Vol.2 ― 「アイドルマネージャー」MBLAQ スンホとキム・セロム、バラエティでは珍しい関係ですよね:SPECIAL INTERVIEW

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アイドルグループMBLAQが中心ではあるが、マネージャー役として参加するキム・セロムさんと、ガールズグループSTELLARのメンバーチョンユルさんにとってもこの番組は特別なチャンスだ。特に、まるでtvN「応答せよ1997」のソン・シウォンのように、好きな芸能人のマネージャーの仕事を務めることになったチョンユルさんにとっては、時々これが現実なのかと疑うくらい、大きな感動だったのではないだろうか。しかし、あまりにも激しく非難され、今やチャンスというよりは負担に感じられそうだ。このような反応を予想できなかったのだろうか。制作スタッフをはじめとする皆に聞いてみた。

参加者:コ・ビョンホンプロデューサー、パク・キョンリム、MBLAQ(スンホ、ジオ、チョンドゥン、ミル)、キム・セロム、チョンユル、コラムニストチョン・ソクヒ

―制作スタッフとして、MBLAQというアイドルグループをどう思っていますか?

コ・プロデューサー:感謝しています。芸能人なので、どうしても隠したい部分があると思います。ためらっていても結局は全部見せてくれるとき、本当にありがたいです。そして最も重要な部分、MBLAQは特に音楽的な面で熱心なアイドルです。曲を出すとなれば、言われた通りに練習してステージに上がるのではなく、本人たちの音楽を見せたがり、聞かせたがる子たちでした。音楽でもバラエティでも最高になりたがりますし。私もMBLAQのおかげで偏見がなくなりました。

スンホ:この番組が、もう一度初心に戻れるきっかけになりました。これだけ僕たちの便宜を図っていただいて、楽にしてくださった所はなかったと思います。率直に接してくださるので責任感が湧き、目標意識ができて、さらに頑張らなければと思うようになります。

―私はジオ君がこの番組を通じて、キャラクターを探すことができて良かったと思っています。

キム・セロム:これだけ面白い人だったとは、私もここで初めて知りました。

―キム・セロムさんは、初回からかなり批判されていましたが、どうでしたか?

キム・セロム:バラエティですからね。私に任せられたことですし。それでも、ある程度経歴があるので、今やそれくらいで傷ついたりしません。見慣れたキャラクターなので。キョンリム姉さん、チョンユルさん、私、いずれもマネージャーという名目で始めたんですが、回を重ねれば重ねるほど、本当のマネージャーになった気分です。この番組で彼らが成功してほしい、さらに面倒を見てあげたいとも思いますし。頑張らなければというのが優先されるので、まだ心を痛めたことはありません。傷つくことがあっても、バラエティだから理解できますし。

「スンホとキム・セロム、バラエティでは珍しい関係」

―でも、初回の日本コンサートの現場では、本当に泣いていましたよね。設定ではあるものの、以前QTVの「順位を決める女」(韓国版「格付けしあう女たち」)でも、かなり攻撃されていましたし。それでも、男性アイドルからからかわれるのとは、少し違う感覚ではありませんか?

キム・セロム:はい。そうなんですが、スンホさんが全部バラエティにしてくれると信じていました。

スンホ:キム・セロムさんと僕が同い歳です。久しぶりに同い歳の友達ができて嬉しいです。他の番組では同い歳の友達と言い合えないですからね。

パク・キョンリム:ご存知だと思いますが、アイドルは少し慎重になる部分があります(笑) なんだかんだとするキャラクターが、一人くらいはいて欲しいと思ってはいましたが、誰一人名乗り出ない状況で、キム・セロムさんが「私がします」と言ってくれました。番組を作る立場からはありがたかったです。

スンホ:その勇気に拍手を送りたいです(笑)

コ・プロデューサー:私たちもどういった反応なのか、全部知っています。しかし、パク・キョンリムさんがキム・セロムさんに言っていました。「放送で見える姿が、あなたの本当の姿ではないということを知っている。それでも、あなたの本当の姿を見せろ。いつかは理解され、それ以上批判されなくなるだろう」と。キム・セロムさんは書き込みを読んでいないと言っていましたが、当然読んでいると思います。チョンユルさんは新人としてたくさん準備して来ているようですが、なかなか割り込めないと思います。私たちにはキャラクターが必要でした。キム・セロムさんは特に、確執の要素を持つキャラクターが必要だったのです。

スンホ:実は、マネージャーが3人だと聞いたとき、最初は心配しました。キョンリム姉さんとは良く知っている仲ですが、キム・セロムさんやチョンユルさんはそうではなかったので。今は自身の役割、自身の居場所をきちんと探し、しっかりしてくれているので上手くいっていると思います。チョンユルさんは突拍子もないコメントで笑わせるときがありますし、キム・セロムさんは元気溢れるスタイルなので、オーバー過ぎたりもしますが、しかし、そのようなときも表に出さずに明るい声を出すために努力していました。一つのドラマで皆が主人公にならないように、一緒に作りあげていく者同士で、お互いに協力し、支え合ってこそ良い番組となります。もし誰かが引き続き目立とうとすれば、それは欲を出し過ぎているように見えると思います。

―今日のスンホ君を見ると、毎回目立とうとしているようでしたが……(笑)

スンホ:いえいえ、そうではありません。それは、その瞬間をスムーズに繋ぐための試みだったはずです(笑)

「要らない存在と言われるチョンユル、残念です」

―チョンユルさんは初のレギュラー出演なうえに、簡単ではない役割なので色々と心配事が多いと思われます。まだまだ若いのに、要らない存在とまで言われているのが残念ですし。

パク・キョンリム:チョンユルさんは新米のマネージャーの役割です。研修生のような感じ? どこに行ってもおっとりとした新米はいるじゃないですか。マネージャーも役者たちにプロ意識を学びながら成長していくように、MBLAQとチョンユルさんはお互いに学んで成長していく関係です。「アイドルマネージャー」がMBLAQをメイクアップする番組なので、チョンユルさんはあまりケアできませんが、いつかはきっと上手くなると思います。
チョンユル:私が考えても、私はただじっとしているだけです。何とかして映らないと覚悟してから撮影に臨んではいますが、いざ撮影が始まると内気になってしまいます。学んで得るものが多いので良いですが、家に帰ると「こうすれば良かったのに」と必ず後悔します。

―私も放送を見ながら天下りキャラクターでもあるまいし、なぜあえて役に立たない人物を入れたのだろうと不思議に思いました。果たして本人にとってこれがプラスになるのかと。しかし、ここに来てずっと見守ってみると、なぜなのか分かるような気がします。キャラクターが正反対のMBLAQとマネージャーたちの間で、緩衝材の役割をしていると思います。

コ・プロデューサー:マネージャー3人のうち1人は、先輩後輩グループから探したかったんです。そこでSTELLARのメンバーの1人がジオの熱狂的なファンだという話を聞きました。自身が好きなアイドルのマネージャーになる。ドラマチックじゃないですか。そこで番組に合流することになったのです。しかしマネージャーなのに本人がリードできる部分があるわけでもなく、色々と大変だろうと思います。何か役割を与えてあげたいですが、まだ素人なので簡単ではありません。

―チョンユルさんを最も助けてくれる人は誰ですか? 放送ではジオ君への気持ちが変わったと言っていましたが。

チョンユル:確かに言ってはいますが、でもまだジオさんです。

「私たちの新しい挑戦、楽しみにしてください」

―ところで、ミル君に質問したいのですが、リーダーは本当に怖いですか?(この日はミル君がスンホ君に怒る演技のミッションがあった)

ミル:いいえ!そんなわけがありません。練習生として初めて会ったとき、最初は少し怖かったですが、スンホ兄さんは自分の仲間だと思う人には本当によくしてくれます。

―収録を見ている間、生まれつきのリーダーだなと思いました。カメラが回っていないときも些細な部分までケアしていました。

ミル:放送用のコメントではなく、本当にそうです。スンホ兄さんが本当に怖かったら、僕はおそらく最初の頃に逃げていたと思います(笑)

―パク・キョンリムさんと一緒で良いところもありますよね?

ミル:キョンリム姉さんは、僕たちが羽目を外しすぎると、手綱を握ってくれる人です。僕たちの自然な日常を番組として仕上げてくれる、ありがたい方です。

パク・キョンリム:この子たちが初放送をMBC FM「パク・キョンリムの星の輝く夜に-7分招待席」で一緒にしました。アヒルが卵から孵り、初めて見た存在に愛着を持つように、私たちもそういう仲なのです。その当時分かりました。本当に優しく、誠実な子たちなんだと。本当に頑張る子たちなんだと。

ミル:キョンリム姉さんは、僕たちのスタートの時も一緒でしたし、ファンミーティングをはじめ、色々なことを共にしました。「アイドルマネージャー」も僕たちの方からキョンリム姉さんとしたいと頼んだのです。快く承諾してくれて感謝しています。

パク・キョンリム:ありがたいです。結婚して子供を産むと、私が得意なバラエティ番組よりは、スタジオで行うトーク番組でしかオファーが来なくなりました。その点でそれなりに悩んでいましたが、MBLAQが一緒にしたいと言ってくれたので、新しい目標ができました。私もその年頃に戻り、この子たちと一緒に友達のように遊ぼうと思ったのです。

―友達ですか? 以前のアイドルと共に出演していたMBC「強力推薦土曜日-起こしてくれてありがとう」のときよりも母親のような感じがしましたが(笑) ときめきがないじゃないですか。今日見てみると皆演技が上手かったですが、演技の先輩としてどう思われますか?

パク・キョンリム:共演する私もびっくりしました。厳しいチョン・スギョン先生から指導を受ける状況なので、さらに頑張ったのかも知れません(笑)

ジオ:メンバーがみんな演技に興味を持っています。タレント気質があるので、このような状況になるとハマってしまうんです。特にスンホと僕はミュージカルの準備をしながらたくさん学んでいます。

―ミュージカル「光化門恋歌」はいつから上演されるんですか。

ジオ:11月10日の大阪公演を皮切りに、東京でも上演する予定です。今も練習していますが、学生生活に戻ったみたいです。演技、発声など、決められた時間の授業があるからです。新しい分野に足を踏み入れることは、難しいですしドキドキしますが、僕自身がグレードアップしている感じです。軍隊に行ってきたら、チームを作ってプロデュースもしてみたいと思っていますので、学ぶという思いで頑張っています。

(ジオ君が目を光らせながらミュージカルの話を続けようとした瞬間、作家さんが申し訳なさそうな表情で収録再開のサインを送った。邪魔をするわけにはいかないので、急いで話をまとめたけれど、この場を借りてスンホ君とジオ君の新たな挑戦に激励の拍手を送りたい)

エピローグ
インタビューが終わってから数日後、ミル君がSBS「ジャングルの法則2」の南米編に合流することになったとの知らせを聞いた。それだけスタジオの外で挑戦をしたがっていた彼は、チャンスを掴んだようだ。自身の子供が掴んだ絶好のチャンスのように微笑ましい。「アイドル軍団トッタクニョ」当時はきついスケジュールで、インタビューの途中に居眠りをするメンバーもいたMBLAQ。彼らの更なる成長が楽しみだ。

文:コラムニスト チョン・ソクヒ

「NAVER スペシャルインタビュー」では、注目が集まっている話題の人物にコラムニストのチョン・ソクヒさんがインタビューを実施。韓国で一番ホットな人物の本音をお届けします。

記者 : チョン・ソクヒ、整理 : チェ・ジョンウン、写真 : studioS イ・ジヌク、チョン・ソクヒ