ムン・グニョンが断った「太陽を抱く月」視聴率20%の大ヒット“残念”

TVREPORT |

写真=MBC
「多分、今頃、ものすごく残念な気持ちだと思います」
「こんなに成功すると思わなかったんでしょうね」

これは、MBCの水木ドラマ「太陽を抱く月」(劇本チン・スワン、演出キム・ドフン)が、わずか2回で20%近い視聴率を記録したことで、ヒロイン役のオファーを断った女優ムン・グニョンに対して、テレビ業界の関係者たちが交わした話である。

4日にスタートした同ドラマの1回の視聴率は18.0%(AGBニールセン・メディアリサーチ)で、同じ日に放送開始したKBS2「乱暴なロマンス」やSBS「お願い、キャプテン」の2倍を上回る視聴率を記録し、圧倒的な勝利を収めた。

翌日の第2回では視聴率がさらに上昇し、19.9%を記録。20%突破を目前にしている。放送後、ポータルサイトには「太陽を抱く月」に関する記事があふれ、検索ランキングにも上がるなど、2012年の初めから「太陽を抱く月」の全盛期が始まったと言っても過言ではない。

成功を予告するような反応に、同ドラマの製作スタッフや俳優たちは大きく期待している様子だ。あるスタッフは「わずか放送2回で『太陽を抱く月』が『成功を抱いた月』になった。前作の『私も花!』が早期終了し、内心不安だったが、今回は視聴者のみなさんがいいドラマだと評価していると思う。視聴者のみなさんに感謝している」と述べた。

製作会社であるファンエンターテインメントは「MBCのホームページがダウンし、『太陽を抱く月』の公式Twitterには150あまりのコメントが殺到した。特に若い世代から爆発的な人気を得ている。視聴率が思ったより高くて我々も驚いた。想像以上だった」と述べた。

このような状況になると、このドラマへの出演を天秤に掛けて結局断った俳優たちが感じる敗北感も大きいだろう。当初同ドラマのヒロイン・ウォル役の有力候補だったムン・グニョンは、2012年初めてのヒット作を逃し、苦汁をなめる展開になった。ムン・グニョンは同ドラマの原作を読んだファンからウォル役には最適だと評価されていた。

これに対してムン・グニョンの所属事務所は「オファーを断ったことに言い訳はしない。結論からみて、視聴者から高く評価され、また視聴率も高い作品を選べなかったのは私たちのミスだ。何より『太陽を抱く月』の成功に対してお祝いの言葉を伝えたい。またうちと親しい関係のキム・スヒョンがいい作品に出演することができ、嬉しく思う」と述べた。

また「この作品を断ったのは、ウォルというキャラクターが私たちの基準ではインパクトが少し足りなかったからだ。主人公ほどの重要度はないが、それなりに魅力のあるキャラクターで気に入ったが、ムン・グニョンがそれを演じることに対して、我々と製作会社の間で意見の相違があり、結局この作品を断ることになった」と付け加えた。

写真=TVレポート DB
現在、ムン・グニョンは看護師を題材としたSBSドラマ「ビューティフルライフ」を始め、次回作を検討している。米ニューヨークで語学研修をして帰国したムン・グニョンは、昨年末「2011 KBS演技大賞」で女性最優秀部門の授章者として久しぶりにテレビに出演し、ドラマ「風の絵師」でカップルを演じたムン・チェウォンに賞を授け、視聴者の注目を集めた。

記者 : チョン・ソンハ