Vol.3 ― 「紳士の品格」チャン・ドンゴン“息子はテレビに出ている私がわかります”

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「言葉を覚えた息子が本当に不思議です」

嵐のように過ぎ去ったドラマ「紳士の品格」は、チャン・ドンゴンにイメージチェンジの機会を与えただけではなかった。視聴率と話題性の両方を手に入れたこの作品は毎週新しい話題を呼び、チャン・ドンゴンはさらに親しみを持ってファンと近づくことができた。

「『よかった』とドラマを好きになってくださる方が多いです。一部では、私がそこまでする必要があるのかと言う方もいますが、私はこのドラマを通じてしようとしていたことをすべて叶えました。何かを得るためには何かひとつを捨てなければならないように、私自身が身軽になった気分です。特にファンの方々は、以前は私にサインを頼みにくかったようですが、今はとても積極的に近づいてきてくれます。そんな反応がとても嬉しいです」

ドラマで、コリン(CNBLUE イ・ジョンヒョン)の父親役だったチャン・ドンゴンは、実生活でも一人の子供の父親だ。彼にとって家庭は、チャン・ドンゴンがチャン・ドンゴンでいられる理由だった。息子について話すチャン・ドンゴンの表情には、自然と笑顔が溢れていた。

「子供が大きくなってきて、最近言葉を話し始めました。もう一方的ではなく、お互いに分かり合えることがとても不思議でした。私の言葉に反応し、意思を通わせるということがとても楽しいです。家庭では、家長として適応できずに私を捨てなければならない部分もありますが、それは男として完成するプロセスのような気がします。子供が大きくなるにつれ、そういうことを感じます。私がテレビに出ていると、子供は私がわかります。もしかしたら息子は、すべての人がテレビに出ていると思っているかもしれません(笑)」

彼は子供について話している間、ドラマでのコミカルな演技が子供と一緒にいるときに出ている気がすると言い、笑いをこらえきれずにいた。

「ドラマのような可愛い様子は、子供と遊んでいるときによくなります。40年間生きてきて、一度もしたことがないような表情を子供と一緒にいるときにするようになりました。そういうことを通じて、自然にトレーニングができたような気がします」

「スパイ物を本当にやってみたいです」

チャン・ドンゴンは次回作に対する質問に、俳優歴20年の経験が窺える答えを返した。その瞬間、笑いながらキム・ドジンの話をしていた彼から、俳優チャン・ドンゴンのカリスマ性を感じた。

「俳優が次の作品を選ぶとき、やりたいことがあって自然に決まるときと、意図的に決める場合があるんですが、前者が最も良い結果を得られる選択です。やりたい作品がないときはスランプの時期で、俳優として一番辛いことです。リフレッシュは、私の中にやりたいという欲望を探す過程です」

しばらく真剣だった彼は、ドラマで学んだトークセンスを見せ、楽しそうだった。

「以前からスパイ物をやってみたかったんです。ラブコメディは今回のドラマが最後になりそうです(笑)」

記者 : チェ・ドゥソン