『テテ』とも呼ばれています(笑) 変わった名前で良かったことは沢山の方から早く覚えて頂けることです。ファンからも僕の名前にキヨミ(可愛い人)をつけた『ヴィヨミ』と呼んで頂いています(笑) 本当の僕は可愛い男ではないのに……ハハ」(V)

もうデビューして4週間が経った。彼らはまだ音楽番組に出演することにも、テレビに出る自身の姿を見ることにも慣れていないし、実感が沸かないと語った。

「4週目ということが信じられないです。デビューしたことさえ実感できないので(笑) テレビで音楽番組に僕たちが出ている姿を見るときがあります。まだ不思議で変な気分です」(Jung Kook、J-HOPE)

何もかも慣れていない新人だが、ファンに対してはそれぞれ個性が見られるほど上手く生かしている。普段からシックな末っ子Jung Kookを謙遜させる唯一の存在がファンであるほど、防弾少年団にとってファンの意味は特別だった。

「Vが一番ファンサービスがいいです。彼女のようにします(笑) RAP MONSTER兄さんと僕は身近に感じて頂けるように接しています。Junk Kookはいつもシックだけれど、ファンの前では挨拶ロボットになってしまいます。SUGA兄さんは絶対に目を合わせます。スタイルが皆違います。表現の仕方は違ってもありがたい気持ちは皆同じだと思います。愛しています(笑)」(Jimin)

防弾少年団はヒップホップを愛する歌手、音楽性のあるチームとして残りたい。熱心にすることは当然のことで、今年は新人賞を目標にしたいという野心満々な覚悟もある。

「頑張れば分かっていただけるのではないかと思います。パフォーマンスがあまりにも難しくてメンバー全員が怪我をたくさんしましたが、今は防弾少年団と音楽だけを考えたいです。頑張ります。防弾少年団をたくさん愛してください」(Jin)

記者 : イム・ヨンジン