「キング~Two Hearts」チョ・ジョンソク“人気だという実感はできていない…”

OSEN |

※この記事にはドラマ「キング~Two Hearts」の結末に関する内容が含まれています。
「キング~Two Hearts」が最終回を迎え、“俳優チョ・ジョンソク”に対する記事が溢れた23日午後に、ソウル弘大(ホンデ)付近にあるレストランで彼に会った。

最初に打ち明けておくが、MBCの水木ドラマ「キング~Two Hearts」を見る前は、チョ・ジョンソク(32)という俳優を知らなかった。ミュージカル界ではすでに認められているスターだということ以外には、俳優チョ・ジョンソクに対しての知識があまりなかった。多くの視聴者たちがそうであったように、「キング~Two Hearts」でチョ・ジョンソクに初めて出会った。

チョ・ジョンソクは2004年にミュージカル「くるみ割り人形」でデビューした後「ヘドウィグ」「ギリシャ」「我が心のオルガン」等に出演し、ミュージカル界でその名を知らしめた。その後、今年に入ってMBNのドラマ「What's Up」で初めてドラマに出演し、映画「建築学概論」ではナプトゥク役に扮し、強い印象を残した。

偶然にもチョ・ジョンソクに会った日は「キング~Two Hearts」第19話で彼が演じたウン・シギョンが多国籍軍事複合体クラブMの首長キム・ボング(ユン・ジェムン)に銃で撃たれ、悲劇的な死を迎える日だった。チョ・ジョンソクに劇中でウン・シギョンが死んだ後に記事を書くと前提した後、死という結末に対する見解をあらかじめ聞いた。

彼は「最初から作家と監督が計画していた部分だった。もちろん残念な気持ちもあるけど、ウン・シギョンですから……」と言いながら言葉を濁した。視聴者もウン・シギョンの死を全く予想できなかったわけではない。ウン・シギョンが王室とイ・ジェハ(イ・スンギ)のためならば自分の身を捧げる人物だということは、ドラマを見た視聴者ならば想像ができることだ。

チョ・ジョンソクは、「俳優は脚本家が書いた脚本通りに、そして監督の演出通りに演技をします。演じたキャラクターが死んだので残念な部分もあるけど、そのような結末を選択した理由があると思います」と自分なりの意見を話した。

人気を実感できない

ウン・シギョンは、決まった道だけを歩む性格で、恋愛においても非常に用心深く、“ダッタビ(もどかしいの意)”と呼ばれる人物だ。ずっと想いを寄せていた女性で韓国の王女であるイ・ジェシン(イ・ユンジ)の告白にも「いたずらは止めてください」と言いながら無理に顔を背け、女性視聴者たちを虜にした。

チョ・ジョンソクは「撮影が終わってからあまり時間が経っていないので、人気を得たのか実感できていません。ただ、食堂でおばさんたちの顔を見て少しは感じている」と言い、ドラマ出演前とは変わった人々からの反応を伝えた。

彼は、今回のドラマを通じて人気を得たため、「キング~Two Hearts」に出演して最も恩恵を受けた人物の一人に浮上した。さらに、映画「建築学概論」の興行と重なり、彼の人気は高まる一方だ。

チョ・ジョンソクは、インタビューの途中でずっと、「このような人気は本当にありがたいです」と話した。チョ・ジョンソクという俳優の人気の秘訣を聞いても返ってくる返事は、視聴者とハ・ジウォン、イ・スンギなど、共演した俳優陣に対する感謝の気持ちだった。

「私は自分のやり方で演技をしているし、これからもそうします。ただ、今回の作品は、運がよかったようです。良い監督と脚本家、その中で良いキャラクターに巡り会えたのです。良い先輩と良い同僚、そして良い後輩に出会いました。その方々のおかげだと思います。

実際に恋愛する時は、すべてを捧げるタイプ

ドラマの中のシギョンは、ジェシンにキスをした後、「気持ちを抑え切れなかった」と当惑する人物だ。彼に、実際に恋愛する時はどうなのか聞いてみた。

彼は、迷わず「すべてを捧げるタイプ」とひと言で答えた。彼は「恋愛をするときはすべてを捧げるタイプで、よく傷つきます。恋愛に開放的ではない方で、太陽だけを見るひまわりのようです」と話した。ドラマの中の“ダッタビ”ウン・シギョンには、このような彼の性格が反映されていた。

ハッピーエンドではないが、互いに愛する役を演じたイ・ユンジに対してチョ・ジョンソクは「ものすごく息の合う女優だった」と笑みを浮かべた。

「イ・ユンジさんは本当に立派な人格の女優です。思いやりもあるし、本当に相手の俳優が気楽に演技できるように配慮してくれます」

チョ・ジョンソクは、今月末から「バンガ?パンガ!」のユク・サンヒョ監督の新作である映画「救国の鋼鉄隊」の撮影に入る。彼は今後の活動計画について「ミュージカル以外の活動をしてからまだあまり時間が経っていないので、当分は映画とドラマに集中すると思います。でも、演劇やミュージカルにも、いつでも出演したいです」と話した。

記者 : ピョ・ジェミン