Vol.2 ― ソン・ユリ「脳裏に焼き付くようなキスシーンを撮りたかった」

MYDAILY |

女優ソン・ユリが変わった。ソン・ユリは1998年にガールズグループFin.K.L(ピンクル)としてデビューしてから、すでに芸能生活は15年目になる。10代と20代を芸能人として過ごし、今では30代になった。

そんな彼女が女優に転身したのは2002年なので、20代と30代は女優としての日々を送っている。今回の映画で共演したカン・ジファンは、女優ソン・ユリの20代と30代を近くで見守ってきた俳優だ。彼女は映画のキスシーンについて語りながら、20代の頃は消極的だったが30代に入り積極的にできるようになったと自己評価した。

ソン・ユリは、「20代の頃はとてもシャイだった。ドラマをたくさん撮ったけど、キスシーンは控えなければならないという考えもあった。私が積極的にキスをするより、急にキスされるシーンが多かった。“守備ユリ”というニックネームが付くほどだった」と語った。

続けて「今回初めて、大人の女性の雰囲気が溢れる役柄を引き受けて、今までとは違うようにしなければならないという気がした。それで積極的にアイデアも出した。人々の脳裏に一生焼き付くようなキスシーンを撮ってみたかった」と打ち明けた。

実際にソン・ユリは、カン・ジファンにキスシーンのアイデアを出していた。そしてそのようにして作り上げたキスシーンに、彼女も満足しているようだ。

ソン・ユリは、「『風と共に去りぬ』を見たとき深く感銘を受けた。『チャ刑事』には、チョルス(カン・ジファン)とヨンジェ(ソン・ユリ)の恋愛シーンは多くはなかった。それでキスシーン一つで恋愛モノとしての終止符を打たなければならないという思いで、(『風と共に去りぬ』の)ヴィヴィアン・リーのように、押し倒すようにしてほしいと頼んだ。かなり満足できるシーンになった」と説明した。

キスシーンに臨む姿勢を見ても分かるように、20代と30代のソン・ユリは内面の変化を経験した。さらにフレキシブルで自然になった。

彼女は、「心の余裕ができたと思う。『変なイメージで見られてもかまわない。他のところで取り返したらいい』と思えるようになった。冒険するようになったし、失敗に対する恐れも少なくなった。でも、30歳になったばかりの頃は、『終わった』という気がした。30歳は、色で表現すると灰色だった。1年過ぎてから、20代では見ることができなかったものなどが見え始めて自由になった。素直になったし、成長したと思う」と自らを顧みた。

そんなソン・ユリは、最近さらに美しくなったという評価を受けている。20代でもない30代の女優がさらに美しくなったという評価は、彼女にとって気分のいいニュースだ。

ソン・ユリは、「休まないで仕事をしていて、“カメラ効果”のようなものがあった。特別にきれいになったというより、みんな見慣れたのでそう感じてくれるのだと思う。休みの時に写真を撮った時はあまりきれいじゃなくて、どうすればきれいに映るんだろうと心配していた。でも今回はきれいに映って、『何でだろう?』と不思議に思う」と言いながら、「これからもさらに美しくありたい」と冗談を交えつつ語った。

最後にソン・ユリは、「笑いが万病の薬だと言う。『チャ刑事』は、見ている間ストレスや腹立たしさ、何か解決できないものなどを忘れさせてくれる映画だと思う。日常に疲れた方々が見に来てくださると嬉しい」という言葉で、映画に対する愛情を表わした。

記者 : キム・ミリ