「ラブレイン」ソン・ウンソ“ラブコメディにも挑戦してみたい”

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「私は完璧な演技者ではありません。そのようになろうとも思っていません。なぜなら、私は演技の天才ではなく、まだ足りないところばかりだからです」

ソン・ウンソ(26歳、本名ソン・ジヨン)がTVレポートとのインタビューで「出演した作品一つひとつ、それぞれの作品で得るものが本当に多いです。出演する作品ごとに成長したところを見せられる女優になりたいです」と話した。

「役によって演技を褒められたり、時間が過ぎてから酷評を受けたりするのが演技者だと思います。ただ早いだけのウサギよりも、着実にステップを踏んで行くカメのような演技者、そうやって視野を広げていき、認められる女優になりたいです」と自分の夢を語るソン・ウンソは輝いて見えた。

新人ではない新人

実はソン・ウンソは隠れたCMクィーンだ。EPSON、ポータルサイトのDaum、Auction、BESTIBELLI、KIA Motors、SK Telecom、Tライブ、マクドナルド、任天堂 Wii、サムスンのジペル冷蔵庫まで、彼女が出演したCMは数え切れないほどだ。特に10代、20代では一躍スターになるというジョンソン・エンド・ジョンソンのクリーン&クリアのCMにまで出演したことがある。また、ソン・ウンソは2012年第7回アジアモデルアワードでCMモデル賞を受賞した。

「私は、運がよかったですね。芸能活動は長いですが、デビュー当時からお世話になっている所属事務所でCMのキャスティングを上手くやってくれたのだと思います(笑)」

ソン・ウンソは高校3年の時、芸能界に入った。海軍の幹部であった父のもとで平凡な学生時代を送ったというソン・ウンソは「子供の頃は漠然と芸能人になりたいと思っていました。でも、中学生の時はそのような思いがなくなりました。高校に入学してからは、自分に出来ることは何か、やりたいことは何かを考えるようになりました。さらには『高校に通う必要はあるかな』ということまで考えました。多分、その時が思春期だったのだと思います」と振り返った。

勉強に集中すべき時、親友と連れ立って夜間自主学習をサボり海を見に行くなどしていたソン・ウンソは、高校3年の時、初めて父に逆らった。親に内緒で同徳(トンドク)女子大学放送芸能学科の試験を受け合格した。嬉しくなったソン・ウンソは1人でソウルへ行き、学校に通いながらデビューした。ドラマ「完全なる愛」でのキム・ヒエの完璧な演技に感動し、彼女の演技を自分のお手本とし演技を始めた。

ソン・ウンソは2009年、映画「女子高怪談5」(イ・ジョンヨン監督)に出演し、話題を集めたが、すでに2007年と2008年、映画「ハミング」(パク・デヨン監督)と「視線1318」(パン・ウンジン監督)に出演していた。その後、KBS 2TV「帰ってきたプリンセス」「スパイ明月」MBC「欲望の炎」、SBS「私の娘コンニム」「のり子、ソウルへ行く!」に出演し、演技の幅を広げてきた。

悪役?理由のある悪役がいい

ソン・ウンソは26日から放送されるKBS 2TV「ラブレイン」でぺク・へジョンという男性をときめかせるが、ソ・インハ(チャン・グンソク)を一途に思うキャンパスクィーンを演じる。これまで悪役が多かったソン・ウンソは「新しいキャラクターを演じることになって嬉しいです」と笑顔を見せた。

「作品を選ぶ基準はシナリオを読んで、作品が面白くて完成度が高ければオッケーですね。悪役は嫌という訳ではありません。ただ、悪役でも理由がある悪役で、視聴者が共感することが出来る悪役がいいです。しかし、イ・ヒョチュンさんは私に『悪役のイメージから抜け出してほしい』と言っていましたね。悪役というイメージが固まってしまったようで『実際の性格もそうなのでは』とよく言われます(笑)」

ソン・ウンソが「ラブレイン」で演じるぺク・へジョンは裕福な家庭の1人娘で、自己中心的な面はあるが、はっきり、そして堂々とした性格が魅力的な女子大生だ。ドラマでは男子学生のマドンナ的存在。「女子中、女子高、女子大を卒業したので、男の人が寄ってくるということが何か分からなくて。でも、そんな役を演じることが出来て、気分がいいですね(笑)」

チャン・グンソクと少女時代ユナとの共演はいい感じだそうだ。「チャン・グンソクさんより1つ上で“姉”扱いをされていますが、とても柔軟な考え方を持っている人だと思いました。大学が舞台となっているので、多くのファンが撮影現場に来ますが、自分から近付いて話かけたり、笑わせたりする楽しい人です。飲み会も2回ほどありましたが、雰囲気がとてもよかったですね」と話した。

続いて少女時代 ソヒョンとそっくりなことで有名なことについてソン・ウンソは「本当に似ているみたいですね。ユナと私を見て大学生たちが『少女時代が来たみたい』と言っていたぐらいです。以前、ソヒョンと似ているといってくれたユナに『今でも似ている?』と聞くと、『イメージや雰囲気は似ているけれど、今見ると違うね』と言われました」とし「ソヒョンに会ったら、どんな感じだろうと思いますね」と冗談を言った。

最後にソン・ウンソは「前からやりたかった役が『チェオクの剣』のハ・ジウォンさんのような役。フュージョン時代劇にアクションまでこなせる女優は魅力的ですよね。『武士ぺク・ドンス』のユン・ソイさんや『アイリス』のキム・ソヨンさんのようにアクションだけではなくて、恋愛要素もある役を演じてみたいし、本格的な恋愛ドラマではなくて、ラブコメディにも挑戦してみたいですね」と抱負を明かした。

記者 : クォン・ヒョッキ、写真:キム・ジェチャン