ジョンフン「気難しい?昔はそうでした」

OSEN |

余裕。2年ぶりにマイクを手にしたジョンフン(John-Hoon)を一言で表現すれば、まさにこの言葉だと思った。

9日にカバーアルバム「My Story」を発表したジョンフンは「今になってやっと気楽になれた」とゆったりとした笑顔を見せた。彼は「インターネットの書き込みや、人の視線を気にしなくなった」と時間が与えてくれた贈り物として、自身の変化を表現した。

「以前は『こういう話をするとこのような結果が予想されるからするな』と言われました。それで、自分を表現しないため言葉を慎みました。“気難しい”という言葉が声を掛けにくいという意味で使われるなら、それは納得できます。今は、関係者たちに会うと、もちろん友達のように気楽にとはいかないけれど、いろいろな話をします。年もとったし、外国にもたくさん行ったし、軍隊にも行ってすべてのことに年輪を重ねてきたので淡々と感じられるようになりました。気難しい部分は、もちろん今もあるでしょうが、悪意はないということを知っていただきたいと思います(笑)」

親切になったジョンフンは、新人の気持ちに戻って、歌手としてまたファンの前に立とうとしている。演技と歌、違うようで似ている2つのジャンルを行き来しながら活動してきただけに、純粋に歌を歌いたいという気持ちは日増しに大きくなった。それで“心のままに行動しよう”と決心した彼は、カバーアルバムを発表することになった。今回のアルバムは、歌を歌いたいという自信と希望が込められた結果で、いつか交わしたファンとの約束でもあった。

「2年ぶりですね。プレッシャーもあります。なぜカバーアルバムなのかという話をたくさん聞かれましたが、最近のトレンドは僕の感性と違う部分があります。僕の感性と違う歌を歌うより、従来の楽曲に変化を与えて再度歌ってみた方がいいと思いました。作業の過程より、カバーアルバムを出そうと決心することの方が難しかったです」

アルバムの準備が具体化したのは、昨年だった。除隊した後、軍隊に対する不安から解放された彼は、予備役(予備軍:除隊後も8年間訓練を受ける)はまだ残っているが、一層生活にゆとりができた。「歌を歌わなければならない」「学生時代に溢れていた感性を取り戻さなければならない」という気持ちを持つようになったのもこの頃だ。

「歌をやらないと思ったことはなかったのに、この頃は歌手としての活動がありませんでした。今回のアルバムに収められた楽曲は、僕が芸能人になる前、憧れる気持ちで歌っていた曲です。タイトル曲『ひとりのための心』は、学生時代に繰り返して聞いた楽曲です。『茨』は、チョ・ソンモ先輩が歌った楽曲で初めて聞きましたが、その後原曲が詩人と村長というグループの曲だということを知りました。『茨』の作曲家を直接訪ねた時『派手な編曲もいいが、歌詞をよく考えてほしい』と言われました。その時の気分は、結婚の承諾をいただいた感じでした(笑)」

何度も“新人の姿勢”を強調した彼は「楽しく最善を尽くす」と誓った。12月初めにソウル公演も予定されているだけに、今年の残り時間もあっという間に過ぎてしまうだろう。

「曲を録音するとき、昔のことを思い出しました。韓国語で録音することも久しぶりだったし、おぼろげな感覚がとても良かったです。たくさんの方々に共感していただきたいと思います。そして、韓国では初めて単独コンサートを行うことになりました。面白いと思うけど、新人の気持ちで頑張らなければならないと思います。新人の姿勢で臨みます。ハハハ」

記者 : イム・ヨンジン