【REPORT】世界を転戦するXGが遂に日本で単独ライブ!これが世界標準を超えた銀河系スタンダード

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11月26日、HIPHOP/R&BガールズグループのXGがショーケース・ライブ「XG 'NEW DNA' SHOWCASE in JAPAN」(会場:神奈川・ぴあアリーナMM。昼夜2公演)を開催した。これは9月27日にリリースされた1stEP『NEW DNA』の発売を記念して行われたもので、7人はアルバム収録曲をすべて生パフォーマンス! 既存の枠に囚われない才能を見せつけた昼公演をレポート!

【PHOTO】XG、日本で初のショーケースも大成功!熱狂のステージを魅せたメンバーソロカット


『NEW DNA』のフル・パフォーマンスは異例の全編撮影可!

多くのALPHAZ(XGのファン)が“今日”という歴史的な瞬間を記録しようとスマホを手にしていた。そう、この日は全ての瞬間が360度から撮影可能というファンにとっては夢のような日。つまり、7人は公演中、どこを切り取っても微塵の隙もないパフォーマンスを見せてくれるのだ。

誰もが今か今かとメイン・ステージを凝視する中、7人は意表を突くように、いきなりセンター・ステージに現れた。Xという遺伝子を持つ、7つの未知なる生命体は、『NEW DNA』のオープニング・トラック「HESONOO」をバックに、手を繋いでスクっとステージ中央に立ち、その姿は、まるで、へその緒で繋がれているかのよう。そして7人はステージ上にセットされた7本のスタンドマイクへ向かい、続く「X-GENE」で、地球基準では計り切れない銀河系フローのマイクリレーを早くも展開する。衝撃的なオープニングで、初っ端から、世界の音楽シーンに於けるネクスト・レベルにしてネクスト・チャプターを提示した7人。

映像でのメンバー紹介後、赤く染まる館内に緊張感をもたらす警告音が鳴り響けば、『NEW DNA』の先行公開曲にして“ガール・ギャング”を意味する「GRL GVNG」がスタート! トラップなサウンド&椅子を使ったステージングはエッジィにヤバく、立ち上がる炎が場内をスリリングにヒートアップさせる。ファンも「Boom Ha」のシャウトで一つになり、7人は規格外の危険なエネルギーを爆発させていた。

オープニングを終え、メンバーはドキュメント・タッチのビデオを通して、こう語った。

「私たちは個性もすごくバラバラで、皆、色が違うんですけど、7人が集まるとバラバラの個性も一つにまとまって、大きな力を発揮できると思う――それが私たちの魅力なんじゃないかなと思います。メンバーと一緒にいると、よく分からない自信や確信が持てるので、何でも出来る。目標は世界で一番になること。自分を信じること、自分がなりたい自分、そして挑戦する姿を皆さんにお届けし、世界中の沢山の方々に、XGの歌を通して、夢、希望、勇気、喜びを与えたい。XGの音楽は、私たちだからこそ出来る音楽だし、これからも止まらず変化していくと思う。私たちの大好きな音楽を世界中の皆さんに届けたいです」

「KCON JAPAN」「Head In The Clouds New York」「Head In The Clouds Los Angeles」「FORMULA1 SINGAPORE GRAND PRIX 2023」「SXSW Sydney」「Hyperound K-Fest in Abu Dhabi」......2023年、7人は世界を転戦し、各地で熱狂的なXGコールで迎えられてきた。

「それなりの不安も凄くあったし、不安でしかなかった。私たちは日本人だけども、海外のアーティストのように、今までにない感じで見てもらってるのがすごく嬉しくて。『もっと日本でも活動してほしい』という声を聞いたり、期待して下さっている人もむっちゃいて、力になった。皆さんがこんなに期待して待って下さっている分、それに応えらるよう、これからもっともっと頑張る。XGはまだまだこれからなので、死ぬ気で頑張りたい。人生って甘くないから、このまま狼のように突き進んでいきたいなと思います。そして、グラミー賞を受賞し、ビルボードチャート一位になって、コーチェラ・フェスティバルや、スーパーボウル(ハーフタイムショー)など、アメリカの大きな舞台に立つのも夢。ずっとExtraordinaryなことをやり続けて、世界中の人々に勇気を与えていきたいです」

そんな意気込みを語った後は、「PUPPET SHOW」を演じ、その後は雰囲気をガラリと変えて、ファンキーなパーティー・チューン「NEW DANCE」をパフォーマンス! メンバーはファンサをプレゼントしながら、センター・ステージへと向かい、ハッピーなムードに会場中の笑顔が弾ける。ココナとジュリンは華麗なハイタッチを演じ、ココナ、マヤ、ハーヴィーの3人に囲まれたチサはキュートにハイキックを見舞う。ココナのソロ・ダンスも見どころで、終盤には全員で肩を組んでラインダンス調にダンシング。新世代のダンス音楽に、メンバーのブライトネスが会場一杯に広がった。

パフォーマンス後、全員で手を振ってフロアの歓声に応えたメンバーたち。まずはチサが「ALPHAZの皆さん、盛り上がってますか~?」とシャウトし、それぞれのフロアに声をかけて、盛り上がり度をチェック! ファンのマックスのレスポンスに、メンバーは手をかざして「ちゃんと見えてますよ!」と声をかける。愛嬌溢れるトークが光るメンバーは、自己紹介にも彼女らの明朗キャラを滲ませた。

ジュリン「遂にこの日が来ました。本当にALPHAZが楽しみに待って下さった分、私たちも最高のエネルギーをお届けするので(両手を広げて)受け取って下さい」

チサ「ALPHAZ、こんにちわんこそば!」

ココナ「(両手をフリフリさせて)こんにちは、ALPHAZ。皆さん、本当にキラキラですね。今日は楽しんでいきましょう」

マヤ「皆さん、こんにちは、そして(目いっぱい広げた両手を、両頬に当てて)お疲れさマーティン(『お疲れ様』と、彼女の愛称、マーティンを掛け合わせたフレーズ)! 今日は来てくれて、本当にありがとうございます(ハートマーク)」

ジュリア「皆さん、本当に会いたかったで~す」

ヒナタ「今日は盛り上がっていきましょう(右手を挙げて)」

ハーヴィー「(チサの挨拶からインスピレーションを受けて。右手を口元に当てて)こんにち綿菓子~! (シャウトするように)ALPHAZ大好き(ハートマーク)」

そう話した後は、初披露となった「X-GENE」について、ココナがこう語った。
「全ての固定概念を破り、皆さんに希望のメッセージを伝えたいという意思が込められている楽曲です。最初は攻撃的で打撃感のあるラップから始まって、最後はボーカル組の最高のハーモニーと、沢山の感情が感じられる楽曲になっています。大好きな曲なので、こうしてALPHAZに初披露することが出来て、本当に嬉しく思います」

続くステージは「Thank God I'm Fly」を意味する「TGIF」! と、その前に「TGIF」ダンスをレクチャーし、本番に入れば、モニター画面には宇宙人も顔を出し、7人をサポート! そしてキメのダンスでXGとALPHAZは一つになり、本編を終えた。


ファンを宇宙へと誘う銀河系HIP HOP/ R&B

XGコールと鳴りやまぬ手拍子に迎えられて、再びステージに立った7人。アンコールの1曲目には、今年1月にリリースしたサード・シングル「SHOOTING STAR」をチョイスし、愛らしく煌めくフレッシュかつクールな才能を押し出す。既に地球ですら手狭な7人は、ファンと共に、虹がかかる空を突き抜け、無数の星が輝く大気圏外へとフライ・ハイ! メンバーが「Sing it!」と声をかければ、ファンも「Shinin' shinin' shinin'」と声を重ねる。同世代の女性を鼓舞する「MASCARA」ではステージがゴールドに輝き、7人も24Kのパフォーマンスを見せていく。途中、ヒナタ、ココナ、チサ、ジュリアの4人が上手へ、ジュリン、マヤ、ハーヴィーの3人が下手へと別れ、その後は二組が合流し、ファンにラブをプレゼントしながらセンター・ステージへ。ジュリンはビックハートからの両手投げキッスでファンをラブリーにさせ、終盤は一糸乱れるダンスから、ラストはそれぞれが掌を合わせてフィニッシュ。それは自分を信じることの大切さを説いているかのようだった。

メディアでの注目度も高い7人は、「それもALPHAZの皆さんのおかげ」とし、「皆さんの前で直接パフォーマンス出来て、XGとして活動してきて本当に良かったなと思います」と話す。また、ビデオでは、こんな抱負も語っていた。
「私たちを応援して下さる方や、待って下さっている方がいる状況にすごい幸せを感じたし、大好きなALPHAZは私たちにとって特別な存在なので、まずは世界中のALPHAZにXGの音楽を届けていきたいと思っています。ワールドツアーが出来るように、メンバー皆やALPHAZともっと頑張っていきます。次のステップは絶対ワールドツアーです。絶対に叶えられると信じています」

そう意気込む次なるステップ、2024年のワールドツアーがサプライズで発表されると、XGとALPHAZが共に歓喜‼ メンバーは「練習生の頃から夢見てたワールドツアーが遂に叶っちゃう‼」(ハーヴィー)、「世界中の沢山のALPHAZに会えるので、私たちもすっごく嬉しいですし、その分、気を引き締めて沢山準備していくので、是非待っていて下さい」(チサ)と喜びを露わにした。

そして、チサが「練習生時代から沢山聞いてきた思い入れのある曲」と明かす「Just Stand Up!」(アメリカのトップシンガーが大挙参加したチャリティー・ソング)は再びファンを勇気づけ、終盤はセンター・ステージに横一列になって右手を左右に揺らす。もちろん、フロアも横に揺れ、ラストは全員が右手人差し指を高々と掲げてフィニッシュ。フィナーレの「LEFT RIGHT」では、メンバーが「体を左右にゆらしてみよう」とALPHAZに呼びかけ、フロアが再び、大きく横に揺れる。チサが「Let's go」と発すれば、ココナとハーヴィーがマイクリレーを炸裂させ、ジュリアが甘く透明感のある歌声を響かせると、日本での初ライブを祝福するかのように、銀テが発射。ファンを「親友」と表現し、「ついてきて、一緒に行こう」いうメッセージも幕締めにふさわしかった。

歌い終え、「ALPHAZ最高」とシャウトするメンバーに向け、ファンは「XG IS THE SHINING STAR OF THE UNIVERSE」とのメッセージカードを掲げてサプライズ! そんなファンに改めて感謝した後、7人は「これからも宇宙へ行きましょう」と声を揃え、最後は円陣を組んで手を重ねて、「へその緒」コールで、ファンを宇宙へと誘う。7人は、その後も名残惜しそうに最後までファンに手を振り続け、ライブは幕を閉じた。


へその緒で繋がるALPHAZへの愛

終盤、7人はALPHAZにこう感謝した。

ハーヴィー「ALPHAZ~。皆さんのエネルギッシュなパワーと、アツいアツい愛で、100年も1000年も何万年も生きれそうです。宇宙一大好き(ハートポーズ)愛してま~す」

ヒナタ「ALPHAZはいつも私たちを最高にしてくれて、ALPHAZがいるからこそ、私たちはもっともっと輝けます。沢山の大好きなALPHAZと一緒に最高の日を作ることが出来て幸せです。ありがとうございます」

ジュリア「今日はALPHAZの皆さんの目の前でパフォーマンス出来て、ホントにホントに幸せでした。何よりもALPHAZの皆さんに、こうやってお会いできてほんとに嬉しかったです。本当に皆さん、ありがとうございました。大好き~」

チサ「今日はALPHAZと一緒に音楽を楽しみながら、愛とエネルギーをもらって本当に幸せでした。今日まで頑張ってくれたALPHAZ、本当にありがとうございます。大好きで~す(ダンシングしながらのビッグハート)」

ココナ「今日来てくださった皆さんはもちろん、世界中にいる皆さん一人ひとりが本当に特別で輝いているんだよ、ということを今日一番伝えたかったです。辛いことも大変なこともあると思いますが、どんな時も自分を信じて愛して。あなたは最強なので、これからも全力で一度きりの人生、楽しんでいきましょう。いつもありがとうございます。大好きです」

マヤ「全ての原動力、ALPHAZがいるから私たちがいます。いつもありがとうございます。今日は最高の思い出を一緒に作れて、とてもとても幸せでした。ありがとうございます(ビッグハートからのダブル指ハート)」

ジュリン「私たちXGはXtraordinary Girlsとして、常識や枠にとらわれないスタイルで、私たちの音楽とパフォーマンスを通じて、世界中の様々な境遇に方々に愛と勇気と希望をお届けしたいという想いで活動しています。私たちの挑戦する姿や音楽、パフォーマンスを通じて、皆さんの日々の励みになっていたら、嬉しいです。今日という日をこうやって迎えられて、本当に幸せです。日本に帰ってきてライブすることが出来て、夢が一つ、叶った瞬間になりました。本当にALPHAZのおかげです」

会場ではプロデューサーのサイモンもハートマークとダブルサムズアップで7人を労っていた。ショーケースを終えても、様々な仕掛けでファンを喜ばせたXG。モニター画面には「HESONOO & X-GENE (Performance Video)」が先行公開され、退場すれば、「XG BREAKING NEWS!! 1ST WORLD TOUR Announcement!!!」という号外も配布。「歌がなければ生きていけないし、音楽がなければ何も出来ないです。本当にいつでも歌ってて、歌は人生です。音楽はこれからも離れない存在です」としっかり語るXGと、7人の地元(日本)のホーミーとの確かな絆(へその緒)の強さを実感するライブだった。

(取材:きむ・たく)

■開催概要
「XG 'NEW DNA' SHOWCASE in JAPAN」
会場:ぴあアリーナMM
日時:2023年11月26日(日)
1. Open 14:00 / Start 15:00
2. Open 18:00 / Start 19:00

【セットリスト】
1. HESONOO
2. X-GENE
3. GRL GVNG
4. PUPPET SHOW
5. NEW DANCE
6. TGIF
En1. SHOOTING STAR
En2. MASCARA
En3. Just Stand Up!
En4. LEFT RIGHT

■関連サイト
XGオフィシャルサイト

記者 : Kstyle編集部