AOA「最初は天使の名前にむしずが走りました」

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ぺちゃくちゃ、にこにこ、きゃっきゃ……。8人の少女たちが集まって一言ずつ話をすると、雰囲気が明るくなる。メンバー各自が明るいオーラを持っていることを感じさせる。ガールズグループAOAが天使のイメージで歌謡界にデビューした。

AOAはバンドとダンスを網羅する差別化された“トランスフォーマー型”ガールズグループとして知られ、デビュー前から話題を集めた。タイトル曲「ELVIS」をはじめ、カバー曲「Crazy in Love」、同じ所属事務所のバンドCNBLUEのジョン・ヨンファがプレゼントした「LOVE IS ONLY YOU」を盛り込んだミニアルバムをリリースした。

「天使をコンセプトにすると聞いて、ちょっとぎこちなかったことは事実です。各自に与えられた天使の名前にむしずが走ったりしました。だけど舞台ではカリスマ溢れる姿をお見せする予定です。カリスマ性のある天使たちをご覧ください」

AOAには特別な経歴を持ったメンバーたちもいる。ソリョンは、2010年にある制服モデル選抜大会で1位を獲得し、同じ所属事務所のバンドFTISLANDの「ものすごく」のミュージックビデオに出演して、女優として先にその姿を披露した。

またヘジョンは、最近終了したSBS週末ドラマ「紳士の品格」で、イケメン中年4人組とクラブで出会った同窓生の娘役で登場し注目を集めた。ミナは、インターネット上を沸かせた“オルチャン(美男美女)”出身で、末っ子チャンミは、故郷の亀尾(クミ)ではダンスが上手だということで有名だった。

AOAのメンバーたちは、現在共同生活をしている。“寝る部屋”と“騷ぐ部屋”で分けられているというAOAの宿所は、どんな雰囲気なのだろう。8人の少女たちが一つ屋根の下で暮らすことは、簡単ではないはずだ。8人のメンバーが同時に出かける支度をしようとすると時間が長くかかるため、宿所には厳しい規則があるという。

「末っ子が一番先に起きて顔を洗うなどしてから、順番に姉さんたちを起こすシステムです。また後片付けや洗濯などは、当番を決めて責任を持って必ずします。そのシステムがよく守られているから、宿所での生活も楽しいです」(ヘジョン)

「“眠る部屋”では本当に死んだように眠ります。チョア姉さんが一番年上なので、規則をちゃんと守るようにリードしてくれます。そしてメンバーたちと話したかったり遊びたければ、ジミン姉さんがいる“騷ぐ部屋”に行って遊んだりします」(ソリョン)

この様に両親と離れて、長い間寄宿舎で共同生活をしているAOAのメンバーたち。芸能界に入ることについて、両親は反対しなかっただろうか。歌手になるという夢を打ち明けた瞬間について語ってくれた。

「私の場合は、幼いころからピアノを弾いていましたが、歌手になりたいと言ったら、両親が『そのままピアノを続けなさい』と言いました。でもピアノを弾くよりは、歌とダンスがもっと好きだったんです。心から説得して努力する姿を見せたら、両親も認めてくれました」(ユナ)

「母が幼いころから言語関係の勉強をすることを望んでいました。それで中国語の勉強をしましたが、とても歌を歌いたかったんです。それで母が中国語の塾のためにくれたお金で実用音楽のレッスンに行きました。ところが真剣さが通じたのか、母も後になって承諾してくれました」(ジミン)

反対の場合もある。「私の場合は、母が私に内緒で“制服モデル選抜大会”に申し込んだんです。大会の3日前に知りましたが、1次も2次も受かって3次で惜しくも落ちました。そのときに所属事務所のスタッフの目に留まって、歌手になる夢が実現したんです」(ヘジョン)

AOAとしてデビューするまで、8人のメンバーが同じ家で生活をしてから1年半になった。これくらいなら、好きなところから憎たらしいところまで、すべての面で情がわいているはずだ。お互いに言いたいことがないかと聞くと、メンバーたちが口を開いた。

「練習生のとき、ひどい病気にかかったことがありましたが、チョア姉さんがお粥を作ってくれて、色々と面倒見てくれたときは本当に涙が出ました。長い間一緒にいたので、情がたくさんわいたようです」(チャンミ)

「時々こんな話をするんです。私たちが一生懸命活動して、後に8階建てのビルを建てて一緒に暮らそうと。各階に1人ずつ暮らすなんて、面白そうでしょう?“AOAビル”を建てて、メンバーたちと楽しく過ごすのが夢です。あ、そうだ。マネージャーさんは地下1階を予約しています。はは」(ジミン)

記者 : チェ・ジイェ