映画「暴露」CNBLUE カン・ミンヒョク“役作りのため法廷にも行った”

OSEN |

写真=ログラインスタジオ
映画「暴露」に出演したCNBLUEのカン・ミンヒョクが、ビハインドについて語った。

最近、ソウル市鍾路(チョンン)区小格洞(ソギョクドン)のカフェで、映画「暴露」に出演したカン・ミンヒョクのインタビューが行われた。

「暴露」は、殺人事件の容疑者へと追い込まれた依頼人の無実を証明すると同時に真犯人を見つけようとする弁護人と、犯行の認否を繰り返す被告人、現場にいた第3の存在によって迷宮入りした事件の真相を追う犯罪スリラー映画だ。

劇中、事件を掘り下げる国選弁護人イ・ジョンミン役を演じたカン・ミンヒョクは、「専門職を持つ役は初めてではありませんでしたが、弁護士役は初めてでした」とし、「監督が現役の弁護士なので、準備過程が難しくはありませんでした。監督が参考にしてほしい映像や映画を推薦してくれて、そういったものをたくさん見て、監督の短編映画の中では『陪審員たち』を見て、それらがすごく参考になりました。監督の色、撮影スタイルを理解する上で参考にしました」と語った。

特に彼は実際に法廷にも行ったいう。カン・ミンヒョクは「たまたまその時期に、知り合いが告訴の件で証人として立つことになったんです。特に自分が行く理由はなかったけれど、演技のために『僕も一緒に行っていい?』と聞いて行きました。台本を初めてもらった時期に裁判所に行って進行の様子を実際に見たら、その場がよりよく見えました。それもすごく役立ったと思います」と振り返った。

演技に対するプレッシャーについては、「法廷は検察官と弁護士が事件の攻防を繰り広げる場所でありますし、濡れ衣を着せられた被告人のため、強く主張しなければならない場なので、台詞が多かったんです。そのため、感情をコントロールしながら尋問しなければならない過程で、感情が入りすぎてしまった部分があったと思います。長い台詞を紐解いていくのもすごく難しかったです」とし、「もともと長い台詞を負担に感じる方ではありません。台詞を丸暗記するというよりは、その状況を理解するので、その言葉が出るしかないように覚えます。そのため最初に台本を読んだ時は負担がなく、むしろこれをどのように整理して自然にこなせるだろうかと悩みました」と説明した。

キャラクターを演じるために重点を置いた点については「監督は、情熱的な若い国選弁護人の雰囲気を望んでいました。僕は国選弁護人としてのやる気が少しないような感じ、この場にいることによる、それなりに葛藤もある若い弁護士の表現も少し入れたいと思いました。情熱的であるばかりというのはクリシェ(常套的なもの)だと思いました。国選弁護人をやる人たちは、やらなければならない任務だと考えている人が多いようです。そのため熱意がない場合もありますが、イ・ジョンミン弁護士だけは着実に真実を探していき、自分は他の人と違うべきだと苦悩する、現実的な若い弁護士を表現したいと思いました」とし、「撮影期間が1ヶ月ほどと短い方だったので、事前に徹底的に準備して撮影に臨みました。そのためディレクションはあまり多くなく、現場では画面上の自分の姿を見て違和感がないかなどの会話を主にしていました」と語った。

深い悩みと徹底的な準備を経て演技を披露したが、苦労もあった。カン・ミンヒョクは「ドラマの場合、キャラクターのストーリーや背景が出てくるので理解しやすいですが、映画は一つのシーンのために表現しなければならないので、そのような部分で表現するのが難しかったです」とし、「そのためナレーションとセリフの力に気を使いました。国選弁護人であり、前に進もうとする若い人物で、現実と自分の人生、その方向性について葛藤しているところなどをセリフの力で差をつけました。例えば法廷で尋問するシーンでは、少し自信ある声にし、それ以外の一人だけの時間を過ごす時は、呼吸や視線にたくさん気を使いました。それしか方法がありませんでした」と笑った。

歩き方も研究したというカン・ミンヒョクは、「ドラマの時にもいろいろな話を聞きました。気づいてなかったけれど、僕が少しよろよろ歩いていたんです。だから今回の作品ではそうならないように努力しました」とし、「接見のために廊下を歩くシーンがあるのですが、それが被告人を迎える最初の一歩なので、本当に難しいシーンでした。何度も歩き方をモニタリングしましたが、全て気に入らなかったんです。それで監督に『どんな歩き方をすればいいですか』と尋ねたところ、『軽く歩いてください』とだけ言われました。それで台本をもう一度読みました。前の話をもう一度読んで、(キャラクターが)事件を受けた時の複雑な感情を持ちながら歩かなければならないと思って、それを考えながら歩こうと思いました。よろよろだけはしないようにしようとも思いました」と話し、笑いを誘った。

また「毎回撮影が大変でした。公判は同じセットでやるので、大抵は順番にやっていくので撮影しやすかったけれど、撮影の順番が劇中の物語の順番ではないので、感情を積み上げていくのが難しくて、気を引き締めて撮影しなければなりませんでした。また、どんでん返しがある映画なので、どんでん返しを受け止めた時の感情が非常に重要で難しかったです」とし、「正直に言えば、振り返ると残念な点の方が多いです。個人的には『もっと感情を抑えるべきだったかな』と思いました。淡々とした表現をしたかったのですが、思った以上に険しい顔をしたかもしれません。いろいろなことを考えましたが、観る人にどのように思っていただけるかがもっと重要ではないかと思います」と打ち明けた。

様々な俳優と共演した感想も語った。カン・ミンヒョクは「考えてみたら、尋問する時もそうですし、劇中で多くの俳優と演技をしなければなりませんでした。実際に知り合いの弁護士の方に話を聞いてみたら、弁護士も様々な人に会う時の姿が、一般の人とあまり変わらないというんです。だから僕も相手の演技に合わせて演じるようになりました。(例えば)部長判事役のコン・サンア(チェ・ウンジュ役)さんと判事室で対面するシーンでは、『事務所の代表に呼ばれる気分じゃないかな』と考えました。子役と共演する時は、可愛いと思いながらも、依頼人の娘を見て不憫に思う感情もあったと思います。共演した方たちが上手にやってくれたので、無理なく人に接する演技をすることができました」と語った。

2010年にデビューし、CNBLUEのドラマーとしても活動しているカン・ミンヒョク。彼は俳優に対する抱負を聞くと、「デビューした時から、『おじいさんバンドになりたい』と言っていました。それほど長くやっていきたいという意味でしたが、芸能界も同じです。デビュー前の幼い時に芸能人を見た時は、寿命が短いのもあるし、長く続けることが難しい不安定な職業だという偏見があり、両親も最初は反対していたんです。その時、『なぜ芸能人はそうなるしかないのか。自分はそうならない』といつも思いながら準備してきました。僕が芸能界にデビューしてからは、最初から運良くうまくいったのもあるし、この幸運をうまくつかむのも能力だし、これからも『長くやっていきたい』とずっと思っていました」と語った。

また「大変だったことも確かにあったけれど、基本的な気持ちは変わらなかったですし、役者としてもドラマーとしても、この仕事を失わずに長くやっていくのが目標です。役者になったからには主人公になろうという大きな抱負はなく、長くやっていけるようにしようという気持ちで臨みたいです。歌手と俳優の両方で頑張りたいです。欲がないように言っているかもしれませんが、僕は欲張りです」と答えた。

最後に「暴露」を通じて聞きたい評価について、「すでに多くの方々に好評していただいているようで、ありがたくて驚いています。マスコミ試写会を通じて初めて一般の方々に公開されて不安が多かったけれど、好評してくださる方々の言葉が本当にありがたかったです」とし、「映画というのは文化生活です。カフェに行っておしゃべりするように、映画も楽しむために来てくださるのだから、観客の皆さんにはリラックスして観てほしいです。『面白かった』と思ってくださったら、それが僕にとっては一番ありがたいことです。観客の皆さんに少しの間でも楽しんでいただきたいです」と語った。

記者 : ユ・スヨン