“デビュー13年目”キム・ボムス、世宗文化会館の舞台に立つ

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25日から「2012 キム・ボムスコンサート-ゲッ・オーライ・ショーケストラ」を開催

デビューから13年、世宗(セジョン)文化会館大劇場の舞台に立ったキム・ボムスは、だいぶ浮き立っていた。長らく無名の歌手だったが、2011年MBCバラエティ番組「私は歌手だ」で状況が一転し、大衆音楽の歌手にはあまり許可されないという世宗文化会館での公演開催にまで至ったためだ。

「顔が無いわけでもないが、13年をそのように(歌手としての顔が無いように)生きてきて、やっと顔ができた」と冗談を交えて話した彼は、1万回以上は歌ったという「会いたい」をオープニングで歌う時に「カッコ悪いけど、震えてしまった」と告白した。

「ここは世宗文化会館ですから」と繰り返して強調したキム・ボムス。この場で40人組のダブルユー・フィルハーモニック・オーケストラ(指揮:イ・ジウォン)、16人組のファンタスティックビッグバンド「ゲッ・オーライバンド」と共演している事実が実感できないようだった。自ら「『私は歌手だ』(MBCバラエティ番組)のシーズン2だ」と言うほど、これまでやりたかったものをすべて披露した時間だった。

壮大なオーケストラが奏でる伴奏が流れた後、声だけの登場で「会いたい」を歌う彼の姿から、これまで着実に積んできた実力が感じられた。その後、「恋人がいます」「Stand by me」「愛してるから」「歳月が過ぎれば」「今日のような夜には」など、どんな曲でも自分のスタイルでこなすキム・ボムスの魅力が際立っていた。

ロックテイストの新曲「Rock Star」を初めて披露した後、キム・ボムスは新たな試みを披露した。ミュージカルの「キャッツ」「ノートルダム・ド・パリ」「オペラ座の怪人」「ジキル&ハイド」の曲を歌い始めたのだ。「ミュージカルをぜひやってみたい」と打ち明けた彼は、同じ所属事務所のソヌと「オペラ座の怪人」の「The Phantom of the Opera」を熱唱した。

「ノートルダム・ド・パリ」の「Danse Mon Esmeralda」を歌う時に、ハプニングもあった。その前にナ・フナの「愛」を歌いながら、ステージの下に下りたキム・ボムスは、ある女性に「後で会いましょう」と言って、バラの花を渡していたが、「感情を盛り上げるために女性の主人公が必要だ」として、ステージの上にその女性を再び呼び出したのだ。だが、その女性が中学生であることが判明し、ビックリしたキム・ボムスは丁寧なお辞儀をした。ステージセットとしてベッドが登場し、歌を歌っていたキム・ボムスが女性の上に倒れる場面を演出しなければならなかったことからのハプニングだった。

キム・ボムスは「ゲッ・オーライ・ショーケストラ」で、テティソの「Twinkle」や、IUの「Good Day」まで歌った。いつのまにか彼を代表する曲になったナムジンの「あなたと一緒に」も歌った。だが、キム・ボムスの声そのものを感じられる曲は何よりも彼自身の曲であった。「一番嫌な曲だったけど、今は一番愛している曲」というデビュー曲「約束」と、「最後の愛」「一日」を歌った時、彼は一番輝いていた。

自ら「カラオケに行って、マイクを手から離さない人のようだ」と話していたが、オーケストラとビックバンドの伴奏に合わせて3時間の間ずっと世宗文化会館を盛り上げられたのは、揺るぎない実力があったからこそできたことだ。27日まで続くキム・ボムスのコンサートを訪れる観客なら、放送で見た彼の姿はごく一部に過ぎなかったことに気づくだろう。

記者 : イ・オンヒョク