【カン・ホドン復帰 Vol.1】わずか10分間の「スターキング」での放送も“カン・ホドンらしい”

OSEN |

これまでの過程に比べれば少しそっけなく見える“復帰”だったが、カン・ホドンらしかった。約90分の放送時間のうち、彼に与えられた時間はわずか10分だったが、彼は番組を際立たせると同時に自身の真価を見せる賢明な国民的MCだった。

カン・ホドンは、10日午後に放送されたSBS「スターキング」で暫定的な引退を宣言してから約1年ぶりに活動を再開した。すでに知られている通り、彼は一度も弾いたことのないピアノを演奏しながらノ・サヨンの「出会い(マンナム)」を真心を込めて歌い、多少ぎこちないジェスチャーと震える声で見る人まで緊張させながら復帰の感想を伝えた。

SUPER JUNIORのイトゥクとBOOMから国民的MCと紹介されたカン・ホドンは、歌を披露した後「視聴者の皆さん、久しぶりです。『スターキング』のMC、カン・ホドンです」という言葉で自身を紹介した。何の話をどのようにしたらいいのか分からず歌でオープニングを迎えたという彼は「『出会い(マンナム)』は個人的に大切な日、視聴者、スター、参加者の皆さんを大切にしたいという意味を込めて歌いました。よろしくお願いします」としながら空白期間に関する話を始めた。

記者会見の形でゲストのスターたちが復帰に関する心境を聞く時間が設けられ、カン・ホドンとKBS 2TV「ハッピーサンデー-1泊2日」に一緒に出演したウン・ジウォン、キム・ジョンミンをはじめ、パク・ヘミ、パク・ジュンギュ、キム・ナヨン、2PM、f(x) ビクトリア、ZE:A グァンヒ、4Minute キム・ヒョナなど、スターたちが彼の復帰を祝い、注目を集めた。

復帰後、最初の番組である「スターキング」を通じて自身の誠意を伝えたかったカン・ホドンは「上手くやる自信はないけれど、韓国でベストを尽くす自信はある」とし、結果にこだわった過去を反省し、今現在を生きていく人になるという意志を伝えた。そして、すべての話を打ち明けた彼は、「番組の録画だけで幸せだ。毎週土曜日、僕とともに幸せになってほしい。頑張る」と伝え、「スターキング」の初の参加者を紹介した。

予期せぬデマで放送活動を休止していた人たちが空白期間後、初の放送で様々な話と心境を語ることに比べ、カン・ホドンは約10分間、空白期間についての具体的で直接的なコメントの代わりに、自身の意志を表現することに集中した。もっと説明が聞きたかった人々には多少そっけなく聞こえたかもしれないが、彼は「スターキング」のMCとして自身に与えられた時間だけを利用し、復帰とともに変わる番組に対して集中させるように賢明な姿を見せた。

少し高いトーンの声で「皆さんの大きい拍手が必要です」と参加者を紹介したカン・ホドンは、ファン・ミヌ君とPSY(サイ)の「江南(カンナム)スタイル」に合わせ楽しく馬ダンスを踊ったり、発達障害を持つ16歳のピアノの天才、ミンス君を暖かく抱きしめるなど、愉快で率直な自身の姿を見せることに集中した。

一般の人々が主人公になる「スターキング」に愛情を持ち、初の復帰番組にしたカン・ホドンは、参加者と視聴者に主人公の席を譲ることで国民的MCらしい姿に戻った。シベリアトラのように叫ぶ彼が全国民に“虎の機運”を吹き込ませるとともに、自身が担当する番組まで復活させ、多少冷え込んでいる放送界に活力を吹き込むことができるのか、その成り行きが注目される。

また、「スターキング」はカン・ホドンの復帰とともに視聴率が急上昇した。11日午前、視聴率調査会社AGBニールセン・メディアリサーチが集計した結果によると、10日午後に放送された「スターキング」は16.2%(全国基準)の視聴率となった。これは、前回の10.8%よりなんと5.4%も上昇した数値で、同時間帯で1位を記録した。

記者 : チョ・シニョン