「サラリーマン楚漢志」大反響の3つの要因

TVREPORT |

写真=SBS「サラリーマン楚漢志」スクリーンショット
韓国で20日に放送されたSBS月火ドラマ「サラリーマン楚漢志」(脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン、演出:ユ・インシク)が、同番組史上最高の視聴率16.9%(AGBニールセン・メディアリサーチ、全国基準)を記録し、月火ドラマの1位をめぐる競争レースが本格化している。今、同ドラマが熱い反響を得ている理由はなんだろうか。


イ・ボムスの馴れ馴れしくコミカルな演技

「サラリーマン楚漢志」の人気の原動力は、イ・ボムスの忠清道(チュンチョンド)弁が醸し出す、図々しくコミカルな演技だ。彼は「今何してるんですか?面白いですか?」「止めてください。今やろうと思ってました」「僕、そんなに甘い人じゃないんです」といった台詞を忠清道弁で表現し、注目を浴びている。

そこに図々しくコミカルな演技が加わり、さらに深い味を出している。殺人事件の真犯人であるチェ・ハンリャン(チャン・ヒョンソン)に証拠を突きつけて追い詰める時、チン・シファン(イ・ドクファ)会長に「ハゲ」と大胆な言葉を発する時、新製品の開発がバレないようにチェ・ハンウ(チョン・ギョウン)の足にしがみついて泣きつく時、株主の資金横領を追い詰め、その後状況が不利になってくると大笑いしながら片付けようとする時など、彼の図々しさが視聴者を喜ばせている。

強引な展開と思えたり、リアリティに欠けるシーンになりがちだが、イ・ボムス独特のコミカルな演技で違和感をなくしている。

写真=SBS「サラリーマン楚漢志」スクリーンショット

チョン・ギョウン&ホン・スヒョンの甘い恋愛模様

劇中の“ハンウヒ(ハンウ+ウヒの略語)”カップルことチェ・ハンウとチャ・ウヒの恋愛模様も欠かせない。20日の放送で、チェ・ハンウは眠っているチャ・ウヒにそっとロマンチックなキスをして、視聴者の心を揺さぶった。

ユ・バン(イ・ボムス)との新製品対決で破れたチェ・ハンウが、ジムでチャ・ウヒとともに運動をしながら汗を流し、怒りを静めるシーンもあった。

運動が終わった後、チャ・ウヒを家まで送ったチェ・ハンウは眠った彼女を見てキスをした。また、株主総会に出席する前にチャ・ウヒを抱きしめて呪文を唱えるシーンもあった。彼は幼い頃から重要なことの前には呪文を唱えていたという言葉とともに、チャ・ウヒを強く抱きしめた。

このような二人の甘い恋愛模様に、視聴者は羨ましさ半分、ドキドキ半分でテレビの前に集まっている。


キム・ソヒョンが悪女に変身

最後に、キム・ソヒョンが悪女に変身し、ドラマの緊張感が増したことを挙げられる。モ・ガビ(キム・ソヒョン)は、これまで隠していた野心を露にし、自身が世話をしていたチン・シファン会長を殺して遺書を捏造するなど“悪魔”のような本性を見せた。

チン・シファンの死に嗚咽するペク・ヨチ(チョン・リョウォン)を抱きしめて涙を流す演技をしたり、葬式では無表情を貫くなど終始迷いのない姿勢を見せた。また、次期会長の座をめぐって競争しているペク・ヨチとチェ・ハンウの権力争いを注視しながら、捏造した遺書で自らが会長の座を手に入れるために万全の準備をするなど計画的に行動した。

眼差しや表情、口先の小さな動きにまで殺気をはらんでいるようなキム・ソヒョンの“悪女”演技に、視聴者の鳥肌が立ったのも当然だ。繊細な演技が、視聴者の視線を引き付けていると言えるだろう。

写真=SBS「サラリーマン楚漢志」スクリーンショット
韓国で21日に放送される「サラリーマン楚漢志」では、天下グループのチン・シファンの跡を継ぐ新しい会長が公開される予定で、緊張感はさらに高まると思われる。

記者 : ファン・ソヨン