「不朽の名曲」特別な“ロングセラー”活用法

OSEN |

“ロングセラー”をこれだけうまく活用している番組があるのだろうか。伝説そして出演者を“ロングセラー”で埋めたKBS 2TVのバラエティ番組「不朽の名曲2-伝説を歌う」(以下「不朽の名曲」)が、自身の番組の長所を前面に押し出し、カン・ホドンとユ・ジェソクを立てた競合番組との間で意味のある視聴率競争を繰り広げている。

「不朽の名曲」は、カン・ホドンが率いるSBS「スターキング」とユ・ジェソクのMBC「無限に挑戦」の間で、一桁に視聴率が落ち、視聴率競争では多少遅れを取っているが、再び視聴率を回復し、底力を発揮している。

25日午前、視聴率調査会社AGBニールセン・メディアリサーチの集計結果によると、24日午後に放送された「不朽の名曲」は、全国基準9.9%の視聴率を記録した。これは、前週の7.9%より2%も上昇した数値だ。

このような「不朽の名曲」の視聴率回復は、番組そのものが持っている“ロングセラー”の特別な活用法があったため可能だった。伝説をキャッチコピーに、過去に人気のあるまたは隠れていた名曲を再発見する楽しさを掲げる番組という点で、文字通り“ロングセラー”のパワーを見せていた「不朽の名曲」は、出演者たちにおいても“ロングセラー”を選び、効果を見ている。

24日の番組では、今年で誕生70周年、他界41周期を迎える故ペ・ホ特集の1部が放送され、ミュージカル俳優イム・テギョンがすべての歌手たちを押さえ5連勝を果たし、最終的に1部の優勝を獲得した。

イム・テギョンは、すでに「不朽の名曲」を通じてたくさんの支持を得てきた“ロングセラー”出演者だと言える。番組からは公式に降板したが、特集番組に出演して自身の真価を発揮し、結果的に番組にプラスの影響を与えた。

「不朽の名曲」は、初期の7人体制のラインナップをアイドル歌手で構成し注目されたが、徐々に出演者を実力派の中堅歌手に変え始め、番組からの降板に意味を置かず、自由な出演を可能にしたことで歌手たちのプレッシャーを軽減させた。番組の性格上、グループまたは歌手活動による“休息期”を設けることを許可しているため“降板”という言葉は似合わないが、形式上降板をする歌手たちがおり、毎回出演者が変わっている状況で、過去に多くの人気を得た出演者を番組の前面に押し出している。

特に、パティ・キム、ソン・チャンシク、シン・ジュンヒョンなどの伝説の人物を取り扱った特集では、ALi、Davichi カン・ミンギョン、SISTAR ヒョリン、4Men シン・ヨンジェ、K.will、キム・テウ、Brown Eyed Soul ソンフンなどが出演し、嬉しさを超える感動を与え、他の新人歌手にまでいい影響を与え、出演者の能力を一緒に成長させてきた。

特に、トレンドが急激に変わる放送環境の中で、このような“ロングセラー”を作り出し、また彼らを活用して善戦するのは他の番組にとって模範となる。新人歌手を始め、今は従来の歌手にとっても「不朽の名曲」への出演そのものが難しくなるほど、出演を希望する歌手が増えているが、他の音楽番組では披露できなかった姿を披露できるのはもちろん、それ自体で“ロングセラー”として認められることを希望する歌手たちが増え、プラスな影響を与えているのだ。

ある歌手のマネージャーは、「『不朽の名曲』への出演を会社レベルで積極的に支援している。毎週編曲を通じて歌手の実力もつき、何より歌手本人も様々な世代の観客や視聴者と向き合うことになり、これからの歌手生活について振り返るきっかけになるようだ」と述べた。

他のマネージャーも「イム・テギョン、ALi、ヒョリンなど、番組で着実に支持を受けた歌手たちが『不朽の名曲』を土台にして様々な活動をしており、出演自体が非常にいいチャンスだ。他の音楽番組では多少トレンディで話題になりそうな出演者を望むが、『不朽の名曲』は実力さえあればチャンスを得られるという点で歌手たちにとってはいい機会になるし、売れ続けるきっかけになるようだ」と述べた。

カン・ホドン、ユ・ジェソクという2人の大物MCが率いる番組に対抗し、自分たちのやるべきことを地道にやってきた「不朽の名曲」は、今後出演者を始め番組の形式をリニューアルし、変化を図る予定だ。

記者 : チョ・シニョン