「ドラマの帝王」イ・ゴウンの母親が経営する“ウニのコカルビ食堂”実は…

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SBS月火ドラマ「ドラマの帝王」を通じて話題になっている食べ物がある。夜中に視聴者の摂食中枢を刺激するコカルビ(サバの炭火焼)がその主人公だ。町で有名な美味しい食堂で、イ・ゴウン(チョン・リョウォン)が夢を見たこの食堂はどこにあるのだろうか。

コカルビの香ばしい匂いがしそうなここは、京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)徳陽区(トギャンク)三松洞(サムソンドン)にある食堂だ。ここはイ・ゴウンの他にもアンソニー・キム(キム・ミョンミン)、カン・ヒョンミン(SUPER JUNIOR シウォン)などにとっても重要な場所として第1話から登場した。

人間臭い食堂を探した

冬の風が鼻先をかすめたある日、劇中でチョン・リョウォンの母親が運営するウニのコカルビ食堂に行った。静かな町にある食堂だが、“ウニのコカルビ”と描かれた看板は遠くから見ても目立つ。食堂の名前は劇中でチョン・リョウォンが演じるキャラクターの名前(イ・ゴウン)を引用して作ったものだ。

「ドラマの帝王」のコ・ソングォン渉外部長は「ドラマの中でイ・ゴウンは母親と二人暮らしをしているキャラクターだ。そのため、監督が人間臭い食堂を探してほしいと言った。実際に今撮影で使用しているウニのコカルビ食堂がある町が静かだったし、コンセプトにもピッタリ合うので交渉した」と明かした。

そのためだろうか。イ・ゴウンの母親役を演じるソン・ビョンスクが明るい笑顔で迎えてくれそうな雰囲気がする。こじんまりとした庭と素朴なインテリアは食堂の雰囲気をさらに温かくする。普通の町の食堂で感じられる懐かしさもある。

「ドラマの帝王」に欠かせない背景、ウニのコカルビ食堂

ウニのコカルビ食堂では、多くのエピソードが繰り広げられた。アンソニー・キムが来てイ・ゴウンに手を差し伸べたこともあったし、イ・ゴウンの母親がドラマ「京城の朝」のスタッフのために食事を準備したこともある。またカン・ヒョンミンが「京城の朝」をPRするためにファンクラブのメンバーと一緒に訪問し、注目を集めたこともあった。

第12話で、イ・ゴウンは「『京城の朝』はここから始まった。ここで暮らしながらストーリーを企画し、初稿を書いた」と初インタビューの場所としてウニのコカルビ食堂を選んだ理由を明かした。すると、記者は「イ・ゴウン脚本家のインタビューをするには最もいい場所ですね」と相づちを打ちながら意味を与えた。

入り口から「ドラマの帝王」のオーラが感じられる。サバを焼く時に使う鉄板と火炉などが印象的だ。アンソニー・キム、カン・ヒョンミン、母親などと話をするイ・ゴウンの姿が目の前に繰り広がるような気がする。

実は焼肉専門店

食堂の扉を開けて入ると、コカルビの写真と「京城の朝」ポスターなど、ドラマでおなじみの食堂と同じだった。だが、メニューは違った。その理由は、この食堂はもともと焼肉専門店であるためだ。このオデポ焼肉村のメニューには、実際コカルビも載っている。

コ・ソングォン渉外部長は「コカルビという食べ物自体が非常に庶民的だ。だがコカルビを扱っている食堂があまりなかった。場所は気に入ったが豚カルビの食堂だった。そのため、ドラマが終わる時まで看板をコカルビの看板に変えることにした」と伝えた。

立て看板には「ドラマの帝王」の撮影場所であることと、通常営業中という文章が書かれている。また食堂の中には食事ができる部屋もあるが、素朴なイメージを強調するために撮影をする時には部屋の扉は閉められている。

オデポ焼肉村のオ・セヨル氏は「近所の人たちもここでドラマ撮影をすることを不思議に思っている」とし「ドラマを見て訪ねてくる人も多い」と話した。

イ・ゴウンが実際にコカルビを焼いてはくれないが、和やかな雰囲気と彼女の喜怒哀楽を感じることができる。ウニのコカルビ食堂が「ドラマの帝王」の中で、今後どのようなシーンの背景になるのか楽しみである。

「オデポ焼き肉村」
住所:京畿道高陽市徳陽区三松洞61-11(地下鉄3号線三松駅)

記者 : パク・グィイム