U-KISS「色眼鏡で見ないで受け入れて欲しい」

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写真=NHメディア
“自立型アイドル”を目指すU-KISS(スヒョン、ケビン、イライ、ドンホ、キソプ、AJ、フン)。ミニアルバム「DORADORA」で帰ってきた7人と久しぶりに話をする中で、一番多く登場した言葉は“人々に受け入れられる”だった。彼らはなぜこれほど人々に受け入れられることに対して渇望しているのだろうか。

「もっとセクシーになりました」

「DORADORA」で息を合わせたのは、ヒットメーカーとして知られる作曲家キム・ヒョンソク。U-KISSのコンサートを見た彼は、一人一人のカラーを生かしたタイトル曲「DORADORA」をプレゼントした。キム・ヒョンソクが仕掛けた「When you stop loving」もU-KISSの新しいアルバムに収録された。「4U」はパク・ジェボムから提供された曲で、先に公開された「AMAZING」はAJが作詞した。日本ではすでに発表されている「Tick Tack」の韓国語バージョンも収録された。

「今になって考えてみると、僕達の曲には人々に受け入れられる要素が足りなかったようです。自分たちが好きな曲、素晴らしいと思う曲だけを選んできました。僕たちはセッションやインストゥルメンタルなどに気を遣いましたが、みなさんはすんなりと耳に入るメロディーと歌いやすい曲が好きだったんですね。これまでは自分たちの考えだけで音楽を選択してきたようです。だから今回は特に“人々に受け入れられる音楽”に焦点を当てました」

それでも人々の嗜好だけが反映されたわけではない。衣装やダンスからは「Man Man Ha Ni」「Bingeul Bingeul」から続くU-KISSのカラーが感じられる。彼らは「『DORADORA』を通じてよりセクシーになった」と話した。キソプは「DORADORA」のダンスでポイントを作る際にアイデアを出した。

「音楽的な意見を多く出す方です。AJは作曲に熱心でしたし、キソプはダンス等に意見を出しました。このような努力が積み重なって僕たちもより成長しましたね。これからはアーティストであり、またミュージシャンとしての雰囲気も表現して行こうと考えています。最終的には“自立型アイドル”になりたいです」

K-POPブームに乗るよりは、「日本にも適合する歌手になる」

2011年9月に2ndフルアルバムを出したU-KISSは、その後日本に渡った。日本最大級の芸能事務所エイベックスと契約を結んだU-KISSは、日本でアルバムを発表し、コンサートも開いた。U-KISSは、日本でのコンサートを「胸が熱くなった瞬間」だと振り返った。

「アンコールで『Believe』を歌いながらたくさん泣きました。この曲は、2011年に起きた東日本大震災の時に、ファンを慰めるために作ったものでした。ファンの方々が泣いている姿を見て僕たちも胸がいっぱいになりました」(キソプ)

「日本でのコンサートは、かなり長い時間を掛けて準備しました。ストレスもたくさん溜まりました。でも、大変なスケジュールを乗り越えてステージに上がった時に聞こえたファンの歓声で、努力が報われたように思いました。初公演を終えてとても疲れたけれど、みなさんの歓声から力をもらいました。達成感で体が震えたし、喜びを感じました」(AJ、イライ)

「ファンからの応援も、もちろん有難いですが、僕たちのために飛び回るスタッフの方々に感謝しています。僕たちをよく見て、気楽に接してくれました。お世辞ではない本心を感じました。そのお陰で日本での活動も楽しくすることが出来たようです。K-POPブームは本当に凄いですが、日本で活動する時だけは、K-POPブームに支えられる歌手ではなく、“日本にも適合した歌手”になりたいと思います」(スヒョン)

U-KISSは5月11、12日にコロンビアで開かれるコンサート「2012 EVENTO 40」のステージに上がる。韓国の歌手としては初めてコロンビアに進出し、リッキー・マーティン、シャキーラらとともに公演を行う。U-KISSは「韓国での活動の後、7月に日本でコンサートを開きます。今年どのように活動するかによって今後の未来が決まると思っています。今後、東京ドームでも公演出来るような歌手になりたいです」と付け加えた。

「僕たちに対して偏見を持っている方が多いです。いつも音程修正をして、歌もラップもうまく出来ないと思われています。でも色眼鏡で見ないでほしいです。『U-KISS』というグループそのものと、僕たちを純粋に見ていただけたら嬉しいですね」

記者 : イ・オンヒョク