INFINITE、僕らは「週刊アイドル」ファミリー!:SPECIAL INTERVIEW

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足掛け3年、少なく見積もっても10回近く出演しながら、いつの間にかMBC every1「週刊アイドル」の専属グループとも言われるようになった“INFINITE”。MCや制作スタッフたちのINFINITEに対する格別な愛情は、家族のような固い絆で結ばれているような印象だが、INFINITEも同じ気持ちなのだろうか。久しぶりに全員で活動している7人のメンバーに会って話を聞いてみた。

―「週刊アイドル」からコンサートの時も花が贈られてきたそうですが、MCの2人と制作スタッフたちの愛情はとても格別みたいですね。

ソンギュ:そうは言っても、他のアイドルにも親切になさっています。でも、僕らが「今週のアイドル」というコーナーを始めたことや、また最多出演ということもあって、そうなんだと思います。「週刊アイドル」なのに、なぜMCはアイドルではないのかという一言で、本当にMCとして出演したこともありますし。意見が通りやすい番組です。

―ところで、席の配置は制作スタッフが決めるんですか? 普通アイドルグループは決まったポジションがあるじゃないですか。なのに、INFINITEは出演するたびにポジションが違いますよね。

L:気の向くままに並びます。これと言った理由はありません。

ソンヨル:今日も来た順番で座りました。

―そうなんですね。私はもしかすると人気順なのかなと思いました。そう言えば、先週ウヒョン君の愛嬌がカットされたそうですが、ご存知ですか?

ソンヨル:もともと愛嬌があるし、あまりにも自然で編集されたようですね。

―私は残念でした。ウヒョン君の愛嬌が見れなくて。

ウヒョン:僕も残念です。もっと訴えてください。

ソンギュ:そう考えると、僕は本当にたくさんカットされてきました。まあ、変なことを言い過ぎるのは事実ですが。現場の雰囲気があまりにも心地よくて、何でも話してしまうんです。

―自由な番組ではあります。この前ドンウ君は放送中に寝たことがありましたよね。本当に寝たんですか?

ドンウ:眠りにつく瞬間に起こされました(笑) 本当に寝るところでした。

―他の番組に比べ「週刊アイドル」の時は、より活発に見えます。

ソンヨル:僕らはどこに行ってもリラックスして収録しています。ラジオもそうですし。むしろあまりにも余裕があってアイドルらしくないとも言われました。ありのままの姿を見せようと努力するとそうなってしまうみたいです。

―ありのままを見せると言えばホヤ君、以前頭に思い浮かぶ女性の名前を書きなさいと言われ、パク・キョンリムさんの名前を書いたじゃないですか。ソンギュ君は4Minuteのキム・ヒョナさんを書いたのに。

ドンウ:それは、本当に素直に答えたものです。

ホヤ:僕の理想のタイプだったら他の名前を書いたと思いますが、思い浮かぶ方と言われたので。

ソンヨル:思い浮かぶ人がパク・キョンリムさんだと判明したね。

―今日はメンバー同士で追い込んだりしないんですね?

ウヒョン:今日はインタビューじゃないですか。「週刊アイドル」ではないので(笑)

ホヤ:ファンの方々の反応は良かったです(笑) 視聴者の方はチャンネルを変えていたかも知れませんが。

―私は「週刊アイドル」を通じて知ったことがたくさんあります。L君が日本で演技をしたことも「週刊アイドル」を通じて知りました。

L:「ジウ 警視庁特殊犯捜査係」というドラマでしたが、それなりにヒットしたと思います。だから、日本ではLよりジウと呼ばれる事が多いです。

ソンギュ:地上波のテレビ朝日のドラマだったので、有名な俳優さんもたくさん出演していました。

ソンヨル:実際日本に行くと僕らのことは分からなくても、「ジウ」を知っている方々はかなりいます。

―犯人の役ですよね? 綺麗なイケメンなのに…tvN「美男<イケメン>バンド」もそうですし、性格のきついキャラクターが多いですね。

L:事務所の方で決めてくれるので。

ホヤ:僕らにはまだ決定権がありません。

ウヒョン:(すました表情で)僕らはマリオネットです。

―ウヒョン君、今日は少し雰囲気が違いますね。

ウヒョン:はい、今日から愛嬌を捨ててクールになります。男らしいですよね?

―そうですけど、あまり似合っているとは……(笑)

(しばらくウヒョン君の愛嬌タイムが続き)

―ところで、第4話で初出演した時、なぜ末っ子のソンジョン君は出演しなかったんですか?

ソンジョン:他のスケジュールで多分、出演できなかったんだと思います。

ソンギュ:あれ?ソンジョンいなかったの?!

ソンヨル:多分その時ソンジョンがレギュラー番組を2本持っていたと思います。

ホヤ:今だから話せますが、その時はMCも僕らも気づかないほど、一人ひとりの存在感が無かったです。

ウヒョン:多分僕が言ったと思います。編集アイドルなので編集されたはずだと。

―チョン・ヒョンドンさんとDefconn(デフコン)さん、2人のMCと親しいということは、芸能界の生活において役に立ったりしませんか?

ソンギュ:お二方とも面白いし、実力もあるので学ぶことがたくさんあります。だからと言って、チョン・ヒョンドンさんはもともと知り合いだからといって特別に面倒を見てあげたりはしません。心の中ではそう思っているかもしれませんが、皆に公平にしようと努力される方です。

―アリーナツアーを成功裏に終えましたが、色々と感じたことが多かったのでは?

ホヤ:ツアー形式のコンサートは初めてでした。期間が長かったので体力も尽きました。1回の公演当たり30曲ほど歌いましたが、それを8回行いました。ダンスの実力やライブの実力も一段と上がりました。進行も日本語でしたので、日本語も上手くなりましたし。観客の反応を引き出すパフォーマンスも増えました。

―日本語は誰が一番上手いんですか?

ソンヨル:似たり寄ったりです。どんぐりの背比べですね。

L:ある程度はみんな聞き取れます。話している内容くらいですが。

―「週刊アイドル」を通じて磨いたバラエティセンスを土台に、日本でも活躍する姿が見たいです。ところで、今回のアルバム活動が終わってからは、何を予定されていますか?

ソンギュ:これから何をするかについてはまだ構想中です。今はバラエティにだけ顔を出していますが、恐らくドラマに出演するのでは?

―リーダーが演技を?

ソンギュ:いえいえ、僕は違います(笑)

―なぜですか? KBS 2TVのシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「一抹の純情」で見事に演じたじゃないですか。イ・フンさんは、神話(SHINHWA)以降のアイドルについてはあまり分からなかったけれども、INFINITEは覚えたそうですよ。

ソンギュ:恐縮です。レギュラーでもありませんし、少しカメオ出演しただけです。KARAのスンヨンさんとだけ、いくつかのシーンを撮影しました。あ、ZE:Aのシワンさんとも1回。

―メンバーの評価はどうでしたか?

L:メンバーは見なかったので(笑)

ソンジョン:僕が見ました。自然で上手かったですよ。

―ウヒョン君は演技はしないんですか?

ソンギュ:MBC「千番目の男」というドラマに出ましたね。

―ああ、それは知っているのですが、あまりにも早く放送が終了してしまったので、長編ドラマにまた出演しないのかなと思いまして。

ウヒョン:残念なことにオファーがまだありません。僕は何でも頑張れるのに。

―ソンヨル君はどんな役がしてみたいですか?

ソンギュ:ヤクザです(笑) 型にはまったイメージから逃れたいみたいです。ヤクザと言うのは冗談で、性格のきついキャラクターを演じてみたいです。

―演技の勉強は別途したりしますか?

ウヒョン:僕らの人生そのものが演技です。今もみんな演技をしています(笑)

―それでは今、コンセプトもありますか?

ウヒョン:クールで堂々とした?(笑)

―末っ子のソンジョン君は演技はしないんですか? 上手そうですが。

ソンギュ:ソンジョンも子役女優のキム・ユジョンさんとしたことがあります。名台詞も残したほどです。

―あ、そうだ。ケーブルチャンネルTooniverse「マクイレショー」でしたね。「おはよう、おチビなお嬢ちゃん。悩み事が多い時はレモンキャンディーでしょ」それですよね? 私も拝見しました。大根役者で話題になっていましたね(一同笑い)

ソンジョン:上手そうとおっしゃったのに、大根役者とおっしゃるんですね(笑) チャンスがあればたくさん準備して上手い演技を披露したいです。

―ホヤ君もファンが待ち望んでいますよね?

ホヤ:はい、待っている方々が多いんですが、僕がしたいからと言ってすぐにできるものではないので。

―まあ、チャンスというのは、ある日突然訪れるものです。しかし、ドンウ君は本当によく笑いますね。ずっと笑っています。チャートでも一度選ばれたことがありますよね。

ドンウ:あ、一度選ばれたことがあります。

ソンギュ:よく笑って、泣く人です。

―よく泣いたりもするんですか? 私にはリーダーが一番泣き虫に見えますが。この前の放送でも涙を見せていましたしね。

ソンヨル:泣き虫です。

ソンギュ:テレビで泣いたのは初めてでした(笑) でも、もともと涙もろいほうです。練習生の時にもたくさん泣きました。僕の未来について話す途中で泣いたり、デビューをしても競争ばかりで、デビューする前も僕ら練習生同士で競争じゃないですか。漠然とした不安、世の中が僕らのことに興味を示してくれるかなど、色々と悩み事が多くて、あの頃は散っている葉っぱを見るだけで泣いていたと思います。ああ、でも、ソンジョンは見た目によらず強いんです。

ソンヨル:本当に外柔内剛ですよ。

ウヒョン:もう石に近いです。

ソンジョン:試行錯誤を経て丈夫にもなるし、何でもポジティブに考えるので。

ソンギュ:僕が大変だった時期は20~21歳の頃でしたが、ソンジョンは17歳にして同じことを経験したわけです。デビューした時、今のソンジョンより僕のほうが年上でしたね。それにもかかわらず、とても大人っぽいので驚くほどです。コントロールも上手いし。

ホヤ:ああ君への驚くほどの~(歌を歌う)

―しかし、リーダーは、兄貴というよりは子どものようですね。目で笑うところとか。リーダーが可愛さを担当するグループは初めてなのではと思います。

ドンウ:可愛いです。

ウヒョン:キューターだよね(キュート+リーダー)

ソンジョン:笑いすぎですよ(笑)

―バレました?

ウヒョン:可愛いだけではありません。男前な男です。

―それほど男前には……

ウヒョン:それでは半分男前……

―L君はテレビで静かなほうですが、普段から言葉数が少ないほうですか?

ソンギュ:活発で面白い性格ですよ。自分だけの趣味も楽しみますし。

L:写真を撮ることも好きです。本も出版されます。フォトエッセイ。今思い出しました。

ソンギュ:早くも予約殺到ですよ。

―ファンが喜ぶでしょうね。ところで、INFINITEはファンの声援がとても凄かったのを覚えています。今のINFINITEは全部ファンのお陰ですよね?

ウヒョン:もちろんです。ファンの方々がいらっしゃらなかったら、今の僕らも存在しません。

ソンギュ:言葉では表現できないほど感謝しています。KBS 2TV「不朽の名曲」の時も観覧希望を出し、時間を割いて見に来てくださったり、情熱的に応援してくださいました。ファンの皆さんを見るだけで元気が出ます。

―そうですが、いい歳した私の娘がそうだったら、母親の立場からは困ると思いますね。

ソンギュ:韓国は多少そういった偏見がありますが、それでもファンサイン会の時は、お母さんと一緒に来られる場合もありますし、恋人同士で訪れたりする方もいますよ。

―特に記憶に残るファンがいましたら紹介してください。

ホヤ:タイに行ったとき、一番前列の黒人の子どもが「ホヤ」と書かれた応援ボードを持って泣きながら熱狂していました。心にジーンと来るほど感動しました。僕もその年頃にユ・スンジュンさんの熱烈なファンだったので。でも、今は僕がその人になったわけですから。更に責任感を感じます。

ソンジョン:僕は昔「Nothing's Over」の時、僕の衣装と全く同じ格好をしていたファンの方が記憶に残っています。日本での「ハイタッチ会」でしたが、びっくりしました。

ドンウ:僕はお母さんと娘で一緒に来られる方々。お母さんが娘の趣味を尊重してくれるということじゃないですか。感動しました。

L:僕もお母さんファンが最も記憶に残っていますね。手紙を貰いました。その方は忙しく参加できなかったそうです。娘が好きで一緒にファンになった方でしたが、読んでみると僕らのお陰で元気が出て、何かに集中することが出来るようになったとのことでした。今も大事に持っています。

ソンヨル:車椅子で僕らを見に来てくださった方がいました。人生を生きていく楽しさを見つけることが出来たと言われ、ジーンときました。そのような方々を通じて僕らも元気をもらっています。

ソンギュ:僕はソンヨルのお母さんです。INFINITEの熱烈なファンです。

―ソンヨル君の?

ソンギュ:もちろん、息子だから大事に思いますよね。

―いえいえ、私だったら自分の息子がアイドルだったら、息子のファンにはならないと思いまして。

ソンギュ:(笑) そうですよ、僕のことが好きなんですよ。昔はたくさん応援してくださいました。最近はあまりお会いできません。それにファンミーティングには来られないので。一言で言うと大きなイベントのみ参加します(笑) なので、記憶に残ります。来られていた方が来られないので。

ウヒョン:僕は全てのファンの皆さんが心に残っています。全てのファンの皆さんが僕の心の中に。

―そうおっしゃらずに、1人だけ選んでください。

ウヒョン:1人ですか?1人は1人で2人じゃない~(歌を歌う)

L:もう、ウヒョン兄さん、どうしたの?今日(笑)

ソンギュ:ウヒョンは、本当に全てのファンの方々を愛しています。僕らのファンなのかどうかも定かでない状況でも、ウヒョンはいつもドアを開けて聞いてみて、違うと言われても営業をします(笑)

―あ、そうだ。この前ファンに何かを売ったとして怒ったこともありますよね?

ソンギュ:スローガンを売ったことで怒りました。

ウヒョン:今考えても呆れます。僕のサインを、お金を貰って売るなんて。

ソンギュ:あ、それなんですが少し誤解があったんですよ。スローガンはもともと売りものですが、その中から何人か抽選してサインをしてあげるというものでした。

ウヒョン:当時はカッとなりました。応援に来てくださるだけでありがたいのに、お金まで払って買わなければならないということが気になりました。

―「週刊アイドル」は最初6回の放送で終了する予定でしたが、INFINITEの出演のお陰で100回目を迎えるそうです。ケーブルチャンネルで100回は大したものです。セットから判断すると制作費もあまりかからなさそうですが。

ソンヨル:多分たくさんかかっていると思います。僕らがとても大食いなので(笑) 本当に優しいです。

ソンギュ:僕らの立場からも「週刊アイドル」があったからこそ、ワンステップ成長できたと思います。多くの方々が応援してくださったお陰で番組も好調でしたし。家族のような番組です。2人のMCが放送とは別に、本当に心配してくださる時もあって本当にありがたいですし。

―人生を生きていると、悪縁もありますが、良縁は心強い垣根になります。

ホヤ:僕にとって「週刊アイドル」は家の近所にある居酒屋のような存在です。仕事を終えてから立ち寄り焼酎を一杯しながら気楽に話せる、そのようなところです。

ソンヨル:そうです。仕事という感じがあまりしません。久しぶりに会っておしゃべりするような感じです。

―先週ソンヨル君はランダムプレイダンスで大変な思いをしましたね。その前はソンギュ君がいつも間違えていたじゃないですか。

ソンギュ:いや、その気になれば合わせられます。しかし、バラエティで面白くするために間違えたんです(笑)

―本当ですか?わざと間違えるんですか?

ホヤ:ノーコメントです。

ドンウ:わざと間違えるケースもあります。

ソンギュ:でも、先週のソンヨルは本当に間違えたんですよ。

L:本当です。しかし、その部分が一番面白かったと言われる方々が多かったです。

―お時間とって頂きありがとうございました。これから更に成長するINFINITE、「週刊アイドル」という垣根を越えて、世界のあらゆるところから皆さんの姿が見られることを祈っています。

エピローグ
「我々は縁を結ぶことによって助けられたりもするが、それと同じくらい被害を被ることもある。しかし、殆どの被害は真実でない人に真実を注いだ対価として受ける罰だ」修道女イ・ヘインの本「香で話しかける花のように」に出てくる言葉である。幼くして険しい芸能界に足を踏み入れたアイドルたち、恐らく悪縁で心に傷を負うことも多かったであろう。実はシスターの言葉通り、真実の縁を区別することは歳を問わず容易なことではない。しかし50年近く生きてきた私に断言できるのは「週刊アイドル」の2人のMC、そして制作スタッフたちは、信じてよい垣根であるということだ。何卒、この良縁が末永く続くことを祈りながら。

文:コラムニスト チョン・ソクヒ

「NAVER スペシャルインタビュー」では、注目が集まっている話題の人物にコラムニストのチョン・ソクヒさんがインタビューを実施。韓国で一番ホットな人物の本音をお届けします。

記者 : チョン・ソクヒ