新ドラマ「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」のプロデューサーが死去…調査が終了し下半期に放送予定

OSEN |

写真=SBS
プロデューサーの死亡事件で撮影が中断されていたドラマ「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」が、今年の下半期に放送を決定した。

2月、SBSの新ドラマ「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」の撮影が中断となった。これは、プロデューサーの故イ・ヒムチャンさんが亡くなったためだ。故人は自身宛てに送った最後のSNSメッセージに「すべてが手に余る」と書き、その上には業務に関する文書だけがあったという。彼は経歴10年のドラマプロデューサーであり、長い間様々な作品で活躍してきたため、ドラマ業界での衝撃も大きかった。

当初「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」は、SBSの期待作として今年上半期に放送される予定だった。俳優キム・レウォン、ソン・ホジュン、コン・スンヨンなどの豪華俳優陣が出演する上に、SBSドラマ「六龍が飛ぶ」「緑豆の花」などの演出を手掛けたシン・ギョンス監督の新作品だったためだ。

写真=全国言論労働組合
しかし、作品の撮影開始から20日で発生した訃報により、撮影は全面中止となった。当時、撮影はいつ再開されるか見当もついておらず、その間SBSは突然の変更に対応することになった。そのため、事前に撮影を終えていた、SBS月火ドラマ「私たちは今日から」が放送されることになり、主演女優イム・スヒャンが先に放送を予定ていたMBC金土ドラマ「ドクター弁護士」にも出演していたため、同期間中に別の放送局のドラマに出演することで議論になった。

そんな中、対策委員会が設けられた。記者会見まで開かれた末に、SBSとスタジオS、全国言論労働組合、遺族代表と法定代理人などが参加する共同調査委員会が立ち上げられた。共同調査委員会は故人の四十九日が終わった後、3月22日から8日間、共同調査を行った。

5月中旬頃に作品の撮影も再開となった。制作陣や出演陣の変更は無かったものの、当初と呈していた放送時期からは大幅に遅れることになった。これに対し、SBSは最近下半期の期待作を発表し、「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」も下半期に編成されると伝えた。放送関係者によると、「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」は年末にシーズン1が放送される予定だという。

しかし、故人の死因に関する共同調査委員会の発表はまだ行われていない。これと関連し、全国言論労働組合の関係者は19日、OSENに「労使共同調査委員会が構成され、色々な調査を行った。現在、調査報告書の草案が完成し、労使と共に検討している」と説明した。その間、作品の撮影に関しても、労使と共同調査委員会をはじめ、遺族たちへの報告の上で行われたという。

撮影が再開された中でも、作品は厳しい視線にさらされている。しかし、タイトルが「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」であるだけに、災難の現場の隠れた英雄たちと緊迫した状況で奮闘する警察官の姿を見せると期待されている。また、悲劇の中で亡くなった故人の最後を輝かせる遺作への期待の声も寄せられた。

記者 : ヨン・フィソン