「サメ」キム・ナムギル&ソン・イェジンのロマンスで息継ぎ?

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写真=KBS 2TV「サメ ~愛の黙示録~」スクリーンショット
素早い展開で走っていた「サメ ~愛の黙示録~」が息継ぎを始めた。

復讐の前奏曲が鳴り響くまで12年前の過去と現在を行き来しながら、パズルを合わせていたドラマが、韓国で放送3週目となった第5話と6話では登場人物たちの関係にフォーカスを合わせ、展開のスピードが少し落ちた。

11日の放送でハン・イス(キム・ナムギル)の個人秘書チャン・ヨンヒ(イ・ハニ)が彼を奇襲した。最初からハン・イスを尾行し、彼とチョ・ヘウ(ソン・イェジン)のキスを隠し撮りしていたのもチャン・ヨンヒだった。背後にはジュンイチロウ(イ・ジェグ)がいた。チョ・へウがハン・イスの駒として動くように、ハン・イスを駒にしているジュンイチロウは衝動が結果を変えたりもすると彼の緩んだ気持ちにムチを打った。

不意打ちのキスをしたハン・イスにビンタしたチョ・へウは、ハン・イスが行方不明になったという仮説を立て12年前の事件に近づいたが、チョ・ウィソン(キム・ギュチョル)がチョン・マンチョル(キム・ミンサン)と最後に電話をしたという理由で捜査権を剥奪された。しかし、チョ・へウはそこで留まらなかった。歴史学者カン・ヒス(チェ・ドクムン)の殺人事件とすり替わった保管箱の手がかりを通じて“文書”の存在を知った。カヤグループの秘密が盛り込まれたこの文書を手に入れたという理由でハン・イスは自分を失い、ヨシムラジュンという名前で生きることになった。

チョ・へウはハン・イスが行方不明になった可能性まで提議し意志を見せたが、チョ・サングク会長(イ・ジョンギル)は手ごわい相手だった。マンチョル事件をルームサロンの利権争いによる怨恨殺人としてまとめ、チョ・へウの捜査権まで剥奪した。このようにチョ・へウがハン・イスの生存を確信し、12年前の事件の核心に近づくまで主人公たちのロマンスは少なくない役割を果たしたが、彼らの関係を見守る視聴者の視線は穏やかではなかった。

再会したチョ・へウとハン・イスの感情がきちんと描写されていない状況で、二人のキスは急すぎたのではないか。正統派ドラマの感性の演出も裏目に出てしまったようだ。森を彷徨うチョ・へウのスカーフや、水面の下から現れたハン・イスの笑顔などは意図とは関係なく苦笑いを誘う結果となった。

「サメ ~愛の黙示録~」のポイントは、密度のある復讐劇の中に悪縁で複雑に絡み合うラブストーリーをどのように溶け込ませるかにある。もう一度力強く泳ぐ時が来たようだ。

記者 : イ・ヘミ