最近、韓国のあるポータルサイトが選んだ、今年の人気検索キーワードランキングで「オーディション番組」が上位にランクインした。各種オーディション番組が数多く作られただけに、様々な問題や、話題が絶え間なかった。

今年1年間放送されたオーディション番組の中で、視聴者にもっとも愛されたのはMBCスターオーディション「偉大な誕生」だ。今月20日、視聴率調査会社AGBニールセン・メディアリサーチが発表した「2011 地上波視聴率決算」によると、「偉大な誕生」は平均視聴率18.0％（全国ベース）を記録し、KBS 2TV 「ハッピーサンデー」と「ギャグコンサート」に継ぎ、バラエティ番組のうち、3位にランクインした。

「偉大な誕生」を除くと、オーディション番組のほとんどが高い視聴率は出していないものの、話題性だけはダントツだった。地上波とケーブルでは先を争ってオーディション番組を作り、話題の中心に立とうとし、多様なフォーマットの番組が相次いで作られた。

特に、昨年、歌謡に偏っていたオーディション番組は、今年に入ってから演技、アナウンサーなど様々な分野に拡大した。SBS「奇跡のオーディション」が役者を、MBCの「新入社員」がアナウンサーをそれぞれ選定した。KBS 2TVでは「ヒューマンサバイバル挑戦者」という番組を通して知・徳・体を備えた“グローバルリーダー”を選んだ。また、KBS 2TV「TOPバンド」ではバンドの対決というコンセプトの下、最高のバンドを決める試みもあった。

このように、各放送曲は新しい分野への拡大を通して、差別化を図ったが、視聴率の低迷のため、心残りの中、退場せざるを得なかった。また、様々な問題を起こし、視聴者からクレームを受けなければならなかった。「奇跡のオーディション」は参加者に関連した問題と審査の公正性に対する疑問が、「新入社員」は合格者たちのウソが、「挑戦者」は一般人の自己中心的な一面が表現され、問題が提議された。

このような点を見ると、韓国にオーディションブームをもたらした主犯格（？）ともいえるMnetの「SUPER STAR K」シリーズは大きな成功をおさめたといってもいい。毎週「SUPER STAR K」が放送されると、話題はもちろん、問題にまで取り上げられ、人々に取りざたされた。視聴率もまた、平均11％台（AGBニールセン・メディアリサーチ、ケーブル加入世帯基準）を記録し、いわゆる“大ヒット”となった。「SUPER STAR K」が終了したことで、「偉大な誕生2」が反射利益を得たのは、当然な結果かも知れない。

オーディション番組のブームはまだ“現在進行中”だ。依然として「偉大な誕生2」が放送中であり、JYP、YG、SMの3大エンターテインメント会社が新人を発掘する「K-POPスター」がSBSで放送されている。他にも、JTBCでは世界的な歌手を選ぶための「Made in You」が放送されている。

また、ケーブルテレビのETNではアイドルオーディション番組「グローバルスーパーアイドル」が来年3月に、ミュージカル俳優を選ぶSBS Plus「ミュージカルスター」が1月に、On Style 「プロジェクト・ランウェイ・コリアシーズン4（ファッションデザイナーを選ぶサバイバルオーディション番組）」が来年、それぞれ放送される予定だ。また、今年1年、テレビ界を沸かせた各種オーディション番組がシーズン2で帰ってくる。

2012年にもオーディション番組のブームは続くと見られる。参加者たちには自分の夢を叶える機会を、彼らを見守る視聴者たちには感動と悦びを与えるオーディション番組に早くも期待が集まる。

写真=MBC、KBS、SBS、Mnet