「美男<イケメン>ラーメン店」チョン・イル“色っぽさのレベルが高くてNGを出しました”

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生意気な御曹司チャ・チスと、ドジな教育実習生ヤン・ウンビが繰り広げる胸キュンラブコメディ「美男ラーメン店」。オレ様キャラのチャ・チスを生き生きと演じ、キラキラ光るイケメンオーラととびっきりの愛嬌で、あらゆる女性たちを虜にしたチョン・イルに本作への思いを伺いました。

―はじめにシノプシス、または台本を読んだときの感想は?

チョン・イル:今までのドラマとはとても違うと思いました。ラブコメは大概どれも似たようなストーリーなのですが、このドラマではラーメンを素材にしていたり、主人公も(ただの御曹司ではなく)高校生の財閥二世で、雰囲気が違いました。特にチャ・チスというキャラクターがとても魅力的に感じたので、出演を決めました。

―台本を読んで、キャラクターに魅力を感じた部分や演じるのが面白そうと思ったシーンは?

チョン・イル:初め、台本は1、2話分しかあがっていなかったんですが、その中でも印象深かったのは、チスがウンビに向かって「このホクロ、きれいだね」というシーンです(笑) それと、逃げ込んだトイレでウンビに迫るんですが、キスされるのかと勘違いしたウンビに「なんで目をつむったんだ?」と言いながらウインクをするシーンも面白いなと感じました。そんな風にキャラクターにとてもに魅力があると思ったので、欲が出ました。実は出演を決めた後、チョン・イルならではのチャ・チスに変えてやろうと思ったんです。それで、衣装や髪型にもアイデアを出しました。

―話題を呼んだシーンに“キムチキス”がありますが、撮影でのエピソードはありますか?

チョン・イル:台本には、ウンビの指についているキムチの汁をなめるシーンがあって、その後に“キムチの汁がついているウンビの頬にキスをする”と書いてありました。なので、自分なりに考えて演技をしたんですが、監督に色っぽさのレベルが高すぎると言われてNGが出ました(笑) 色っぽさのレベルを低くしたのが、放送されたシーンです(笑)

―他にも、映画館の前での強引なキスシーンも話題になりましたね。

チョン・イル:チスがウンビを外に連れ出してキスするのですが、初めて愛情を示すシーンでした。(前置きもなく) 突然キスするので、強く当たり過ぎてイ・チョンアさんの唇から血が出てしまいました(笑)

―チスは、ウンビのどんな部分に惹かれたのだと思いますか?

チョン・イル:(ウンビは親にも叩かれたことがないチスを殴り) 生まれて初めて自分に“屈辱感”を与えた人で、今まで自分にそんなことをした人がいなかったので関心が生まれ、好きになったのではと思います。今まで見たことのない人に出会ったら、僕もそうなると思います。

―実際のイルさんだったら、ウンビに惚れる可能性は何パーセントぐらいですか?

チョン・イル:どうでしょう…17.2%くらい?(笑) ウンビは魅力的ですが、僕のタイプではないですね。僕自身は、理解力があって共通点のある女性が好きです。

―どんな共通点ですか?

チョン・イル:食べ物の好みが合うとか、映画の話が通じるとか、聞く音楽のジャンルが似ているとか……話が通じる人ですね。僕に対する理解のある人がいいです。

―チスにうらやましさを感じる点があるとしたら?また、逆にチスに共感できなかった点は?

チョン・イル:自分の感情に正直なのがうらやましかったです。僕の場合、仕事をしているとストレートに物を言うことができなかったりします。回りくどく言ったり、一度考えてから言うようにするので。ただ一方で、チスがウンビに車から降りろというシーンがありましたが、女性にむやみにそういうことを言うのは理解ができなかったですね。

―そんなチスもウンビに出会い変わっていきますが、一番変わった点はどんなところだと思いますか?

チョン・イル:自分のことしか関心がない個人主義だった男が、他人を配慮したり、理解しようとしたりした点が一番変わった点だと思います。

―チスは生まれて初めて、人(ウンビ)のためにラーメンを作りますね。イルさん自身は、料理はしますか?

チョン・イル:1年に4~5回はすると思います。料理ができないわけではないんですよ。友達や家族が美味しく食べてくれれば心が温かくなるし、料理をしながら幸せを感じます。もっと料理をしたいですね。

―共演のイ・チョンアさん、イ・ギウさんの印象は?

チョン・イル:ギウ兄さんはたくさん気を使ってくれるのですが、背が高くて……(笑) 実は、僕より背の高い共演者は初めてでした。そういう点でいつもとだいぶ違ったので、少しプレッシャーを感じる部分もありましたね。イ・チョンアさんはウンビのような面がたくさんありました。なので、僕もウンビのように接することができて楽だったし、呼吸も良く合いました。

―チスはウインクで女性を落とすという特技を持っていますが、イルさんが女性を落とすために使うワザは?

チョン・イル:ないと思います。でも、この作品を通して分かったのは、「綺麗だね」という言葉を嫌いな女性はいないということです。なので、「綺麗だね」と褒めることがいい方法だと学びました。

―ドラマの中でチスの嫌いなものは“女の涙と服を汚されることと、体臭”でしたが、イルさんはどうですか?

チョン・イル:女の涙以外は僕も同じです。実は服に何か付くのがすごく嫌なんです。車が急停車してコーヒーが服について、わざわざ家に帰って服を着替えたこともありました。なので、台本を読んで、自分と同じだなと思いましたね。それから、僕も匂いに敏感です。香水がとても好きなので、実はドラマで使った香水はすべて僕の私物でした。道を歩いていても、自分の好きな匂いがすると振り返ったりするほどです。

―御曹司のチスは父親に「お前はキャビアだ」と言われて育ちましたが、イルさん自身を食べ物に例えるとしたら?

チョン・イル:(いろいろと考えて) 僕は、お茶漬けのような性格だと思います。素朴で親しみやすいというか。淡白であっさりした部分があるし、ゆっくりと人生を楽しむタイプなので、たくさんの人が気軽に口にする“お茶漬け”ではないかと思います!

―「美男ラーメン店」の魅力、見どころは? また、10代の視聴者に限らず、注目してほしいポイントは?

チョン・イル:このドラマは食べ物を素材にしていて、食欲を刺激しながら魅力を感じられると思います。ラブストーリーとしてもコミカルな部分もあり、また、心を温かくしてくれる部分もあります。それに、チャ・チスには魔性の魅力があり、どんな世代の女性でも好きになってしまうのではないかと思います(笑) チスがウンビと出会い、人生の変化が訪れ、愛を知る過程も見どころになっています。

「美男ラーメン店」
6月6日 レンタル開始(TSUTAYA限定)
6月27日 DVD-BOX1&2発売開始 各¥16,800(税込)
レンタル発売元:カルチュア・パブリッシャーズ
販売元:TCエンタテインメント
(C)CJ E&M CORPORATION

記者 : Kstyle編集部、写真:矢島英幸